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後藤又兵衛出奔の事情

2010年01月12日 00:06

601 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/10(日) 22:23:01 ID:vMtuMC0Y
有名な話だと思ったけど出てなかったので

黒田長政と言えば、短気かと思えば口の悪い家臣たちの讒言を何だかんだと受け入れたり、
頭のグリグリ回る親父殿にダメ出しされつつ嬉しそうだったり、実はドMな気がしないでもない
大名ですが、
そんな長政と後藤又兵衛基次が仲違いしたのは有名な話
この二人、不遜な又兵衛に長政がついにブチ切れ、と思われがちなんですけども、
どうやら実際のところ、又兵衛の方がやってらんねーと出奔したが本当のところのようです
様々な逸話を見る限り、なんで又兵衛の方がキレんの?と疑問に思わずにいられないのですが、
どうやら次のような事情があったようです

又兵衛の二男・後藤左門基則は長政に小姓として仕えておりました
ある日、長政が催した能楽の宴でのこと、長政は鼓の名手であった基則に鼓を打つように命じます
ところが、基則これを固辞します
自分は武士として長政に仕えているのになんで鼓など打たにゃならんのだと
しかし、長政は許してくれず、鼓を打たされた基則は屈辱のまま無断で城を出て行ってしまいます
父のところに戻った基則は、無断で主君のもとを立ち去った責任を取ろうと腹を切ろうとします
又兵衛は息子の切腹を思い止まらせ、次の日家族揃って黒田家を去ったのでした

以上、長政と能楽が絡むとろくなことにならないという悪い話
それにしても、母里太兵衛(http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-613.html)と言い、
鼓の名手の後藤基則と言い、絵心のある黒田一成(例の長政の肖像画描いた人)と言い、
黒田家中は中々のアーティスト揃いで、更に長政が不憫に思えてきます

関連
嫡子を改易し、二男を猿楽の相手にされるなど


602 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/10(日) 22:35:33 ID:zS8fvCJ9
長政は何も悪くないぞ、ただちょっと芸術が苦手なだけなんだ!…多分
つか鼓の名手だからこそ頼んだんだろうに、そこまで嫌なことだったのかねえ

>頭のグリグリ回る親父殿にダメ出しされつつ嬉しそうだったり
これちょっと意外、おとーさん大好きっ子?普通嫌いになりそうだけど

604 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/11(月) 00:13:47 ID:J2MMkGhu
>>601
司馬遼太郎の小説に書いてあったね

606 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/11(月) 11:20:07 ID:/8u9zG2I
>>602
確か、「殿の伴奏ならともかく芸人の伴奏とかやってらんねー」という理由だったはず。
他に「長男が不行跡で追放されたのを赦してもらえなかったから」とかいう説も。
こうして諸説あるくらい又兵衛の出奔は突然の事だったらしく、長政側も慌てた事だろう。

あと、黒田長政は父親好きだったかは知らないけど、路線対立もないし当時の大名の
親子としては普通に仲がいい方だと思う。

607 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/11(月) 11:49:16 ID:Wj1WvWv0
達者な芸人の伴奏よりもあの殿の伴奏の方が大変な気がするのは気のせいかもしれないw

608 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/01/11(月) 12:08:31 ID:J2MMkGhu
長政、音痴なんだっけ?

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    口の悪い家臣たちの「讒言」じゃなくて「諌言」だよね、ね?
    いいわるいスレでしか黒田家のエピソード知らないんだけど、
    黒田家臣団って基本みんな長政陥れたりしてないよね?
    じゃなきゃやだお…(´;ω;`)

  2. 人間七七四年 | URL | -

    >>602
    長政の場合は、お父さんのことは凄い尊敬しているんだが
    「自分も父と同じぐらいの器があるから家臣如きに口出しされたくない」
    って思ってて、そのせいで家臣と対立するんだよ
    要するに
    父からのダメ出し→今後気を付けます!(でもやっぱり変わらない)
    その他→俺は父上と同格なんだから指図すんじゃねーよks
    ってこと

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