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短気な松平定綱とその妻

2010年05月18日 00:02

796 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/05/16(日) 22:05:24 ID:C76RzFm6
徳川家康の甥、松平定綱は親藩の重鎮として、山城淀・美濃大垣・伊勢桑名など、重要な拠点に転封された。
要地を任されるにふさわしく、食事中等も家臣の報告を聞き、決裁を下す勤勉な男だったが、極めて短気な男でも
あり、報告中に気に入らない事があれば、身を揺らして怒りをあらわにするのが常だった。

さらに散髪中でもこの癖を止めず、月代を剃っていた家臣が誤って定綱の頭を傷つければ、たちどころに罰を与えた。
これに対して、器用で知られた武士が挑戦して、首尾よく、しかも素早く定綱の月代を剃り上げ、見ていた家臣たちは
皆その早業に感心した。「これは恩賞ものだろう!」

だが定綱は、
「主君の世話を手っ取り早く済ませるとは、わしを愚弄するか!」そう言って、かの器用な武士を手討ちにした。

もはや家中では、「定綱様の月代を剃るのは、剣の山に登るのと同義」とまで言われるようになってしまった。
「仕方がありません。妾が剃りましょう。」
名乗りを上げたのは、なんと定綱自身の奥方で、浅野長政の娘である智相院だった。

智相院は剃刀を取り、定綱の頭を静かに、少しずつ剃り上げたが、家臣の報告を聞いていた定綱は
案の定、激しく頭を揺らし始めた。
     _, ,_
   (;´Д`)   _, ,_
    ⊂彡☆ ) Д´)パ―――――ン!!!!!


あまりの事に驚いて定綱が振り返ると、そこには目を怒らせ、拳を固めた妻の姿が!
「大名とて、ワガママは許しませんよ!?」
さすがの定綱も気を呑まれて、おとなしく頭を剃らせ、以後温厚な人物になったそうな。


・・・オチ的にはいい話かも知れないけど、怖いカミさんつながりで、こちらに。


関連
家康「実は御三方に用というのは」
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-5750.html


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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    器用な家臣カワイソス・・

  2. 人間七七四年 | URL | -

    短気は損気と言うが、権力持ってる人間が短気だと損気をこうむるのは家臣なんだから堪らないなw

  3. 人間七七四年 | URL | -

    旦那をちゃんと教育するカミさんサイコーやw!!
    叱られても大人しく聞いて、その後振る舞いを改めた定綱さんもえらい
    (惜しむらくは家臣を手討ちする前に躾てほしかった)

  4. 人間七七四年 | URL | -

    天下を作る男は、女房が作る。の通りだな。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    惜しい!家臣を討つ前にして欲しかった!!
    個人的には「もっと早くに言えよ奥さん」と言う悪い話に見えたw

  6. ブレ子 | URL | -

    というか、さすがは浅野長政の娘って感じですなw

  7. 人間七七四年 | URL | -

    素晴らしい奥方だw
    旦那の教育成功w

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