FC2ブログ

伊達政宗、七夕に句を送る

2010年07月05日 00:00

52 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/04(日) 16:01:30 ID:vjJ7pu2u
七夕も近いな。ということで、七夕のお話をひとつ。


「伊達政宗、七夕に句を送る」


相馬馬追いで有名な相馬氏の出城「諸手の城」が、
伊達政宗の軍勢千五百余騎に囲まれたのは七月四日の事であった。
しかし軍威を誇示しながら戦わぬまま、二日を費やす。

三日目になって、政宗からの命を受けた片倉小十郎景綱が、
手紙を結んだ矢を城中に向けて放った。
家は櫓下に落ち、平井平左衛門が拾い上げる。内容はこうであった。

「今日は七夕にて都も鄙も押し並べて、女子は針に五色の糸を通して乞巧(きこう)を祈る。
男子もまた双星の会合を祝し、詩を賦し、和歌を詠じ相楽しむの夜にて候得ば、
今宵一夜は修羅の塵を離れ相楽しみ度く候。如何に。賢慮を伺う。
七月七日 片倉小十郎 城中四将の許へ呈す」

平井は城内の四人の武将と話し合った上で、城主の山内宮内少輔胤景に手紙を差し出した。
読み終えた胤景は手を打って大いに感心し、
「これは政宗公が命令したのであろう。政宗公は聞きしに勝る名将である。
この戦場に当ても、風雅の心を忘れない。七夕の遊びを楽しもうとは。我は一首を贈ろう」
と言って、短冊に句をしたためて平井に渡した。
受け取った平井は短冊を矢に結びつけ、
櫓の上から五人張りの弓を使って片倉陣中を狙って射た。
矢は片倉に拾われ、そのまま政宗に差し出された。
短冊にしたためられていたのはこんな句であった。

  湾しぼる弓矢もしばし露のにわ 君と契らん七夕の空

これを読んだ政宗もまた感嘆し、
「思いが内にあると、心の外に顕われるものだ。敵に囲まれながらも風雅を忘れない。
この一首は胤景の真情である。われもまた答えよう」
と、やはり短冊に句をしたためて片倉に渡した。
片倉は受け取った短冊を矢先に結び付け、再び櫓めがけて射る。
落ちた矢を平井が再び拾い上げ、胤景に届けた。

  梓弓矢竹心も露の間は 一夜を千夜と契る七夕

胤景は「政宗公は戦場に望んでも風流心のある無双の良将」と再び感激し、
政宗の歌を披露しながら、城内の将兵たちと酒を酌み交わして一夜を楽しんだ。
政宗もまた家臣たちに酒肴を出して、七夕の遊びを催したという。

山内胤景に歌を送ったのは、天正十三年七月の事と「相馬軍記」にある。
時に政宗、十九歳。因みに、この話は伊達家側の記録には残されていない。




53 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/04(日) 21:12:20 ID:SIzDc9t2
いつ伊達が騙まし討ちをかけるのかドキドキした

54 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/04(日) 22:03:21 ID:4dxxk4+S
まーくん19歳ってことは、この直後にぐれたのかなw

55 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/05(月) 01:55:35 ID:X8RebtWL
小手森城の撫で斬りが同年の8月27日
この間になにがあったw
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    このまま成長してくれてれば、『自慢の甥』だっただろうに…


    「この子がね、僕の甥でね!流石僕の妹の子って感じでね!若くして伊達の当主になってね!戦場でも雅を忘れない大将でね!いやぁ、こんな子が息子ならお義も幸せだね!あ、義ってのはこの子の母親で僕の妹なんだけどさ…(以下妹自慢は省略)」

  2. 名無し隊員さん | URL | -

    黒くない、いい奴にしか見えない

  3. 名無しさん@ニュース2ちゃん | URL | -

    どうせ夜襲かけるんだろうと思ってたら何このいい子
    こんなの政宗じゃないやい

  4. 人間七七四年 | URL | -

    義光「この頃はまだいい子だったのに…
    どうしてこうなったんだ…」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    風流な良いお話だな~・・・だけど、合戦は?www

  6. 人間七七四年 | URL | -

    おまいら、鮭様とまーくん好きだなァw

  7. 人間七七四年 | URL | 0PMSwulg

    ここ見てる奴の鮭様&まーくん大好きぶりには萌える。

  8. 御神楽 | URL | dvUYBDnY

    だって可愛いんだもんw

  9. 人間七七四年 | URL | -

    >>7
    MIYABIがわかってないNE!

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/4372-17013fa4
この記事へのトラックバック