306 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/02/28(日) 05:36:25 ID:NHHhVej7
松平忠吉の受領名は初め「下野守」であった。
ある日、父家康の前に来てこう言った。
忠吉「このところ体に腫れ物ができて困ります」
家康「そうか。ならばこの薬をつければ(薬箱を取り出す)」
忠吉「いえ、実は「下野守」という受領名のせいではないかと思っております。
変えたいと思うのですが・・・」
家康「奇妙なことを言うが、本人がそう思っておるなら仕方ない。うーーーん、
美濃か尾張でどうじゃ?」
忠吉「いけません。それじゃあ『身の終わり』じゃないですか」
家康「じゃあ薩摩にするか」
ということで「薩摩守」になった忠吉、関ヶ原では岳父井伊直政とともに
薩摩勢と一戦交える。
家臣「直政さま、忠吉さまが逸っておられます!いかがいたしましょうか!」
直政「武士の子よ。用心するにも限度というものがあるわ。
討死したらしたでその時のことよ!」
これを聞き、馬の口を取っていた者がその手を離すと敵目掛けて一目散。
奮戦した忠吉、左手と兜の左耳上に斬り込まれ負傷したが、初陣で見事、敵の
首級をとることに成功する。忠吉をかばいながら進んだ直政も銃創を負った。
勝利の本陣にて
家康「忠吉は手に傷を負ったか」
直政「逸物の鷹の子は皆逸物でございますぞ」
家康「何の、鷹匠の腕が良いからよ」
(と、薬箱を取り出して直政の傷口に自ら薬を塗る家康であった)
松平忠吉の受領名は初め「下野守」であった。
ある日、父家康の前に来てこう言った。
忠吉「このところ体に腫れ物ができて困ります」
家康「そうか。ならばこの薬をつければ(薬箱を取り出す)」
忠吉「いえ、実は「下野守」という受領名のせいではないかと思っております。
変えたいと思うのですが・・・」
家康「奇妙なことを言うが、本人がそう思っておるなら仕方ない。うーーーん、
美濃か尾張でどうじゃ?」
忠吉「いけません。それじゃあ『身の終わり』じゃないですか」
家康「じゃあ薩摩にするか」
ということで「薩摩守」になった忠吉、関ヶ原では岳父井伊直政とともに
薩摩勢と一戦交える。
家臣「直政さま、忠吉さまが逸っておられます!いかがいたしましょうか!」
直政「武士の子よ。用心するにも限度というものがあるわ。
討死したらしたでその時のことよ!」
これを聞き、馬の口を取っていた者がその手を離すと敵目掛けて一目散。
奮戦した忠吉、左手と兜の左耳上に斬り込まれ負傷したが、初陣で見事、敵の
首級をとることに成功する。忠吉をかばいながら進んだ直政も銃創を負った。
勝利の本陣にて
家康「忠吉は手に傷を負ったか」
直政「逸物の鷹の子は皆逸物でございますぞ」
家康「何の、鷹匠の腕が良いからよ」
(と、薬箱を取り出して直政の傷口に自ら薬を塗る家康であった)
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コメント
人間七七四年 | URL | mQop/nM.
受領名のせいにするって所が少し可愛い気がした。
忠吉さんには長生きして秀忠を助けて欲しかったなぁ。
( 2010年03月01日 04:04 [Edit] )
人間七七四年 | URL | SFo5/nok
このときの戦傷が元で井伊直政も死ぬんじゃなかったけ?。
婿舅そろって逸り過ぎだよ。
( 2010年03月01日 22:18 [Edit] )
人間七七四年 | URL | -
初陣だったから気が逸りすぎたのかな。
忠吉がもし長生きしてたら…とか考えちゃうな。
( 2010年03月02日 08:10 )
人間七七四年 | URL | -
美濃か尾張で『身の終わり』って。
昔は尾張だったらしいけど河川工事で美濃区分になった地域に住んでる自分涙目
( 2010年03月02日 08:49 )
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