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蓮池城攻防の顛末。

2009年11月03日 00:08

929 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/02(月) 08:50:17 ID:UaqSJ1nA
>>746-747の続き

さて、蓮池城反乱の報を聞いた一条兼定、「穏便な手段をとろうとして失敗したか!」と、
弘治三年四月中ごろ、仲平兵庫、福井玄蕃を先鋒とさせ、三千余騎の討伐軍を発進させた。

これを知った蓮池城の大平山城守はその勢一千余騎を二手にわけ、鉄砲足軽二百を
ふんぎり橋へと差し向け、残りの八百は自身が率い、橋から十町ばかり離れたところに控えた。

さて、橋へとやってきた寄せ手、そこに構える蓮池勢を見て「あの城の連中なんてたかが知れている。
あそこにいるのが全軍であろう。かまわないからひと揉みに蹴散らせ!」

と、一斉に攻撃を仕掛ける。蓮池勢は少々鉄砲を撃ちかけたくらいですぐに撤退。
これに寄せ手は、追い討ちをかけようと陣形を乱して追いかける。
勿論罠である。

追撃戦で寄せ手の陣形の乱れたのを見て取った大平はそこに突入。備えの出来ていない
一条軍は散々に蹴散らされ、多くの者が討ち取られ、戸波の城へと撤退した。

一条軍はそこで四、五日人馬を休め、再度の蓮池攻めのための軍評定を行う。
仲平兵庫申すに

「古人の言葉に、大敵を欺き、小敵を侮らず、と言う言葉があります。しかし先の戦では
蓮池の大平勢を心底侮り、不覚を取りました。こんな事が世間に広まるかと考えると、
恥辱この上ありません。
再度の蓮池攻めでまた、先のように敗軍すれば、万人に嘲笑される事でしょう。
相構えて、おのおの身命を軽んじて、以前の恥をそそぐべし!」

今度は気を入れ油断なく攻め立てた一条軍、ついに蓮池城の防衛線を突破し、城下まで
攻め寄せた!攻城戦にかかる討伐軍は大勢であり、次々と新手を繰り出し、
九日の間昼夜にわたって攻め懸けた。
が、城の兵達も、小勢ながらもとより必死の者達である。攻め寄されれば追い払い、
攻め懸かられれば追い戻す。このように戦が膠着し始めた頃、空、にわかに曇り、
雷が鳴り響いたかと思えば、たちまち空の底が抜けたような大雨となった。

さて、蓮池という土地は水に弱く、東を流れる仁淀川で洪水が起これば、たちまち
水に浸かってしまうような所であった。

寄せ手の一条軍もこの事を知っており、「このままでは洪水の危険がある」と、軍を引いた。
これを見た蓮池城の者達、この上なく歓喜したわけだが、雨のほうは直一層降り続き、
案の定仁淀川は増水で決壊、蓮池を含めた一面、海のようになった。

この頃城兵たちも「元々この城は小城だし、兵糧弾薬ももう少ない。次に敵が押し寄せたときには
流石に持ちこたえられまい。今のうちに…」


さてさて、ついに雨が上がり、これを待ちかねた一条軍、鬨の声をあげ蓮池城に攻めかかる!
…が、城内からは何の反応も無い。皆不気味に思ったが、「とにかく、四方より攻め入ろう」
と、城内に突入してみると、そこには人一人として居ない。
皆、逃げ去っていたのだ。

これに一条軍の津野何某と言うものが

 『蓮池は 花はいつしか散りはてて みはとびぬけて行方知られず』

と詠むと、寄せ手の者達これが笑いのツボに入って、皆大爆笑した、とのことである。


蓮池城攻防の顛末。




930 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/11/02(月) 11:04:45 ID:mz3T43MV
>>929
まあ、どちらかというと一条側がしてやられたわけで、笑ってる場合じゃないと思うし、そんなんだから… と思っちゃうよな。


931 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 02:28:36 ID:O3PTh7qo
>>930
本山も長宗我部も一条御所の勢威を軽く上回ってしもたしなぁ..

934 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/11/03(火) 15:17:46 ID:Txou6633
一条側にとってこれでいいのかも。

最後までの殲滅戦をやらかせば、相当な損害出てただろう。

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コメント

  1. 御神楽 | URL | dvUYBDnY

    でも、嫌いじゃない。

  2. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    待ち望んだ

    一週間を経て完結
    ご苦労様です

  3. 人間七七四年 | URL | -

    何という爽やかなオチ

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