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酒井忠世と料理番の羽織

2010年04月18日 00:09

422 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 02:09:51 ID:X3Gq0lHR
えっちぃ流れをぶった斬って投下

『酒井忠世と料理番の羽織』

老中の酒井忠世は徳川創業功臣の一人である。
ある日、忠世が下城しようとした時のこと。
普通下城する時、御台所口の前を通るのだが、そこで料理番の下役たちにバッタリ出会ってしまった。
下役たちは、相手が老中という事もあり慌てて平伏したのだが、その時に袖口から魚の切り身が廊下に落ちてしまった。
下役は顔を真っ赤にしてそれを後ろに引っ込めたが、忠世は素知らぬ顔をして通り過ぎた。
それを見ていた供の者が「あいつら、後で取り調べて処分すべきです!」
それに忠世は「いや待て、料理番たちが悪い訳では無い。あれは私の責任だ。」
供の者「?」
忠世「料理番たちの安い給料ではああするよりなかったのであろう。」
供の者「しかし、魚の切り身とはいえ公の物でございます。それを役得のように持ち出すのはどうかと・・・」
忠世「役得か。役得が無ければ食っていけない状態を、私は問題にしているのだ。それはわれわれ政治を預かる者の責任だ。
今後、彼らに羽織を支給してやれ。」
供の者「羽織ですって!?なぜです?」
忠世「羽織があれば、役得の魚の切り身も上手く隠し持てるだろう。そうすれば、今日のような恥をかくこともあるまい。」
忠世「そのうち政治が改まれば、彼らも羽織を必要としなくなるだろう。どのようにするかは私の課題だ。」

こののち、政治は徐々に改まり、魚の切り身を持ち出す料理番は居なくなったとか。




423 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 03:23:54 ID:P5LYnUdW
同じ三河でも大久保系はやや理知的だね
これが本多系だとどうなるんだろうか

424 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 10:25:16 ID:u86i7tt7
羽織の代金はタダよ。

425 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/04/17(土) 10:27:54 ID:OZzpZXN+
>>423
彦爺:うんうん

426 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 11:18:19 ID:B49jXcJq
魚って当時はすごい贅沢品だったんだよね。
元々誰が食べるものだったんだろう?
家康じゃなさそうだから秀忠?

427 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 12:46:27 ID:+VXdQ+rs
>>423
デカイ羽織りを着て大量に魚をテイクアウト、そして屋外クッキング開始
そして神君に出す予定の魚も食い尽くす
神君登場、事のいきさつをめんどくさい家臣が説明
遠回しに殿の仕置きがいたらないからこのようなことになるのですとw

428 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 12:49:30 ID:+FX2d3mQ
さすがにそこまで大っぴらにやっちゃうと、
首切らなきゃ不味くないかw

429 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 13:05:43 ID:lqN2Iydn
>>423
本多でも正純なら給料を上げそうだな…

430 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/04/17(土) 13:08:51 ID:kUyQn0DP
劉邦なら人気取りをしてる危険人物認定

431 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 13:10:43 ID:eozggVIB
>>423
本多の彼なら心にもないものすごい剣幕を装って首を切れと家康に提言、
提言中に家康への風刺誹謗を入れまくって家康がなだめ役に、ってとこだろ

432 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 13:18:02 ID:E/oXJF85
すぐさまきやつの腹を割き魚を奪い返して殿の御膳に拵えましょう。

433 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 13:31:45 ID:PemSIJyM
いずれにしてもめんどくせえw

434 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 13:50:50 ID:xkndUhYx
仏高力 鬼作左 どちへんなしの三郎兵衛
めどくせぇ

435 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 14:34:52 ID:1zL4tZdj
酒井雅楽頭は性格も穏やかで、見た目にも人のよさそうなおっちゃんだったみたいだね
それでも、改易した大名の数は数知れず
その辺は土井のとっつぁんがうまいことやってくれてたのかな

436 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/04/17(土) 17:02:15 ID:VNAMtLYC
正信なら、
いやこれはめでたいことで、岡崎に居た頃は泥棒したくても盗むゆとりもなかった。云々
と、家康に一々下っ端のことまであれこれ口出すなと諭してたな。
司馬の小説だが、創作なのか何か下敷きにしていたのか。
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    一応補足しておくが、>>436が出した逸話って、結局の所「家康が直々に下っ端の事まで口出すな」と言っているだけであって、下っ端のやらかしたことを不問にしている訳ではないんだよねぇ。

    司馬がその後で「家康も正信の言葉に納得した。下っ端も正信が適切に処理するだろ」と言う風に書いていたなぁ。

  2. 人間七七四年 | URL | Aszvn8R.

    本多と言われても作左と忠勝とサドと正純ではそれぞれ全く方向性が違いそうで

  3. 名無しさん@お腹いっぱい。 | URL | -

    中東だったか中国だったかの
    金蔵番がケツを鍛えて、少しづつ金塊を持ち出せる役得
    があるとかの話を思い出した

  4. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    あんど帯刀さんは、槍の鞘をパチッた家臣に加増してたなー
    「今の禄高じゃ食っていけないから盗みなんか働くんだ。それを見逃していたわしに非がある」とかって…

  5. 名無し隊員さん | URL | -

    一方その頃彦佐爺さんは、
    腹心の手下として魚屋を採用していた。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    >3
    中東は知らないが中国ではあった話。ただ金塊でなくて銀塊だったと思う。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    まあ、銀塊でも黄金だけどな

  8. 人間七七四年 | URL | -

    大久保のほうの忠世だったら、
    例の不味い芋粥を持ってきて、「民の中には未だこのような粗末なものも食べられない者が居ります云々」
    とか説教しそうだ。

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