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黒田官兵衛救出作戦

2009年10月12日 00:06

365 名前:1/2[sage] 投稿日:2009/10/11(日) 12:36:12 ID:Tf2guOt4
黒田官兵衛救出作戦

荒木村重により有岡城に捕らえられた黒田官兵衛、
しかし、その荒木村重は単身有岡城より脱出。これに城内には厭戦気分が広がり、
織田方に内通するものまで現れ、その手引きにより城下の町屋にまで攻め込まれる有様となった。

このため、有岡城では多くの者が防衛に追われ、黒田官兵衛が捕らえられている牢の番人の多くも
それに使われたため、その監視は極端に薄くなった。
本来であればこの時、官兵衛はらくらくと救出されていた事だろう。

が、寄せ手のほうも、捕らえられて1年にもなる官兵衛が生きているとは思わず、
彼を探しもしなかった。
官兵衛は、誰からもその存在を放置されていた。

ここに黒田家家臣栗山備後利安がいた。
彼は官兵衛に取り立ててもらった恩を忘れず、この織田軍の攻勢の間に、混乱の中にある
有岡城に密かに忍び入った。そして官兵衛のいると思われる牢の傍まで近寄ったものの、
織田の攻勢が治まると、牢の監視は再び厳しくなり、救出するすべも無く、
栗山はここで、徒に日数を送ることになった。

この時栗山は、有岡に居た知り合いの銀屋(両替商)を頼り、昼間はその家に潜んでいた。
そして夜になるとこの銀屋と共に牢の傍まで忍ぶのだが、やはり番兵が多く、
とても近寄る事ができない。

だがこの日ふと、気がついた。
牢の裏手は溜池があり、そこは防衛上安全だという事で、番兵も置いていなかった。
栗山は夜陰に紛れ、この池を密かに泳ぎ渡り、牢の裏手までたどり着いた。
しかしそこから、進入する事はできない。
栗山は牢の中に向かって語る。

「官兵衛様…?」

「…備後か?」

「官兵衛様!」

官兵衛は、生きていた。

366 名前:2/2[sage] 投稿日:2009/10/11(日) 12:37:23 ID:Tf2guOt4
それから栗山は毎晩のように池を渡り、官兵衛が捕らえられて以来の、国元の様子、
世間の動向などを語った。
官兵衛はこれを聞いた。少し、心が慰められたと言う。

やがて銀屋の才覚により、牢の番人を買収、官兵衛との通信もできるようになった。
彼らは待っていた。次の織田軍による攻勢を、である。

その日、織田軍の接近により、牢の周辺の兵は一人も居なくなっていた。
急ぎ牢の傍に走り寄り、叫んだ

「官兵衛様!」

「…ここだ」

栗山は大喜びで、番人が放置して言ったマサカリを取って、牢の入り口に巻かれた鎖を打ち壊し、
牢の中に入った。

が、官兵衛の体は幽閉により痛めつけられており、特に膝に出来た痘瘡のため立つことも
出来なかった。栗山はこれを無理に立たせ、銀屋のほうは牢の中から、捕らえられてまだ日の浅い
頑強な囚人を選び出しこれを雇い入れ官兵衛を背負わせた。
銀屋も、『これぞ我が家の曉跡なり』と力をつくしたのだ。

この三人の手により官兵衛はついに有岡城を脱出。
銀屋の知り合いの百姓の家にかくまわれると、栗山は銀屋とその百姓に官兵衛の身を堅く
頼み置き、有岡城を包囲している織田軍のうち、官兵衛とかねてから昵懇であった部隊の所に
行き、このことを知らせる。

ここから報告を受けた信長は、その忠節をことのほか喜び、食料、衣類について
丁重にするよう直々に沙汰をし、人を数多さし寄越し、播州へと送り届けた、
とのことである。

黒田官兵衛、万死に一生を免れる、の事。




372 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/11(日) 14:59:49 ID:1ss/fQzJ
>>365->>366
これっていい話のような気もするけど、放って置かれた悪い話だね
何で荒木さんは官兵衛を捕らえたのか?
殺さず置いといて、仲間にしたかった?

373 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/11(日) 15:14:48 ID:ZzhIyK0v
>>372
そのつもりで捕まえてみたものの、
途中でめんどくさくなって忘れたんじゃないかと予想

374 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/11(日) 16:11:26 ID:xmq35EiA
村重と官兵衛、もともと仲良かったんでしょう。
だから、村重、小寺政職の依頼通りには官兵衛を殺せなかったし。

官兵衛と、村重、後の茶人道薫はその後も親しい交流があったとか。
道薫、病気で死んだとき、官兵衛が京都の南宗寺で葬式やって
忠興とか諸侯もたくさん顔出したとか、きいた。

376 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/10/11(日) 18:27:42 ID:IkFbZ5cs
>>365-366
まとめも見てきたけど、こんなメジャーな話がまだ出てなかったんだな。
そのとき、竹中半兵衛が織田信長から処刑命令出された息子(後の黒田長政)を
匿って育ててたほうの逸話は出てたけど。
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-824.html


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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    この話、銀屋もえらく肝が座ってると言うか、かっこいいなぁ。知り合いの上司助けるのに命懸け。

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