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成田氏長、石田三成と浅野長政に

2010年02月12日 00:09

443 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 14:37:14 ID:uLWJhwMp

毎度成田関係ばかりで申し訳ない。

関東仕置きから早数年、蒲生再生工場を経て烏山城二万石の大名に復帰した成田氏長。京都に行った時の出来事。

(・∀・)「おっ、あっちから来るのは石田殿だぜっ!」
(・_・)「一緒に居るのは浅野殿じゃねぇか」

ご存知、石田三成&浅野長政。この両将は去る忍城攻略の際、天下に失態を晒している。
辺りを行きかうギャラリー、興味津々でこの遭遇を見つめていた。

(´Д`)「まぁでも、三人とも良い大人だし、無難に『良い家臣をお持ちで~』とか『見事な采配でござった~』とか、
    そんなトコなんじゃねぇの?」


三成「ちょぉぉっと待ちなさいっ! 一回勝ったくらいでいい気になってんじゃないわよっ! アタシが本気出してたら、
   忍城なんてアッと言う間に落ちてたんだからねっ!!」

(;゚Д゚)「!?」

……三成ちゃんてばいきなりキレた。

長政「そ、そうよっ! アンタの一族の……えぇと何て言ったかしら?……とにかく、アンタの重臣だって、
   アタシ達の方が良いって内応を約束してたんだからっ!」

(´Д`)「…………」

………長政ちゃんまでノッちゃった。

三成「あらあら、寝返りの約束なんて、良い家臣をお持ちデスコトっ!
   まぁでも、小田原を裏切って勝手に和睦した成田さんちのコなんだもの、家臣もそーゆー躾を受けてるんじゃないの?」
長政「まったく、アタシ達の家中じゃ考えられないわよねぇ! 後十日もあれば、ナ・デ・ギ・リ、してあげられたのに~」

氏長クンに何を言わせる暇も与えず、言いたい事だけ言ってヲホホホホッとワザとらしい高笑いで立ち去る三成ちゃんと長政ちゃん。

(゚Д゚)「……なにあれ?」
(゚Д゚)「……ま、まぁ、ある意味分かりやすい負け惜しみでいいんじゃね?
     成田殿もあんな遠吠えチックな捨て台詞、相手にするホド馬鹿じゃぁ…………」

氏長「……内応、だと……? 一族の人間が……!?」

(;゚Д゚)(;゚Д゚) 「「バカだったぁーーーーーっ??」」

氏長「おのれ長親っ! さては裏切ったのはあ奴かっ!」

(;゚Д゚)(;゚Д゚)「「しかもそれ一番の功労者ーーーっ! つかその人が裏切ってたらその瞬間城落ちてるーーーーっ!!」」


その後、烏山に帰った氏長クン、速攻で従兄弟の長親クンを家から叩き出したとか。

(´・ω・`)「……オレ……頑張ったよね? ……酷くね?」

長親クン、トボトボと下野を去り、故郷の忍で徳川さんちの忠吉ぼっちゃんにお仕えしましたとさ。


氏長「……え? 裏切ったのって泰徳叔父貴? 長親ぢゃないの? マヂで……?」

いや、気付くの遅すぎないか、氏長クン?
大人気ない三人のせいで、忍城を守り抜いた名将が気の毒なコトになっちゃった、関東仕置きの後日譚。




444 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 15:34:16 ID:ueBpwNW8
こりゃひでぇや

445 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 15:38:20 ID:qELLon4a
これは悪い。もはや笑う事でなにかの供養になるまいかと思ってしまうほど悪い。

446 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 15:43:37 ID:913HtK5s
ちょっとどころじゃない悪い話、いただきました

447 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 15:47:15 ID:CDmsDzj1
過ちに気付いた氏長は長親に詫び状を書いて
戻って来てくれるよう頼むんだけど
断られるんだよな

448 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 15:57:10 ID:9y+7iYEH
そりゃあ頑張ったのに相手の負け惜しみに端を発する一方的な勘違いで追い出されたらなあ。

449 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 16:21:34 ID:C1eGNjUF
元から含むとこがあったとしか思えん

450 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 16:28:08 ID:3FQ/zO0a
頭の悪い話

451 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/11(木) 16:55:40 ID:QjClByCb
よほどの人徳者でも断るレベルw

483 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/12(金) 12:29:15 ID:C2wU6b4I
>>443
「のぼうの城」の余韻が台無しになる逸話だなw
あの小説は爽やかな風が吹きすぎててウンザリしたもんだが、この逸話はリアルだねぇ

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    445のコメントが秀逸な言い回しで、珍エピソードに花を添えてるな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    うわー三人共、器ちっちゃwww
    本当にお気の毒です長親さん。

  3. 人間七七四年 | URL | RZ4X6psw

    忠吉に付けられたから、長親が尾張成田家の祖になったのか。謎が一つ解けた。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    三成はともかく、浅野までw
    よほど長親が気にくわなかったのかw

  5. 人間七七四年 | URL | iWfHidvU

    逸話だからこんな事言うのは無粋かもしれんが、この三成の対応は普通にないわw
    三成自体、忍城の水攻めは反対だったが、秀吉の命で無理やりやらされてたのに。
    実際の三成は敗残の者達を気遣える優しいハゲ。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    その後の長親がどうなかったか気になるな。

    しかし、お家の為の奮闘や忠義が認められず仇で返されるとは
    ツライ話だ。当時はよくあったんだろうけどな。

  7. 人間七七四年 | URL | LkZag.iM

    その後の長親は、徳川忠吉に従って尾張に行き、その子孫は尾張成田家として尾張徳川家に仕えました。本家が断絶した後も家を残した、という事で長親も溜飲を下げたのではないでしょうか。

  8. 人間七七四年 | URL | LkZag.iM

    >3つ上の人。
    出展の文書によって違うんですが、負け惜しみを言うのが浅野一人のバージョンもあります。
    成田泰徳は浅野の家臣を通じて内応交渉をしていたと記述されてるので、そちらの方がナンボか事実に近いのかも。

  9. a | URL | -

    それよりも俺は、なにもここまで話を脚色しなくても。。。
    と、むしろ思った。

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