FC2ブログ

「嫐討ち(うわなりうち)」

2010年10月19日 00:00

彦鶴姫   
701 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/14(木) 23:22:43 ID:sz+BS87Q
「嫐討ち(うわなりうち)」というのを御存知だろうか。
「嬲」じゃないぞ。「嫐」だぞ。

嫐討ちは、離婚した夫が新たな妻を娶ったとき、先妻が後妻のもとに
押しかけて乱暴狼藉をはたらくという日本古来の慣習である。
別名を「後妻討」と言う。

先妻側は仲間(全員女)を集め、ホウキとナベで武装して後妻の家に
攻撃をかける。後妻の家には前もって宣戦布告を通達し、後妻側に
迎撃準備の時間を与えるのがルールなのだという。

嫐討ちを実行した有名人には、源頼朝の正室北条政子がいる
(離縁はしてないけど)。
頼朝がよそに女をつくるたびに嫐討ちをかけまくったそうな。
頼朝さん涙目である。


さてここからが本題。
鍋島直茂の正室彦鶴姫。最初の夫と死別し、実家に戻っていたところを
直茂に見初められて結婚したことはご存知の通りだが、直茂も初婚ではなく、
慶円という前妻がいた。
西高木城主、高木肥前守胤秀の息女だったが、胤秀が大友義鎮についたため
やむなく離縁したのである。

そして直茂の後妻となった彦鶴さん、前妻慶円による「嫐討ち」を
受けることになった。
ところが彦鶴さん、『宣戦布告文書』を受けても迎撃態勢を取らず、
慶円の軍勢を穏やかな態度で迎え、茶菓子などで丁寧にもてなした。
接待された慶円らは毒気を抜かれたのか乱闘にはならず、戦闘は
回避されたという。


実家が大友に従っている慶円が、彦鶴さんの家に出向けるのかとか




702 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/14(木) 23:25:36 ID:c2J+9xA+
後の放課後ティーパーティーである

703 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/14(木) 23:31:38 ID:VNWaa3Bu
司馬遼太郎の「夏草の賦」で解説されてたアレかw
現代女性みたいに悪い噂を流したり無視したりして戦うよりはずっと健全だよねw

704 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/14(木) 23:39:04 ID:BkacIEwm
>うわなり討ち
同じく司馬の「妖怪」で日野富子がお側室のお今局宅を襲撃していた。


705 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/15(金) 00:05:37 ID:fj5U43fq
勝茂「父が羨ましいわ・・・」

706 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/15(金) 00:52:34 ID:xC7wApj/
>>701
おもしろい風習だよなぁ
怪我人とか出たのかな

707 名前:人間七七四年[] 投稿日:2010/10/15(金) 02:13:53 ID:tgJyFTFg
>>701
暴れん坊将軍で嫐討ちやってた回があったなぁ
一通り喧嘩して「これで後腐れなしだよ」って感じだった

708 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/10/15(金) 07:59:11 ID:jEQCdOcQ
>>706
正式ルールとして壊すのは物品のみだったはず
その攻防の結果として怪我人も出たかも知れんが
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    新嫁側は基本的に無抵抗
    人数で人間バリケード作るくらい。

    どっちにせよ、
    そこは旦那の家なんだけどなwww

  2. 人間七七四年 | URL | -

    旦那の家だからこそ先妻もやりがいがあったんじゃない?
    今も昔も女は怖いね。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    実際人殺ししあうよりは、平和的だと思うわw

  4. 人間七七四年 | URL | -

    「核ミサイルの押収するくらいなら、国連安保理でパイぶつけ大会しる。」
    とか書いてたのは、北杜夫だったか、筒井康隆だったか。
    でも、健全な行為説に一票。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    大河の「義経」で政子が頼朝の愛人の家に乗り込んで火ぃつけて、焼け出されたボロボロの愛人がしばらく呆然とした後姿を消してた。
    めちゃくちゃ怖かったが健全な行為だったのかwww

  6. 人間七七四年 | URL | -

    古来からの慣習というが、一体誰が最初にやったのか気になるw

  7. 人間七七四年 | URL | -

     尼将軍が二号宅を破壊したのは、厳密に言うとルール違反かも。
    まあ、二号さんが生きてたから、イエロー止まりかも知れないけど。
    >一体誰が最初にやったのか気になるw
     古事記、日本書紀に造詣の深いヒトで知っている人が居ないかなぁ…

  8. 人間七七四年 | URL | -

    別名の方しか知らなかったわ。
    「嫐討ち」←こんな字もあるんだね。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    事前に宣戦布告してからやるってのは「本当に大事な物だけ避難させといてね」という意味かな
    紳士的なストレス発散法だなあ

  10. 人間七七四年 | URL | LmMdU2V.

    ※7
    あまり関係ないけど『古事記』で正妻が側室に嫉妬するのを「うはなりねたみ」と呼んでいたね。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    武家独特の作法だから、それほど古い起源はないと思う。
    夫が戦場にいる間は妻が責任者なので、女でも戦闘にさほど躊躇いがな
    かった時代。初めて聞くと怖いけど、むしろ残虐行為がエスカレート
    しないようマイルドに慣習化したものだよ。
    寛永期まではこういうことがよくあって、腕っ節の強い女性が10回以上
    助っ人を頼まれたこともあったそうな。

  12. 人間七七四年 | URL | -

     武家階級というか、婚姻制度とか夫婦間の財産分与の習慣に
    基づいていそうだから、中世、平安期位まで遡れそうな気もする。
     今昔とか宇治拾遺、その他の説話文学にも離婚協議のトラブルに
    絡む話があったと思う。

     まあ、平八さんじゃないけど、女の人は弱くは無いってことだ。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    面白いねえ、勉強になりました。

    先妻は独り身がルールなのかなあ。
    政子はアウトだねw

    ホントに大切なものは予め避難させるという説に、激しく納得してしまったw

  14. 人間七七四年 | URL | -

    宣誓布告や彦鶴さんの無抵抗戦法が効いたみたいだし、結構襲撃側も紳士だなと思ってしまった
    でも政子はアウト

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/4752-549fe25b
この記事へのトラックバック