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「糸の切れ端で三百石」

2010年08月17日 00:01

697 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/08/16(月) 21:17:06 ID:9jCdKgwx
「糸の切れ端で三百石」

ある日、土井利勝はたまたま座敷で唐糸の切れ端を拾い、大野仁兵衛という近習に預けた。
「あんな糸屑が何の用に立つとお考えなのか。大名に似合わぬ吝嗇な話だ」と笑う者も居たが、それから数年過ぎたある日、利勝が大野を呼び
「先年預けた糸の切れ端はどうしたか」
と尋ねると
「ここにございます」
と大野が巾着から取り出した。
利勝はその糸の切れ端で脇差の下緒の先のほどけた所をくくったのち、家老を呼んで
「主人の言葉をこの様に大切に守った事は奇特千万なことだ」
と言って、大野に三百石加増するように命じた。
そしてこの糸が唐土から日本の長崎に渡来し、江戸で皆の手に入るまでの多くの人々の苦労を話し
「これを捨てて塵にしては天の咎めも恐ろしい。いま下緒をくくったので無駄にならなかった」といい
「われ一尺に足らぬ唐糸を三百石の知行で買い取ったわ」と笑った。

土井利勝のエコな話




698 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/08/16(月) 21:44:13 ID:kWRXHRmm
そんな冗談みたいな昇給話は現代にも無いかなぁ(′・_・`)

699 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/08/16(月) 21:47:32 ID:7zUhi+58
現代企業は基本的に忠義を報償の勘定に入てるわけじゃないからそんなん当たり前
ワンマン社長ならありうるけもしれないけど

700 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/08/16(月) 21:49:11 ID:gispfGfx
「数年前に預けた部下を呼べ」
「3年前に解雇したじゃないですか」
というオチしか見えてこないぞw

701 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 03:17:46 ID:AnhDDb6a
殿様「○○を呼べ」
家来「○○は昨日切腹させたじゃないですか?」
だったら笑える

702 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 06:24:28 ID:xEcQgv5T
>>701
それ、市松にはよくある事。

703 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/08/17(火) 09:29:02 ID:JVrr4p3H
天庵「上杉戦にて活躍した政頼を呼べ」
管谷政貞「え?」
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    あまりに有名すぎて信長の逸話かと思っていたら利勝さんだったのか!

  2. 人間七七四年 | URL | -

    上司「この糸クズを保管しておいてくれ」
    部下「はい(こんなゴミ、ホカスに決まってんだろ。一々言うなよ)」

  3. 人間七七四年 | URL | -

    数年保管する手間と三百石の加増を考えたら、
    ものすごくコストパフォーマンスの悪い話じゃね?
    すぐに何かの補修に使ってればMOTTAINAくない良い話だと思うんだけど

  4. 人間七七四年 | URL | -

    そんな糸切れの事を覚えている方も有る意味凄いわ!

    >数年間の手間
    糸の切れはしを巾着に入れて置くだけで、3百だから儲けでは?
    それに江戸に入ってからの3百石だから、それなりに大きいかも?
    また、糸切れ如きで名前も後世に残せたしw

  5. 人間七七四年 | URL | cU1nmbZo

    「家臣に預けた」「周りからは吝嗇だって言われた」
    ってことから主君の命としてその糸を取っておくようにってことだったんだよな

    そんなちっこいの保管するのすげー怖くね?

  6. ※3 | URL | -

    >糸の切れはしを巾着に入れて置くだけで、3百だから儲けでは?
    >それに江戸に入ってからの3百石だから、それなりに大きいかも?
    >また、糸切れ如きで名前も後世に残せたしw
    ああゴメン、土井さんが糸切れに凄い大金支払ったのがMOTTAINAIなと
    大野さんが立派なのは否定しないし、そんな人なら他にも堅実にこなしてそうだから
    単に昇給の口実に唐糸の話を使っただけかもしれないけど

  7. 人間七七四年 | URL | -

    大藩でも百石程度から上士扱いだから
    土井家での三百石加増は大きいと思う

  8. 人間七七四年 | URL | -

    この話の真意は「主君のつまらないことを忠実に守って恩賞に与った」というところじゃないのかな?
    戦国ならまだしも江戸時代になって平和になってしまえば敵がいなくなり、手柄を立てる機会もなくなるから武士のやる気(=怠ける気風)も自然萎えだすのは必至
    そこで利勝は、「このようにつまらないことでも忠勤に励めば見返りがある」という例を示して武士たちにやる気を持たせようと考えたのでは?と思ったんだが……どうなんだろうね

    まあ、深読みしないで素直に良い話だと感心するのが一番なのかも

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