48 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/19(金) 06:32:44 ID:rUg9FKH8
水野勝成が黒駒合戦をしていた時、佐橋甚五郎という強弓の精鋭が隊にいた、
この者腕は確かで敵陣に射立てれば数人の手負いや死人を出し天下無敵の働きをする者であったそうだ
しかしこの戦いの最中に甚五郎は敵の鉄砲で弓を折られてしまい思うような働きが出来なくなってしまったので
甚五郎『今まで御覧になった様に一応の働きはしたが弓を折られてはどうにもしようがござらぬ』
とぼやいた、それに対し勝成は
勝成『弓は折られても槍をとって戦えば更にそれ以上の働きが出来ますよ』
と励ました、すると
甚五郎『自分には槍がなく刀ばかりなので是非もござらぬ…』
と是非も無しって言われちゃあ是非も無し、なのでとりあえず槍を貸与えてみると甚五郎は槍でも
抜群の強さで戦功を挙げたので勝成は感心し甚五郎に声を掛けてみた、
甚五郎『自分は元々は徳川信康様の所で小姓をしており不都合な事があって出奔したのだが、
やはり出戻りしたいと思い家康様の従兄弟の勝成殿の所で功を挙げて更に口添えしてもらえればと思い隊に加わったのだ』
と述べた
男を気にいった勝成はすぐさまその様に手配して丁重に甚五郎を見送った。
しかし実は家康の側では話が随分違っていた
家康『あの者はこの度の戦いで少しばかり戦功があった様だが、小功を以て積悪の大罪を償う事は出来ない!』
と怒りを露にしていたのだ
勝成は知らなかったが実はこの甚五郎と言う男、出奔の折金のべ付の刀脇指を盗んでおり
甲州に渡っても甘利次郎三郎という者の寝首をかいて自分の刀と差し替えて逃げ回っていたようで相当な怒りを家康から買っていた。
家康『今すぐ手討ちにしてやりたい所だが…』
そうぶっ殺してやりたいのは山々だが相手はあの水野勝成も一目置く程の豪の者、どうするかと悩んでいた家康に
正勝『私にお任せあれ』
と阿部正勝が進み出た
家康『…、大丈夫…なのか?』
家康が不安になるのも当然で正勝はどちらかと言うと文の人で武には若干の不安があった
正勝『フッフッフ…まぁ我に策ありです、お任せ下さい』
そんなこんなで家康はとりあえず正勝に任せる事にした
続く↓
49 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/19(金) 06:50:57 ID:rUg9FKH8
↑続き
さっそく正勝は甚五郎を自宅に招きこう述べた…
正勝『あ~実は家康様はお怒りで、拙者がそなたを成敗するようにと命ぜられた訳だか…』
それを聞いた甚五郎は素早く刀を抜いて正勝に突付けた。
正勝は落着いた様子で
正勝『早合点されては困るな、拙者は懇意なお主に知らせ逃がして進ぜようと思っているのだ』
それを聞いて安心した甚五郎は刀を収めかけた瞬間
正勝『それ今じゃ~!』
とおどりかかった
甚五郎『何っ!ぐわぁ…』
比類無き強さを誇った甚五郎があっさりと絶命した。
正勝『筋肉馬鹿相手だと対した事無いのう』
そう正勝にとって武勇など物の数では無かった…
思わずちょっといい話に書いたけど悪い話しだったスマソ
50 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/19(金) 06:54:09 ID:rUg9FKH8
>>48-49
ちなみにいろんな意味で刀なんて役に立たない逸話だと思ってるw
51 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 07:01:01 ID:IOM//vcB
勝成は怒らなかったのかな
52 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 07:10:51 ID:wFnhd3KJ
こんなに簡単に殺されるようじゃ、もともとたいしたことないよね・・・
53 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/19(金) 07:19:31 ID:rUg9FKH8
>>51
水野勝成覚書は甚五郎を見送ってメデタシメデタシって終わってるから本人はその後知らないと思われです;
54 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 07:43:45 ID:xk188lIE
武勇がいかにあっても頭がよくないとパフォーマンスを活かせないということですね
55 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 08:18:11 ID:v8fmeJ6U
甚五郎はそもそも許してもらえると思ってたのだろうか。
だとしたら武勇だけで相当オツムが足りないような……。
56 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 08:29:52 ID:6qkxpag8
>どうするかと悩んでいた家康に
ここまで読んで、家康が
「手癖は悪いやつだけど戦場では使えるからどうしようか」と悩んでいたのかと勘違いして
阿部さんが説得しに向かったのかと思っていたが
どうやってぶち殺そうか悩んでいたなんてwww
すごく面白いけど、悪い話じゃないの、これw
57 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 08:34:23 ID:qdJAdXZt
阿部さんの出世のきっかけになった良い話、かも知れない
58 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 08:51:51 ID:dA63eJJ/
大田道灌が決死の覚悟で立てこもった手強い賊達に一人だけ助けたいからと嘘言って
気を緩めさせ一気に制圧した話思い出した
59 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 11:51:44 ID:x2LQJ5VF
並の勇者なら気組み外せば、ってことかな。
これが基地外だと
正勝『あ~実は家康様はお怒りで、拙者がそなたを成敗するようにと命ぜられた訳だか…』
それを聞いた某は正勝を即座に切り捨てて家人を皆殺しにし
とかなるんだろうが
60 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 13:48:31 ID:OjtOrZ+A
>>59
鬼武蔵なら来るなり正勝の息子を盾にしつつにこやかに話しかけ、
酒や飯をかっくらった挙句帰り際に屋敷に火を放つ展開しか用意されてないところだな
61 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 14:10:06 ID:rUg9FKH8
阿部正勝の子孫は水野勝成の子孫が断絶したその後の福山藩の藩主となる
62 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 14:30:41 ID:vhL/Zlbw
>>48
阿部正勝、文の人と見せかけて実は暗殺者タイプだったのねw
それに甚五郎は武勲を挙げてはいても泥棒のうえ人斬り
悪い話というか黒いい話かもしれん
63 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 20:36:47 ID:NBq3QCgs
>>48
加藤清正が、井戸で生き埋めにしたとか、一人倒すくらい鉄砲で撃てばいいだけなのに。
水野勝成が黒駒合戦をしていた時、佐橋甚五郎という強弓の精鋭が隊にいた、
この者腕は確かで敵陣に射立てれば数人の手負いや死人を出し天下無敵の働きをする者であったそうだ
しかしこの戦いの最中に甚五郎は敵の鉄砲で弓を折られてしまい思うような働きが出来なくなってしまったので
甚五郎『今まで御覧になった様に一応の働きはしたが弓を折られてはどうにもしようがござらぬ』
とぼやいた、それに対し勝成は
勝成『弓は折られても槍をとって戦えば更にそれ以上の働きが出来ますよ』
と励ました、すると
甚五郎『自分には槍がなく刀ばかりなので是非もござらぬ…』
と是非も無しって言われちゃあ是非も無し、なのでとりあえず槍を貸与えてみると甚五郎は槍でも
抜群の強さで戦功を挙げたので勝成は感心し甚五郎に声を掛けてみた、
甚五郎『自分は元々は徳川信康様の所で小姓をしており不都合な事があって出奔したのだが、
やはり出戻りしたいと思い家康様の従兄弟の勝成殿の所で功を挙げて更に口添えしてもらえればと思い隊に加わったのだ』
と述べた
男を気にいった勝成はすぐさまその様に手配して丁重に甚五郎を見送った。
しかし実は家康の側では話が随分違っていた
家康『あの者はこの度の戦いで少しばかり戦功があった様だが、小功を以て積悪の大罪を償う事は出来ない!』
と怒りを露にしていたのだ
勝成は知らなかったが実はこの甚五郎と言う男、出奔の折金のべ付の刀脇指を盗んでおり
甲州に渡っても甘利次郎三郎という者の寝首をかいて自分の刀と差し替えて逃げ回っていたようで相当な怒りを家康から買っていた。
家康『今すぐ手討ちにしてやりたい所だが…』
そうぶっ殺してやりたいのは山々だが相手はあの水野勝成も一目置く程の豪の者、どうするかと悩んでいた家康に
正勝『私にお任せあれ』
と阿部正勝が進み出た
家康『…、大丈夫…なのか?』
家康が不安になるのも当然で正勝はどちらかと言うと文の人で武には若干の不安があった
正勝『フッフッフ…まぁ我に策ありです、お任せ下さい』
そんなこんなで家康はとりあえず正勝に任せる事にした
続く↓
49 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/19(金) 06:50:57 ID:rUg9FKH8
↑続き
さっそく正勝は甚五郎を自宅に招きこう述べた…
正勝『あ~実は家康様はお怒りで、拙者がそなたを成敗するようにと命ぜられた訳だか…』
それを聞いた甚五郎は素早く刀を抜いて正勝に突付けた。
正勝は落着いた様子で
正勝『早合点されては困るな、拙者は懇意なお主に知らせ逃がして進ぜようと思っているのだ』
それを聞いて安心した甚五郎は刀を収めかけた瞬間
正勝『それ今じゃ~!』
とおどりかかった
甚五郎『何っ!ぐわぁ…』
比類無き強さを誇った甚五郎があっさりと絶命した。
正勝『筋肉馬鹿相手だと対した事無いのう』
そう正勝にとって武勇など物の数では無かった…
思わずちょっといい話に書いたけど悪い話しだったスマソ
50 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/19(金) 06:54:09 ID:rUg9FKH8
>>48-49
ちなみにいろんな意味で刀なんて役に立たない逸話だと思ってるw
51 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 07:01:01 ID:IOM//vcB
勝成は怒らなかったのかな
52 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 07:10:51 ID:wFnhd3KJ
こんなに簡単に殺されるようじゃ、もともとたいしたことないよね・・・
53 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/02/19(金) 07:19:31 ID:rUg9FKH8
>>51
水野勝成覚書は甚五郎を見送ってメデタシメデタシって終わってるから本人はその後知らないと思われです;
54 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 07:43:45 ID:xk188lIE
武勇がいかにあっても頭がよくないとパフォーマンスを活かせないということですね
55 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 08:18:11 ID:v8fmeJ6U
甚五郎はそもそも許してもらえると思ってたのだろうか。
だとしたら武勇だけで相当オツムが足りないような……。
56 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 08:29:52 ID:6qkxpag8
>どうするかと悩んでいた家康に
ここまで読んで、家康が
「手癖は悪いやつだけど戦場では使えるからどうしようか」と悩んでいたのかと勘違いして
阿部さんが説得しに向かったのかと思っていたが
どうやってぶち殺そうか悩んでいたなんてwww
すごく面白いけど、悪い話じゃないの、これw
57 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 08:34:23 ID:qdJAdXZt
阿部さんの出世のきっかけになった良い話、かも知れない
58 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 08:51:51 ID:dA63eJJ/
大田道灌が決死の覚悟で立てこもった手強い賊達に一人だけ助けたいからと嘘言って
気を緩めさせ一気に制圧した話思い出した
59 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 11:51:44 ID:x2LQJ5VF
並の勇者なら気組み外せば、ってことかな。
これが基地外だと
正勝『あ~実は家康様はお怒りで、拙者がそなたを成敗するようにと命ぜられた訳だか…』
それを聞いた某は正勝を即座に切り捨てて家人を皆殺しにし
とかなるんだろうが
60 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 13:48:31 ID:OjtOrZ+A
>>59
鬼武蔵なら来るなり正勝の息子を盾にしつつにこやかに話しかけ、
酒や飯をかっくらった挙句帰り際に屋敷に火を放つ展開しか用意されてないところだな
61 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 14:10:06 ID:rUg9FKH8
阿部正勝の子孫は水野勝成の子孫が断絶したその後の福山藩の藩主となる
62 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 14:30:41 ID:vhL/Zlbw
>>48
阿部正勝、文の人と見せかけて実は暗殺者タイプだったのねw
それに甚五郎は武勲を挙げてはいても泥棒のうえ人斬り
悪い話というか黒いい話かもしれん
63 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/19(金) 20:36:47 ID:NBq3QCgs
>>48
加藤清正が、井戸で生き埋めにしたとか、一人倒すくらい鉄砲で撃てばいいだけなのに。
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