407 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:08:08 ID:zdBsmTCv
伊達政宗は一時期、島津忠恒(悪久)の屋敷に入り浸っていた。
政宗は宴会が好きである。
忠恒は酒が大好きである。 この二人が揃えば、
「どうして、いや当然こうなった・・・」明け方になっても、呑んだくれ騒ぎまくっていた。
迎えに来た政宗の重臣・茂庭周防良元は、この有り様に頭を抱え、忠恒の家老・伊勢貞昌に相談した。
「あの状態で口出ししても、かえってゴネて居座りかねません。どうしたものか。」
「うーん、ならば政宗公に大盃を差し上げては?あの方は、大盃は『酒が進み過ぎて宴が早く果てる』とお嫌いのはず。
よって大盃を差し上げれば、それと察してお帰りになるでしょう。」
「うむ。その様にお願いいたす。」「では、早速に。」
夜からぶっ通しで遊び騒ぐ政宗の前に、貞昌が進み出た。「その盃では、お酒が進みますまい。これをどうぞ。」
「・・・・・・!長居しすぎたようだな。」
顔色を変えて席を立ち、宴の間を出た政宗は、廊下に平伏する良元を見て、爆発した。「お前の差し金か!!」
政宗は良元をさんざんブン殴った上、髷を掴んで投げ捨てた。「フン、興が削がれたわ。帰るぞ!」
起き上がった良元は、落ち武者のように乱れた衣服や髪もそのままに、
「いやぁ、拙者などは若い頃から小姓として政宗様に仕えておりますが、政宗様のお心に背いた時は、こうして
殴られたものです。まぁ今もって変わらず、今日もご覧の通り。」そう言って笑い、島津家を後にした。
「う~む、他人の前で重臣を折檻するとは・・・奥州の名門も何だか危ういのぅ。」
島津家の面々は伊達家の者をそう批評したが、ひとり伊勢貞昌は、これに異を唱えた。
「いや・・・周防め、侍たる者が他家の者の前で辱しめられながら、表立って主君のグチを言わず、かと言って
格別自分が卑屈になった訳でもなく、涼しい顔で帰りおった。ああいう男がいる限り、伊達家は次代も
安泰だろう。」
同じ三傑の子でも鬼小十郎に比べてパッとしない周防さんですが、他家の記録でキラリと光った、という話。
ちなみに、この話「薩藩旧伝集」では忠恒の子の光久の話とされているが、光久は政宗の晩年でも10代なので、
忠恒の話と思われる。というか、さすがの政宗も少年をオールナイトには誘わない、と思いたい。
408 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:14:44 ID:qDf9xF7C
これは政宗の悪い話ではないんだよな?
409 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:17:28 ID:lJRJqPki
>さすがの政宗も少年をオールナイトには誘わない
別の意味のオールに誘いそうだいやなんでもない忘れろ
410 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:20:11 ID:VZAwZYTj
オーイエス オーイエス オーイエス ・・・・
411 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:21:54 ID:4Qs8D2Vz
>>409殿、正宗様が尻を洗って閨に参上せよとの仰せです。
412 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 01:12:25 ID:o3+A8GfM
>>408
正宗の悪い話に一票
伊達政宗は一時期、島津忠恒(悪久)の屋敷に入り浸っていた。
政宗は宴会が好きである。
忠恒は酒が大好きである。 この二人が揃えば、
「どうして、いや当然こうなった・・・」明け方になっても、呑んだくれ騒ぎまくっていた。
迎えに来た政宗の重臣・茂庭周防良元は、この有り様に頭を抱え、忠恒の家老・伊勢貞昌に相談した。
「あの状態で口出ししても、かえってゴネて居座りかねません。どうしたものか。」
「うーん、ならば政宗公に大盃を差し上げては?あの方は、大盃は『酒が進み過ぎて宴が早く果てる』とお嫌いのはず。
よって大盃を差し上げれば、それと察してお帰りになるでしょう。」
「うむ。その様にお願いいたす。」「では、早速に。」
夜からぶっ通しで遊び騒ぐ政宗の前に、貞昌が進み出た。「その盃では、お酒が進みますまい。これをどうぞ。」
「・・・・・・!長居しすぎたようだな。」
顔色を変えて席を立ち、宴の間を出た政宗は、廊下に平伏する良元を見て、爆発した。「お前の差し金か!!」
政宗は良元をさんざんブン殴った上、髷を掴んで投げ捨てた。「フン、興が削がれたわ。帰るぞ!」
起き上がった良元は、落ち武者のように乱れた衣服や髪もそのままに、
「いやぁ、拙者などは若い頃から小姓として政宗様に仕えておりますが、政宗様のお心に背いた時は、こうして
殴られたものです。まぁ今もって変わらず、今日もご覧の通り。」そう言って笑い、島津家を後にした。
「う~む、他人の前で重臣を折檻するとは・・・奥州の名門も何だか危ういのぅ。」
島津家の面々は伊達家の者をそう批評したが、ひとり伊勢貞昌は、これに異を唱えた。
「いや・・・周防め、侍たる者が他家の者の前で辱しめられながら、表立って主君のグチを言わず、かと言って
格別自分が卑屈になった訳でもなく、涼しい顔で帰りおった。ああいう男がいる限り、伊達家は次代も
安泰だろう。」
同じ三傑の子でも鬼小十郎に比べてパッとしない周防さんですが、他家の記録でキラリと光った、という話。
ちなみに、この話「薩藩旧伝集」では忠恒の子の光久の話とされているが、光久は政宗の晩年でも10代なので、
忠恒の話と思われる。というか、さすがの政宗も少年をオールナイトには誘わない、と思いたい。
408 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:14:44 ID:qDf9xF7C
これは政宗の悪い話ではないんだよな?
409 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:17:28 ID:lJRJqPki
>さすがの政宗も少年をオールナイトには誘わない
別の意味のオールに誘いそうだいやなんでもない忘れろ
410 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:20:11 ID:VZAwZYTj
オーイエス オーイエス オーイエス ・・・・
411 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/30(金) 23:21:54 ID:4Qs8D2Vz
>>409殿、正宗様が尻を洗って閨に参上せよとの仰せです。
412 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/07/31(土) 01:12:25 ID:o3+A8GfM
>>408
正宗の悪い話に一票
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コメント
化け猫 | URL | -
小十郎さんがむかえに来てたら、どう反応したんだろ?
( 2010年08月01日 01:01 )
人間七七四年 | URL | -
政宗と忠恒は仲が悪いのかと思ってたがそうでもないのか…
( 2010年08月01日 22:02 )
人間七七四年 | URL | qbIq4rIg
悪い方のまーくんは、正宗と称するのか?w
( 2010年08月02日 14:45 [Edit] )
人間七七四年 | URL | -
※1
小十郎も二代目か
なら顔はぶたずに夜のお仕置きいやなんでもない忘れろ
( 2010年08月02日 14:48 )
人間七七四年 | URL | -
※2
関ヶ原後は顔合わせる度にまーくんに嫌味言われてたけど
宗茂さんが間に入ってから
何でかまーくんに気に入られちゃった感じらしい。
( 2010年08月02日 21:06 )
| URL | -
※5
悪久が政宗への対応を宗茂に教えてもらった話のあとなのかな?
宗茂さん、さすがっす。
( 2010年08月02日 21:35 )
人間七七四年 | URL | -
酒の場での闊達な会話が出来る程言葉は通じたのだろうか
お互いなんか判らんけどゲハハとか笑いながら飲むだけだったりして
( 2010年08月03日 05:48 )
人間七七四年 | URL | -
島津屋敷なら焼酎、泡盛、地鶏、黒糖菓子とか出してくれそうだから
酒好き美食家のマー君的には居心地が良さそう
いざとなれば豚の内臓を半生で出してやれば良いしね
( 2010年08月03日 23:35 )
人間七七四年 | URL | -
嫌な上司ですな
( 2010年08月04日 11:03 )
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