上杉龍若丸の処刑

2009年12月30日 01:15

406 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 00:27:35 ID:DOj3UvUs
天文21年(1552)、関東管領・上杉憲政は、平井合戦で北条氏康に敗れ厩橋城に逃れたが、
手勢五百という凋落ぶりに厩橋からも逃走する。
紆余曲折の末、憲政は越後守護代・長尾景虎のもとに亡命、数年後に管領家の家督を
景虎に譲り、のちの「上杉謙信」が誕生する。

しかし、実は憲政には龍若丸というれっきとした嫡男がおり、憲政は家臣の菅野大膳と
上原兵庫に、この龍若丸を預け、厩橋城に置き去りにして逃げ出した。
すると、菅野・上原も逃げてしまい、あとには龍若丸と乳母の夫・目方(妻鹿田)新助の
一族だけが残された。

目方は、「憲政様が越後から戻られるまで、この城は支えきれん。天から見放された主君の
命を守って死ぬよりは、龍若丸を小田原に差し出し、知行の一つも頂戴しよう。」
と考え、主君の子を氏康に引き渡した。

縛り上げて馬に乗せられた龍若丸は、中間二人に馬の口を引かれて小田原に入った。
氏康は武士の習いに従い、翌日に宿敵の子の首をはねた。
目方一族は、幼君を売って手柄にせんとする二心ある態度を氏康に憎まれ、新助以下、
弟の長三郎や叔父の九里采女正など、八人が処刑された。

余談だが、大河ドラマ『風林火山』では、逸話と同じく処刑が決まる龍若丸だが、氏康は
その境遇への憐みから最後の抵抗を許し、少年に太刀を与える。
龍若丸は太刀を掴み、氏康に斬りかかるが、歴戦の将である氏康には通じず、一太刀で
返り討ちに会い、若い命を散らす。

しかし、その執念の一撃は氏康の額を傷つけ、「氏康傷」が出来る、というストーリーに
なっている。視聴率的には苦しんだ『風林火山』が、「近年の良作」として歴史ファンから
評価される所以である。




407 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 00:31:07 ID:WBAQT8lB
>>406
古くは藤原泰衡を殺した河田次郎、これより後には小山田信茂なんかもそうだけど、
逃げ延びる途中の主を裏切る、土壇場で寝返る、というような寝返り方は忌避されるんだよね。
事前に内通していたとかなら別だけど、関ヶ原寝返り組で改易された連中も急遽現地で寝返った連中だし・・・

408 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 10:42:56 ID:ZTHsLThX
脇坂さんが大谷陣の横でアップを始めたようです

409 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 11:01:44 ID:y86l1xx6
朝倉景鏡「織田殿は寛容でしたよ?」

410 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 11:42:12 ID:AeTiCGkS
朝倉さん所はあっという間に崩れちゃったからちょっと違うかもしれないね

411 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 17:58:39 ID:Tn/va7Xj
大身の武家が人質見殺しにしてでも裏切る、とかいうと武略になるけど、
お付きの者が命惜しさにっていうと途端に見苦しくなるな

412 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 18:44:34 ID:KMkZJKVO
>>406
これがその時のシーンか
ttp://www.youtube.com/watch?v=4z6C7Ts0-9U

413 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 19:01:07 ID:rQtvZIdn
”脚色”ってのはこういうのを言うんだよなあ。
主人公だからエピソード捏造とか他人の業績適当にすげ替えるとか
道中飛ばしすぎて直線を待たずに一杯になるとかそういうんじゃなくて。

414 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 21:06:39 ID:7XXMYVbI
>>413
他人の逸話をそのまんまいただきはほんとやめてほしいよなあ…よくあるけど…
元の話知ってると一気にさめるし主人公にも元の逸話の主にも失礼だと思う

415 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/12/29(火) 21:19:19 ID:O+quvlG0
書いた人にしてみれば、

あーこのメイド服可愛いなぁ。
俺のご贔屓の女の子が着たらもっと可愛いぞ!
→アイコラしてみた
やっぱ可愛いじゃん!やってみた俺Goodjob!

的な、極軽いノリなんじゃないのかな。
後世になってそんな迷惑になるとは思いもよらぬ・・・
いや、だからOKって話じゃないけど。

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    景鏡さんはその前の小谷城救援に出兵拒否してるから、
    積極的に敵対してませんよって言い訳があるんじゃ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    この脚色もるろ剣じゃんの一言で済ませられるちゃー済ませられるが。

    まあ戦国大名の逸話を別の戦国大名で使うのは安直するぎるというのには同感。

  3. 人間七七四年 | URL | 7ScjOPVQ

    武田家の小山田信茂や穴山信君といった譜代クラスが土壇場になって勝つよりを裏切ったのは
    勝頼がいわゆる諏訪宗に担がれた主君で、従来の甲斐衆との間に根深い対立構造があったからだと思われます
    本来正嫡だったはずの義信が信玄による駿河今川との盟約を破り捨てて信長側に付くという判断に
    今川との盟約の証の正室をもつ義信が反感を覚え、目先の勢いをみて今川を捨てて信長につく判断をした信玄により切腹にまで追い込まれていなければ甲斐派もないがしろにされる事もなく裏切る事もなかったでしょうし
    勝頼は譜代の臣下たちすらの信頼が薄かった、ゆえに古参の意見を入れず自分の手下で味方でもある諏訪宗を
    常日頃からエコ贔屓していて甲斐衆の恨みを買っていたのではないでしょうか?
    そうでもなければいくら滅法寸前とはいえあれほど酷い裏切り方はされなかったでしょう
    それを思うと表面の出来事だけをみて一方的に裏切った側を悪者扱いも出来ないなぁ自分は
    武田家滅法の引き金となった小山田と穴山の裏切りについてはこれから再考される価値は十分あるように思えます

    ただ、この龍若丸のケースに関しては、さすがに全く弁解の余地がないですね
    乳人として命がけでどこまでも運命を共にすべきと定められたはずの妻鹿田一族が総出で若君を売るなんて
    たとえ戦国の世であってもけっして許される事ではないてす、とんでもない非常識きわまる酷い話ですねこれは
    たとえるなら武田義信の護役だった飯富虎昌が一族郎党ひきいて義信を謙信なり信長に売り渡して命ごいするようなもので全くもって情状酌量の余地はない
    いかに戦国時代ではあっても侍として最低限のルールというものはあるわけで
    それをすら破ってしまった妻鹿田一族は末代まで罵られても文句は言えないレベルです
    全く愚かなことをしましたね、いくら戦国の世でもさすがにこれは洒落にならんです、親が子を売るようなもの

    もしかすると百歩譲って父が反北条方で徹底抗戦派、妻鹿田一族は上杉と北条との和睦を画策していた派、
    と推察することも不可能ではありませんが、たとえそうであったとしてもこれはちょっと強引すぎますし、
    古来より親と子以上の絆で結ばれているべき乳人衆が若君を敵に売りとばして和睦を抗うなんてお話にならない
    まさに言語道断の所業であり全く弁解の余地はないです

  4. 人間七七四年 | URL | 1wIl0x2Y

    >「近年の良作」として


    史実を捻じ曲げて「近年の良作」とは、笑止千万
    こういう馬鹿な視聴者が、大河を殺したのだ

  5. 人間七七四年 | URL | -

    そんなに史実が好きならドラマなんて見てないで歴史書でも読んでろ
    ただしその歴史書の内容が絶対の真実だという保証はないけどな

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