fc2ブログ

松平忠直とおむに

2010年07月29日 00:00

229 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 19:21:51 ID:nApKwByj
それは一枚の絵から始まった。

越前中将、松平忠直がある夏の日の夕涼みのおりに、一枚の美人画が落ちているのを見つけた。
その絵の女の美しさに心奪われた忠直は、家臣たちに「この絵にそっくりな女を探してくるように!」と命ずる。
家臣たちは大いに苦労した挙句、ついに関ヶ原で絵にそっくりな女を見つけた。
これを連れ帰ると忠直は大いに喜び、彼女が「一国と変えても惜しくない美貌だ」として、『一国』と名づけ
寵愛した。ところがこのおむに、その美貌と共に、大変に残酷な女でもあった。

ある時、おむにが言った。
「私は今まで人が殺されるところを見たことがありません。一度くらいは見ておきたいのです。」

「そんなものは簡単なこと」
忠直は直ぐに、既に死罪と決まった罪人を連れてこさせ。おむにの前で斬り殺した。
おむにはこれを見ると、かわいらしい声を上げて大いに喜んだ。

それからは忠直は、おむにを喜ばせたいと思う毎に、罪人を連れてこさせ斬り殺した。
しかし死罪の確定した罪人もそうそういるわけでもなく、ついにはごく軽い罪で捕まった罪人まで、
斬り殺されるようになった。

さらに忠直は罪人だけでは飽きたらなくなり、自分の小姓であっても少しのミスで
斬り殺すようになった。

忠直が人を殺すたびに、おむにはコロコロと喜んだ。
おむにの喜ぶ顔を見たさに、忠直もますます人を殺した。

これをみて、おむにに取り入る奸臣も現れた。名を小山田多聞と言う。
彼はあるときなど、自分の領内の百姓の家に押し入り数十人を生けどり、それを忠直の
試し切りの生贄として捧げ渡した。

こうして松平忠直は、徳川秀忠によって改易されるまで、1万人以上を惨殺した、とも言われる。


陰惨な血の彩りに覆われた、松平忠直とおむにの逸話である。




230 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 19:38:31 ID:PrpAjCjM
これまたテンプレ通りな暴君と毒婦だな

231 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/28(水) 20:07:09 ID:FWI3mkJw
これは酷い
もしかして>>197の側室がおむに?
つうか一国って書いておむにって読むのか
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    この「おむに」がデトロイトで会社を作り、瀕死だった警官をロボット化するのはまた別の話・・・

  2. 人間七七四年 | URL | V.Ze6s9A

    お前は、クビだぁーっ!

  3. 人間七七四年 | URL | -

    どう見ても妲己の焼き直しです。本当に(ry

  4. 人間七七四年 | URL | -

    これは見事なテンプレ改易

  5.   | URL | -

    忠直は嫁を殺そうとしたり、過激な人だったらしいが
    豊後に流されたあとは人が変わったように穏やかになった、
    って話らしいから、越前って土地が何か悪かったんじゃないか、
    とかオカルトっぽいことを考えてみる。

  6. 人間七七四年 | URL | wZ.hFnaU

    ※5
    越前…
    富田長繁…

    …はっ!?(゚д゚)

  7. 人間七七四年 | URL | -

    米5
    確か自殺の名称東尋坊も越前……

  8. 人間七七四年 | URL | -

    忠直をモデルにした菊地寛の小説も面白いよね。なまじ偉大な一族に生まれると大変だわ

  9. 人間七七四年 | URL | -

    結局、「おむに」って何なんですか?

  10. 人間七七四年 | URL | -

    妲己じゃなくて褒姒だわね>焼き直し

  11. 人間七七四年 | URL | -

    米8
    あの忠直には少し同情したわ。>菊地寛の小説
    やっていることは無茶苦茶で擁護できるものじゃないけれど。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    越前が因縁の土地だとぉ?

    越前は、天皇家の故郷ですぞ!
    不敬罪でry

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※9
    ”オムニ社” で検索

  14. 人間七七四年 | URL | -

    元ネタ本がそもそも捏造満載の可能性もあるらしいけどね。
    こういうあからまさな逸話って中国の暴君のパクリ多いし

  15. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    親父がばらまきすぎたお陰で自分の代では家臣達(御宿や山県等)は所領の不満垂れ流して出奔。
    家臣同士のいさかいで監視役追加。
    恩賞の土地を期待した大坂の功績も代価は茶碗一つで家臣への面目丸つぶれ。


    上下からのストレスは半端じゃなかったろうな。

  16. 人間七七四年 | URL | -

    実は忠直はキリシタンだったなんて説もあるなあ

  17. 人間七七四年 | URL | -

    ※14
    だとしたら忠直報われなさすぎだろ・・・・

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/4468-6bcff08d
この記事へのトラックバック