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大聖寺城の戦いにて

2009年10月07日 00:02

204 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/06(火) 13:25:58 ID:44PNh/LV
東軍、前田利長の軍勢が、西軍、山口宗永の籠る加賀、大聖寺城を攻めた
北陸の関ヶ原、大聖寺城の戦い。
優勢な前田軍の猛攻に、この大聖寺城ももはや落城、と言う状況になった。
その頃の事である。

山口宗永は籠城の際、人質としてであろう、多くの領民も城の中に取り込んだ。
その中に加賀山中は湯元の、年寄り衆十人の内の一人、角谷六郎右衛門と言う人がいた。
彼は自家の下人二人と共に、落城寸前の大聖寺城に有った。

この時、下人の権助と言う者が主人である六郎右衛門に問うた

「この城はもう駄目です。六郎右衛門様は討死なさる覚悟なのですか?」

「いいや、何の恩義も無いここの殿様のために、ご家中の面々と一緒に討死など、
無益この上ない事だ。

が、しかし、敵は既に城内に入り込み、ここから脱出するのはもはや無理のようだ。
この上は良き敵に出会って討死するより他は無いだろう。」

これを聞いて、権助
「あれをご覧ください、城内で首を取った前田方の兵士は、実検にかけるため次々と
城外に出ています。

…しからば、私の首を斬り落としてください!
そしてその首を持って高名を成した寄せ手の兵に紛れ、この城から脱出するのです!」

「何を言うか!どんな謀かと思えば、罪も無い下人の首を斬って討死を免れるなど、
そんな道があるものか!
くだらない事を言うより、とにかくおまえ自身が身を全うできる事を考えろ!」

「ならば!」

その瞬間、権助は小刀を抜き自分の喉を掻き切って、たちまち死んだ。
これに六郎右衛門はさすがに呆然としたが、こうなっては仕方がないと、
権助が言い残したとおりに、その首を斬り、もう一人の下人にその首を持たせ、
高名の兵の体を装って金が丸より外に出た。
この時、見咎める者は一人もいなかったそうだ。

無事、山中へと帰った六郎右衛門は、この権助の首を篤く弔った、と言う事である。

歴史の表には出てこない、とある忠烈のお話。





205 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/10/06(火) 13:35:24 ID:V1cXdGM6
いい話じゃないか…なぜここに?

206 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/06(火) 13:48:59 ID:44PNh/LV
>>205
義務でも好きで籠城した訳でもない話なので、こっちかなあとw

207 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/10/06(火) 14:40:52 ID:RYL8Zq1r
読むと首持たずに出て行ってもバレなさそうな気がするが

208 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/06(火) 15:03:12 ID:N20xoCgD
すごい話だ。

209 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/06(火) 15:43:12 ID:19yVSF1B
庶民とかの首を取って手柄を偽装したみたいな話が有る位だし、
篭城する中に居ては人質代わりとはいえ、
命は保証されて無いようなものだろうからねぇ

210 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/06(火) 16:34:51 ID:k8BHMK61
戦国のかなり凄い話か、極端だけど痛快だなあ

211 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/06(火) 19:07:14 ID:X2oxNAnm
死人に口なしとか考えてしまった。
いや本当に忠烈な良い話なんだろうけど。

212 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/06(火) 20:52:54 ID:UJLiSbD+
>>206
領民で顔役なら篭城は義務でしょ

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