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実録「九戸城の落城」(祐清私記より)

2009年12月28日 01:16

383 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/12/27(日) 06:08:04 ID:SmoZxO9k
>>382
その悲惨な例

実録「九戸城の落城」(祐清私記より)

九月四日に戦が終わった。城方の降参が決まり明日にも開城である。
篭城する兵、譜代の郎党達は一様に落胆の色を隠せない。
もはやこれまでと人質の父母妻子を見捨てる者もいれば、一方で人質を勝手に連れ出し
落ち延びる者もいる。
宵の月が山の陰に隠れた夜半、彼らは闇夜に紛れて我も我もと抜け道より落ち延びる。
城内での彼らの持場は旗と幕だけを残すのみである。
降参の前に逃げ出した者は、落城の報を聞き事の推移を見極めようと近場に潜伏している。
落人は、ある者は松前、津軽、秋田に。また、ある者自領に引きこもる。それぞれ
思い思いの地に落ち延びる有様である。
足が弱いからと年老いた親、幼い子供を縁故の町人、百姓に預ける者もいれば、
一蓮托生という者もいる。
(続く)

384 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/12/27(日) 06:12:32 ID:SmoZxO9k
(続き)
本道は監視の目があるので、落ちるには脇道を行かなければならない。
木々を掻分け、道無き谷をよじ登れば、旅慣れぬ老若男女の足の裏は石や枝で傷付き、
足跡は血で真っ赤に染まる。
痛い痛いともう歩くことができずに木陰に伏せ転び、目に涙を浮かべながらそのまま
寒風の中一夜を過ごす。
食料の持ち合わせもなく、歩くこともできず、人知れず山奥で飢え死にする者もいれば、
妻子を殺し自害する者もいる。
食料を得ようと村へ降りて殺される者もいれば、逆に運良く落ち延びることができて
他国で慣れない仕事をしながら生きる者もいる。
いずれの落人も九戸が繁栄していた頃には、肘を張り、肩をいからし、美しく着飾っていた人々である。
九戸という大木が一本倒れて、彼らのような小木千本が残った。小木の末路とはなんと悲惨なことか。

ちなみに落ち延びずに城に残った人達は城ごと焼かれた。




385 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/27(日) 08:23:45 ID:J7SGr3iU
降れば助命するって、浅野の空約束でしょ?

なんか、浅野のってあんまりいいイメージないんだよなあ

390 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/27(日) 17:16:29 ID:BzWH+HOH
>>383
リアルだなあ
名のある武将のもとには無数の人生があるんだよな

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    浅野さんは見殺しマシーン

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