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『漢の約束』

2010年08月15日 00:00

666 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 19:20:10 ID:urA156ex
『漢の約束』

藤堂仁右衛門は藤堂高虎の甥である
関ヶ原の合戦でのこと
数時間に及ぶ戦闘の間中、声をからして戦った為に喉が渇いた仁右衛門は、水を飲もうと谷川に下っていった。
その時、繁みに人の気配がして思わず身構えた。
「誰だ。出てこい!」
言われて出てきたのは、なんと大谷吉継の重臣・湯浅五介ではないか。
仁右衛門は
「これは良き敵。勝負!」
そう叫んで槍を構えた。
すると五介は
「じつは今、主の首を埋めたところである。そんなところを貴殿に見つかったのは甚だ残念だが、見つかってしまっては
致し方ない。しかし、ここで貴殿にお願いがある」
「主の容貌だが、承知のとおり悪疾で見るに堪えぬほどになっている。これを掘り出され天下に晒されるのは、
家臣としては耐えがたい」
「そこでお願いだが、どうかこの場所を他言しないでもらいたい。わが願いをお聞き入れくだされば、
喜んでこの首を差し上げよう」
五介の心根に打たれた仁右衛門は
「心得た。戦神に誓って他言せぬ」
と大きくうなずいた。五介は喜んで仁右衛門に討たれた。
戦が終わった後、家康は吉継の首探しを始めた。
しかし、何処を探しても見つからない。そこで五介を討った仁右衛門を呼び出した。
呼ばれた仁右衛門は
「手前、吉継殿の首の在処を存じています」
家康は
「そうか。それなら直ぐさま吉継の首を持ってまいれ」
と言った。しかし仁右衛門は
「それは出来ませぬ。生前、五介殿と約束しました。例えご上意といえど従えませぬ」
これに家康は怒りの表情を浮かべ
「どうしても教えられぬか?成敗するぞ!」仁右衛門は
「ご随意に」
仁右衛門は頭を垂れ、首を伸ばした。
家康は暫く睨み付けていだが、後ろに立て掛けてあった槍を手にとり
「仁右衛門、その心がけ、いつまでも忘れるでないぞ」
そう言って、槍を与えた




667 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/08/14(土) 19:54:10 ID:9q6C8TUz
秀吉なら斬首、信長なら一族郎党をなで斬りだろうなw

668 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/08/14(土) 20:10:23 ID:5WRQzX0v
普段からめんどくさいのに慣れてるから許せたんだな。
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    過去、藤堂高虎のとこに間借りして紹介してあるね
    こういうのをそれぞれ残すのもおさまりが悪いし、かといって片方だけ残すのも角が立つかな
    難しいね

  2. 人間七七四年 | URL | -

    有名すぎる逸話ではあるが、関ヶ原で人間の側面を伺ってきた家康にとって、吉継と仁右衛門の行為は清涼剤であったんだろうな…

  3. 人間七七四年 | URL | -

    泳いで参ったの人は
    島津が差し出すまではどういう扱いだったんだろう
    首どころか明石さんすら見つからずで

  4. 御神楽 | URL | dvUYBDnY

    本多重次「フフフ…仁右衛門が許されたようだな」
    大久保彦左「奴は三河者でもない小物…」
    酒井忠次「一度怒りのままに退席を命ぜられてもおらぬ…」
    安藤直次「それより解せぬのは殿である」
    本多重次「そうよ! 外様の郎党がいう事を聞かぬとは(ry
    大久保彦左「手討ちにされるべきところを殿のご慈悲が(ry

  5. 人間七七四年 | URL | -

    主が「もうよい、ここで」などと言おうものなら、
    激怒したり嘲笑したりしながら、我等家臣団の苦労を懇々と説教しつつ、
    空気読まずに突然、領地の返上を言い出して、
    「そんな主を持った覚えはない!切腹ですかどうぞ御勝手に。見ててあげますよ早くしやがりませ候」
    と言いながら主を馬にくくりつけ、
    焼き味噌漏らすんじゃねーぞ!と主を主とも思ってないような暴言投げ掛けながら退却させつつ、
    しんがりは誰が勤めるか、で一座大激論。
    誰かが十年前の遺恨を言い出したりしてさらに紛糾。
    そんなムードに明後日方向にキレて、突然暇乞いを宣言する奴も出現。


    三河者なら、こうする。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    米4

    関ヶ原の時には鬼籍に入ってる人も混じってるが…

  7. 人間七七四年 | URL | -

    信長はこういう気骨のある人物好みそうだけどな

  8. 人間七七四年 | URL | -

    なんかめんどくさいヤツに慣れてる対応だなw
    たぶん沈黙の間には普通のヤツとして対処するか、
    めんどくさいヤツとして対処するか悩んでいたに違いないw

  9. 人間七七四年 | URL | -

    自分も信長さんはそこまでの人じゃないと思うよ?

    >8
    それだ!www

  10. 人間七七四年 | URL | -

    >秀吉なら斬首、信長なら一族郎党をなで斬りだろうな

    ラスボスも信長もこういう奴は笑って許しそうだけど。まあ、ラスボスの場合晩年だとやばそうだが。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    こういうのは骨のある人間と言ってめんどくさい人たちとは一線を画すと思うんだが

  12. 人間七七四年 | URL | -

    確かに気骨のある人だけど、普通にすっとぼければ良い所を
    知ってるけど教えないと言う辺り、やっぱりめんどくさいような・・・

  13. 人間七七四年 | URL | -

    在処を他言せぬと約束したが知っている事を他言せぬとは約束しておらぬって事か

  14. 人間七七四年 | URL | -

    仁右衛門「(首のありかを知ってるけど)てめーにはおしえてやんねー!くそしてねろ!!!!!」

    ま さ に 武 士


    というのがハッと浮かんできた
    ・・・なんでよりにもよってあの漫画のあの画像なんだろうか・・・

  15. 人間七七四年 | URL | -

    信長なら「デアルカ」でおしまいだろ

  16. 名無しの日本人 | URL | -

    すっとぼけて後でバレたら不忠者。
    隠し場所を教えたら後を託すに心もとない者。
    正直に、知ってるけど教えられないと答えるのは
    完璧な回答ではないかと。

    まぁ相手にもよるが。

    だから面倒くさいではないと思う、

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