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『水谷蟠龍記』より蟠龍少年の度胸の良い話?

2010年12月07日 00:00

680 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2010/12/06(月) 15:45:26 ID:f0zEpWkg

常陸国下館に水谷蟠龍斎という武将がいた。
母が老僧から貰った玉を飲み込むという夢を見てから、ちょうど一年後に生まれた
子供であり、左眼には瞳が二つあった為、
「観音様の御加護を受けた若君だ」
と評判になった。

赤ん坊の頃に一度も泣き声を上げた事がなく、七歳で弓馬兵法を習い、八歳で師匠
を超えた。九歳からは仏道の修行にも励み、十一歳で家臣の間の争いを自ら決裁す
るという知勇を兼ね備えた少年であった。

十七歳で初陣を飾り、見事な手柄を上げた蟠龍であったが、その翌年、とある事件
を起こしてしまう。
水谷家と共に結城家に仕えていた多賀谷家。
その多賀谷の家老であった成田主馬が蟠龍の前を騎乗のままで通り過ぎようとした。
それを見咎めた蟠龍が、問答無用で成田を斬り殺してしまったのである。

多賀谷家ではこれに怒った。
「成田に無礼があったと言うなら我等に訴えるべきではないか、それが事実である
なら謝罪もしよう。だが、詮議もせずに問答無用で斬り捨てるとは乱暴過ぎる!」

同じ結城家の配下武将同士でもある。力を合わせるべき両家なのだから、過激な行
動は控えるべし、と言った所か。
しかしこの抗議に蟠龍、
「無礼を働かれてその場で処断しないのは臆病者のやる事だ。味方だろうと何だろ
うと、我が水谷家に無礼を働いた者は即刻斬る!これが水谷家のルールだ」
と、返答。

多賀谷の抗議に対して「お前等のやり方は臆病者のやり方だ!」と罵りを返したの
である。
これはもう、全面衝突しか残っていない。
多賀谷軍が下館城を囲み、水谷軍もそれを迎撃する構えを取る。

慌てたのは結城政勝、二人の主君である。
両軍が対峙する下館城に、自ら出馬して双方に説得を試みた。
「多賀谷と水谷は車の両輪、鳥の両翼である。片方が滅亡したら、もう片方も、結
城家までもが滅びてしまう。私の顔に免じて、これ以上の争いは勘弁してくれない
か」
最早説得と言うより懇願である。

主君にそこまでさせてしまった事に、流石に罰の悪さを感じたのだろうか。二人は
共に兵を退かせ、政勝の前で和睦の酒盛りを執り行った。
政勝は両将の仲直りを非常に喜び、感激のあまり家臣のお囃子に合わせて自ら『高
砂』を舞う程であったという。


水谷蟠龍記』より蟠龍少年の度胸の良い話? 私は部下の戦争に自ら割って入った
結城政勝さんの良い話のようにも思えた。
まとめブログの方では「坂東を代表するヒャッハー」などとコメントされてますが、
水谷側の記録ですからかなり良い感じに描かれています。
やってる事自体は敵陣に単騎突入したり、味方の重臣切り殺したりと、確かに制御
不能のヒャッハーという気がしないでもないですね。ww




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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    二十歳過ぎたらただの人

  2. 人間七七四年 | URL | BsqUATt6

    >成田主馬が蟠龍の前を騎乗のままで通り過ぎようと
    違う成田さんにも似たような話があったよね

  3. 人間七七四年 | URL | -

    鬼武蔵「いくらわしでも味方の重臣ヒャッハーはしないぞ」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    奴は結城四天王の中でも一番の小物・・・・なのが当時の水谷家。
    元々は新参者だけど武勇を認められて四天王になったらしい。
    けれど当主が若死にしてしまい弟・全芳(蟠龍斎の叔父)が後を継ぐ。

    ところが全芳は人格者でありながら武勇に長けており、
    独立志向の高かった四天王筆頭の多賀谷家を攻めて結城氏への服属を誓わせてたり、
    正当な後継者・蟠龍斎を立てていた。

    ところが蟠龍斎は全芳が適度な手柄を立てさせる予定だった初陣で敵陣に突入し大手柄(?)を立てる。
    ここで終われば良い話だが水谷家を目の敵にする四天王筆頭・多賀谷家が蟠龍斎の手柄を横取りしたため、
    怒り狂った蟠龍斎が喧嘩を売る目的で成田主馬殺害を行う。

    結城家の記録などでは蟠龍斎が一方的に怒られたようだけど、
    政の字や結城政勝の娘を与えられたりしている。

    まぁ、その後は去就定かでないとはいえ味方を攻めるのは止めて宇都宮家に喧嘩売っちゃうんだけど。

    あと、初陣で首切った数は20年後に伊勢国で更新されるまで日本記録だったとかなんとか・・・・・。

  5.   | URL | -

    なんかすごい人だなぁ
    しかも老境迎えてるのか。鬼武蔵天寿全うバージョン?

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