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堀直寄と蝶を追いかけた小姓

2009年09月24日 00:09

堀直寄   
704 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 12:19:39 ID:dBR9xyWK
後に堀氏村上藩10万石を興す、越後堀家家老堀直政の三男堀直寄。
この直寄の小姓に何某と言う者がいた。この小姓、かねてより元服を望んでいたのだが、
直寄は

「まだ幼い」

と、それを許さず、彼は仕方なく小姓を続けていた。

さてある時のこと、この小姓、終日の勤番を勤めていたが、それに飽き、番所を出て
書院のほうへ行ってみた。
すると、書院の障子に蝶が止まっているのを見つけ、それを捕まえようとしたが、蝶が飛んで
逃げたので、ついつい、それを追いかけた。

なるほど、子供である。

ところが蝶を追い掛け回していたこの小姓、上の座敷のところで、何と主君、堀直寄に
ばったりと出くわした。

これに、我に返った小姓は赤面し、慌てて直寄の前を退いたが、心中
「勤番の役儀を解かれるのはもちろん、あんな子供のような真似をしたのだから、
処罰されても仕方が無い」と、思いつめていた。

そんな所に小姓頭から、「直寄様から、参るようにとの事だ」と、早速の召し出しを受け、
覚悟を決めて御前へと向かった。

まかり出た小姓に、直寄は叱責をはじめた

「お前より齢若い者すら、法令を守って番所を去るようなことは無いのに、その法度を
破っただけではなく、障子にいた蝶を追いかけそれを捕らえようとするなどと、児戯を行うとは
これは沙汰の限りである!これは罪を与えるべきであろう!」

小姓、やはりそうかと身を堅くする。

「…が、

お前が蝶を捕ろうとした時、小声で何度も、このように言っていたな、
『丹後守(直寄)家中ほどの者が、お前を逃してすむべきか』と。

戯言というものも、普段の考えが現れる物だという。
わが家中を頼もしいものだと思い、武勇を励む心が無くては、このような戯言は
出てこないものだ。これは賞賛すべきことであろう。

よってその褒美として、お前がかねてから望んでいたよう元服させ、少知であるが、
二百石を与える。」

罰せられるとばかり考えていた小姓は、あまりに意外なことに、目に感涙を浮かべて、
御前を退いた。
これを聞いた直寄家中の者達もまた、直寄の、家臣へのやさしさと家中の武勇を思う心を知り、
深く感激した、とのことである。


そんな、堀直寄のちょっといい話。





705 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 12:44:10 ID:hAwZJZFK
蝶を追いかけてただけで二百石とは羨ましい
十万石の家中で二百石と言ったら結構なもんですよ

706 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 12:58:34 ID:yheDTVVP
元服させて責任感を持たせたほうが伸びる子、と見たのかもな
今の成人年齢引き下げ論のような

707 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/23(水) 13:22:55 ID:HbqaBFBE
堀直寄は渦中にはやさしかったかもしれんが、実兄と主君には厳しかったよなw
穏便に解決する様子を見せもせず、大御所に讒訴して改易に持ち込んだw

708 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/23(水) 18:00:29 ID:1q4BA16g
家康から100万石もらう予定だから、200石なんてたいしたことない。


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