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佐竹の殿様と間久里のウナギ

2010年01月29日 00:15

372 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/01/28(木) 01:29:53 ID:hu86tCJe
いつ投下しようかと思っていたら、偶然にも義宣さんの話が出ていたので便乗します。
地元の事を調べてたら面白い話が見つかったので投下します。

【佐竹の殿様と間久里のウナギ】

舞台は、現在の埼玉県越谷市。
ここは家康の鷹狩の際の御殿があった他、日光街道が通り、越ヶ谷宿という宿場町となっていました。
その日光街道 越ヶ谷宿~粕壁宿の中間、間久里にも立場(旅人の休憩・食事処)があり、
その中に3軒ほど、近くの元荒川で捕れたウナギなどの川魚を出す料理屋がありました。

(引用)
『水戸より秋田に転封された佐竹の殿様は特に秋田屋のウナギにぞっこんで、
秋田産のヒバ材で自分専用の座敷まで造作し参勤交代時には必らず立寄って蒲焼をたべました。』

とのことです。
わざわざ自国から木材まで持ってきて、お店に専用座敷を造ってしまう辺り、
本当に『ぞっこん』だったのでしょうね。
特定はされてませんが、転封の件からして義宣さんでしょうね。
まあ案外、専用座敷があるのを口上に、後のご当主方も立寄っていたかもしれませんね。

遠い秋田からの参勤交代は、他の大名方と同じく出費・疲労と諸々大変だったのでしょうが、
佐竹家は一つ楽しみを見つけられたようですね。

373 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/01/28(木) 02:23:15 ID:hu86tCJe
ちょっと補足。

間久里は現在、上間久里,下間久里という地名で残っています。
が、住宅地化が進んでいるので、この話を元にその近辺を探してもウナギ屋は見つからないかも。
(件の秋田屋も、現在まで続いているか確認できず)
もし越谷でウナギを食べたい!と思われたら、元荒川に沿って店を探せば見つかるかと思います。

好みはそれぞれと思います。
戦国に関係無さそうなのでカットしましたが、引用文は、豪商が江戸からの客を間久里のウナギ屋に
連れて行ったら「江戸の味に劣る」と言われ、「江戸人の舌にはむかない」と笑ったという話が
続いていました(笑)

個人的には、その近辺のウナギ・川魚料理屋だと、元荒川沿いの県道325号を北上して、末田須賀堰わずか先、
武蔵第六天神社の前に並ぶ3件の店が面白いと思います。まず通の地元民しか知りませんし(笑)
ウナギは勿論おいしいですが、特徴的なのが『ナマズ料理』を出すことです。
興味があれば以下↓に紹介されていたのご参照下さい。
ttp://www.dairokuten.or.jp/kankou.html
※営業時間を要確認!また、隠れた店ながら客入りはそれなりで、休日は電話予約・確認を推奨。
特に、夕方~夜の部は団体さんの宴会も来る様なので、特に注意。




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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    自分専用の座敷まで作るなんて
    佐竹義宣はとんだ食いしんボーイだなw

  2. 人間七七四年 | URL | ify1Hwdo

    まあウナギの蒲焼きって調理法が生まれたのは江戸時代も後半に入ってだから創作ってのはわかるけど、面白い…もとい美味そうな話だね

  3. 人間七七四年(投下した主です) | URL | -

    ↑聞いて思い出しました。
    確か、赤羽(宿?)の渡しの近辺が発祥という話を以前聞いたような…。
    すっかり失念してました。

    (※逸話の真偽を求める意図はないです)
    件の秋田屋、(越谷の?)資料として相当古い写真が残っている様で、その専用座敷を撮ったものもあるみたいです。

    ってことは、義宣さんよりもっと後の代の『佐竹の殿様』の話だったのかも…。もう戦国でない…スレチorz

    口直しに、後で他の逸話を投下しますのでご勘弁を。

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