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徳川頼宣と「天下の名物」

2009年12月22日 01:31

376 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/21(月) 01:27:20 ID:iX+oLkmP
徳川頼宣は早くから大名の地位を家康より授かったが、それとともに「天下の名物」と
呼ばれる茶入を譲られていた。
ある日、頼宣の蔵を預かる役人が蔵の道具の虫干しをしていると、家老安藤帯刀の息子、
彦四郎重能がやって来た。「ご重宝の茶入を拝見したい。コッソリ見せてはくれぬか?」

彦四郎は日頃から酒癖が悪く、この日もプンプンと酒臭い息を吐いていたので、役人は
断ったが、彦四郎は聞かない。
「・・・そこまで言うなら、どうぞ蔵に入られよ。ただし、他言は無用ぞ。」「分かっておるわ!」

二日酔いで薄暗い蔵に入った彦四郎は足元が定まらず、近くの箱の上に倒れこんだ。
驚いて箱を開けて見ると、中身は件の茶入だった。
さすがに黙っている訳にも行かず、彦四郎は父・帯刀に、斯くの如しと申し出た。
「これは、殿に申し上げねばなるまい。場合によっては、わしも責任を取る。お前も覚悟を
決めておけ。」「・・・・・・」

報告を受けた頼宣は、帯刀に言った。「して、その破片はあるか?」
「破片は、そのまま置いてあります。」「ならば、漆でも使って継いでおけ。」
「・・・彦四郎には、いかなるお咎めを仰せつけになりますか?」
頼宣は笑って答えた。
「茶入は『天下の名物なり』、と父上に授かった品ではあるが、戦場で弓鉄砲も撃たず、
槍刀も使えず、先頭に押し立てて『天下の名物なり』と呼ばわったとて敵が恐れ入るわけも
なし。彦四郎は酒癖は悪いが、ひとかどの者である。捨て置け。」
「ははーッ!有難き仰せ!」「・・・・・・」

その後、彦四郎は人が変わったように職務に打ち込むようになり、口癖が出来た。
「武士には『伊達』というものがあるが、存じたる者は少ない。そして、伊達の最たるものは
主君のために死ぬることよ。」
その言葉通り、大坂夏の陣で彦四郎は一番槍を果たして戦死した。
有言実行を遂げた彦四郎を賞賛せぬものは無かったが、その死は父親を悲しませた。
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-684.html




377 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/21(月) 01:29:59 ID:3QHMS5cS
>>376
ああ、南龍公は名君だねえ。これは惚れる。

378 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/21(月) 01:35:05 ID:W9E+adKX
罪を許された礼を自分の命で返したのか…(ノ_・。)

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コメント

  1. 名無しさん@お腹いっぱい。 | URL | -

    俺の大好きな南龍公キター
    …ってこの時いくつなんだ頼宣?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    言われて気付いたが、下手したら初陣で手柄上げられず泣くより前の話なのか。
    南龍公スゲー…。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    見事に散った彦四郎さんだが彼こそが三歳様のもっこ褌の話に出てくる
    大坂の陣でフルチンになった若武者な件

  4. 人間七七四年 | URL | -

     きっと「天下の逸物」を装備して軍に望んでいたのさ・
    …イッテテ、イヤニナッタ

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