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大久保忠世の胃の痛くなるような出来事

2010年07月23日 00:00

64 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 05:10:39 ID:liXG69OE
みんな大好き!面倒くさい三河者のお話だよー!

天正13年(1585)、徳川家重臣石川数正の出奔。この事件は徳川領国に甚大な衝撃を与えた。

この時大久保忠世は信州の小諸にあり、新たな領地となった信州の統治のための整備を行っていた。
が、そこにこの事件が起こり、国元からは忠世に対して早く帰国するようにとの飛脚が相次ぐ。

信州統治の機構整備は未だ途中であり、忠世は帰国を躊躇したが、帰国を促す使いが何度も来るため
ついに決断。その上で信州の押さえのため自分以外の者たちは残していくことにしたのだが…

「伯耆守(数正)が裏切った以上、本国は戦乱となっており、駆けつけたとしても討死することになるでしょう!
また一方本国がそのような状況なら、ここ信州もいずれ戦乱に巻き込まれ、我々は討死することに
なるでしょう!
そうであるなら、妻子の様子もわからない、本国から遠く離れたこんなところにとどまるなど、考えられない!」

忠世と共に派遣された同僚たち、このように言って、誰一人残るという者はいなかった。
困り果てた忠世は、懇願するような顔で弟である彦左衛門忠教の方を向き

「帰国しても討死、とどまっても討死という状況なら、どちらで討死しても奉公としては同じではないか。
…平助(彦左衛門)たのむ、ここで討死してくれ。」

忠世、気持ちのこもったまなざしで彦左衛門を見る。頼む、解ってくれ。

「はいわかりました」

などとここで言うような彦左衛門では、当然のことながら、無い。兄の気持ちを打ち砕くかのように、
猛然と反論を始めた。

「兄上はここで討死しても本国で討死しても、同じ奉公だとおっしゃる。
しかし同じ奉公であっても、本国に帰り家康様の前で討死すれば、私の働きもお眼に入るでしょう。
が、ここで討死をすれば、舞台の幕が開く前に討死するようなもので、私がどんな風に戦死したか
人も知るはずもなく、全く死にがいが無い。やはり本国に帰って、お旗近くで討死をしたいと思います。

また母と我が女房は当然本国におります。伯耆守が裏切り本国に戦乱が起こっているとすれば、
そのまま戦地にいるということになり、一体どうなったかもわかりません。
母の事は、私だけでなく兄上や、治右衛門尉(忠佐)兄上、権右衛門(忠為)兄上にとっても母親であり
私だけの心配ではありませんが、女房に関しては私のこと。とても、ここにいる場合ではありませぬ!」

「ああ、お前の言うとおりだ!」

忠世は、怒気を押し殺したような声を発した

「これ以上くどくど言うつもりはない!
いいか平助!?弟であるお前が留まらなかったら、私は他の者達もここに留まらせることが出来ない!
そのような事、良く解っているだろう!?
どの道ご主君に捧げる命である。それをひとまず、私に預けてくれ!」

すると彦左衛門、カラリとした顔をして

「最初からそう言っていただければ良いのに。
よくわかりました、私はここに留まります。どうぞ兄上は本国にお帰りください。
何グズグズしてるんですか、急がないとダメでしょう?」


『…こいつ、殴りてえ』
そう忠世が思ったかどうかは定かではないが、これを書いている私はそう思った。
ともかくこれで皆が残るということになったので、忠世は賢明にも彦左衛門をぶん殴ることはなく、
急ぎ本国に帰った。

以上、石川数正出奔事件で起こった、大久保忠世の胃の痛くなるような出来事についての逸話である。




65 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 08:44:01 ID:DKboXWe8
彦左衛門のツボが良く分からないんだけどw
どうして2回目の頼み方だと即座にOKしたんだろう?

66 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 09:42:05 ID:2Y0SeeE3
奉公の道なんて言いくるめようとせずに俺のため、ひいては殿のためにここで死んでくれ

ってズバリ言えばいいんだよ、と
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    俺は彦左の気持ちわかるわ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    そうそう。俺とアンタの間なのに、ズバッと本音も言えないのかよみたいな。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    しかしそれでも言う


    これだから三河者は

  4. 人間七七四年 | URL | -

    最初の誰一人に彦左も入ってるんだろ。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    米1
    彦左自演乙

  6. 人間七七四年 | URL | -

    「面倒くさいことを言わずにズバッと言って下さい!」という、面倒くさい男の話ですね
    結論、三河武士は皆 面倒くさいと・・・

  7. 人間七七四年 | URL | -

    あーホントめんどくせええええwww

  8. 人間七七四年 | URL | -

    たしかにめんどくさい連中だが、ズバッと言って頼みさえすれば笑って死んでくれるのか。

    心強いことこの上ないな

  9. 人間七七四年 | URL | -

     頼み方を考えているうちに攻め寄せられて、もっと大騒ぎになっても
    めんど臭さを通したがりそうだ。たぶん、その状態でも寄せ手は散々に
    打ち負かされるんだろうけど。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    ほんとにめんどくさいなこいつらはwwwwwwwwwwww

  11. 人間七七四年 | URL | -

    うだうだ言わず言いたいことはっきり言えや、つーことですな
    人間かっこつけた物言いよりも
    ストレートに言われた方がすっきりすることもあるしな
    しかしこれはまた素敵にめんどくさい三河武士だw

  12. 人間七七四年 | URL | -

    今回は弟さんに共感したなぁ……。
    俺もめんどくさい気質の持ち主ってことか…。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    三河者云々と言うよりも、家族だからこそ本音で言って欲しかったって事じゃないかな?だとしたら彦左にも少しだけ言い分が感じられる。
    でも、総じて面倒臭い事この上無いのは変わらないwww

  14. 人間七七四年 | URL | -

    米8
    ただし身内(三河武士団)に限る。

    米9
    真田一家「( ´,_ゝ`)プッ」

  15. 人間七七四年 | URL | LkZag.iM

    俺も彦左側だw

    誰が見たって貧乏くじなのに、
    「別に同じ事でしょ?^^」
    みたいに言われたら納得いかんわ

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