150 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/06(木) 20:16:33 ID:d9Gr09Yv
織田信長が近江、金ヶ森城を攻めた時のこと
城攻めの前夜、前田利家の家臣、村井又兵衛長頼が軍営地の小屋で寝ていると、その夢に山伏が出てきて、
又兵衛に語りかけた
『時もよし!絶対に左の道を行くのだぞ!』
又兵衛、驚き目を覚ますと
「さてはわしが日頃から愛宕山を信仰している故に、このようなお告げを頂いたのだな!」
と愛宕権現に感謝し水垢離を行い、すぐに具足を付け大喜びで主君前田利家の陣所へと駆けつけた
「又左衛門(利家)様ー!合戦の準備できましたよー!」
「何刻だと思っているんだバカヤロウ!」
出てきたのは寝入ったところを起こされ不機嫌この上ない前田利家。
「まだ一番鶏すら鳴いていないじゃないか!もう少しあとになってから来い!」
「ちぇ~」
村井又兵衛、仕方なく小屋に帰り二度寝をはじめると、その夢にもまた山伏が出てきて
『良いな、左だぞ。左に付くのだぞ』
と語りかけた。愛宕権現、なかなかしつこい。
さて、夜明け前信長の本陣より一番貝が轟いた!合戦の始まりである!
織田軍の先陣は一斉に金ヶ森城に押し寄せた!その中に当然村井又兵衛も居る。
彼らが城下にたどり着くと道が左右に分かれていた。織田軍はみな右の道へと進んだ。又兵衛も
皆と一緒に進んだが途中で「いやいや、愛宕山のお告げがあったではないか!それに従うのだ!」
と、分かれ道のところまで取って返し左の道を進むと、空堀と柴折垣で防御されている場所に出た。
と、その柴折垣の側に、誰とも知れぬ4,5人の男達がいる。又兵衛が
「そこにいるお前たちは敵か、味方か!?」と問いかけるとその中の一人
「ここに居るのは柴田修理(勝家)の甥、佐久間玄蕃(盛政)という者だ!」
「わたしは前田又左衛門(利家)の家来、村井又兵衛です!」
「又左殿の家来か。前からその名を承ってはいたが、この合戦場で初めてお会いできるとは実に喜ばしい。
夜が明ければ共にこの柴折垣を切り、ここから侵入しようではないか。」
そうしているうちに後から、後備の味方も駆けつけてきた。そこで又兵衛は玄蕃と声を掛け合いながら
柴折垣を斬り倒し、両人共に即座に敵の首を取った。
さて、このとき前田利家は、信長の居る本陣にいた。
又兵衛が利家に首を見せるとその姿が信長の目に止まり
「兼ね兼ねからの事だが又兵衛、手柄を立ておったな!」
と、陣所に置いてあった吊し柿を手ずから又兵衛に下し、また「並々ならぬ働きの験だ」と
南蛮からの献上物も又兵衛に与えたそうだ。
ところで同時に首をとった佐久間玄蕃。
彼は信長の本陣から離れた場所にいた、柴田勝家に首を見せに行っていたため、その首を
信長のお目にかけたのはかなり遅くになってからだったという。
村井又兵衛長頼、夢のお告げで手柄を立てる、と言うお話。
織田信長が近江、金ヶ森城を攻めた時のこと
城攻めの前夜、前田利家の家臣、村井又兵衛長頼が軍営地の小屋で寝ていると、その夢に山伏が出てきて、
又兵衛に語りかけた
『時もよし!絶対に左の道を行くのだぞ!』
又兵衛、驚き目を覚ますと
「さてはわしが日頃から愛宕山を信仰している故に、このようなお告げを頂いたのだな!」
と愛宕権現に感謝し水垢離を行い、すぐに具足を付け大喜びで主君前田利家の陣所へと駆けつけた
「又左衛門(利家)様ー!合戦の準備できましたよー!」
「何刻だと思っているんだバカヤロウ!」
出てきたのは寝入ったところを起こされ不機嫌この上ない前田利家。
「まだ一番鶏すら鳴いていないじゃないか!もう少しあとになってから来い!」
「ちぇ~」
村井又兵衛、仕方なく小屋に帰り二度寝をはじめると、その夢にもまた山伏が出てきて
『良いな、左だぞ。左に付くのだぞ』
と語りかけた。愛宕権現、なかなかしつこい。
さて、夜明け前信長の本陣より一番貝が轟いた!合戦の始まりである!
織田軍の先陣は一斉に金ヶ森城に押し寄せた!その中に当然村井又兵衛も居る。
彼らが城下にたどり着くと道が左右に分かれていた。織田軍はみな右の道へと進んだ。又兵衛も
皆と一緒に進んだが途中で「いやいや、愛宕山のお告げがあったではないか!それに従うのだ!」
と、分かれ道のところまで取って返し左の道を進むと、空堀と柴折垣で防御されている場所に出た。
と、その柴折垣の側に、誰とも知れぬ4,5人の男達がいる。又兵衛が
「そこにいるお前たちは敵か、味方か!?」と問いかけるとその中の一人
「ここに居るのは柴田修理(勝家)の甥、佐久間玄蕃(盛政)という者だ!」
「わたしは前田又左衛門(利家)の家来、村井又兵衛です!」
「又左殿の家来か。前からその名を承ってはいたが、この合戦場で初めてお会いできるとは実に喜ばしい。
夜が明ければ共にこの柴折垣を切り、ここから侵入しようではないか。」
そうしているうちに後から、後備の味方も駆けつけてきた。そこで又兵衛は玄蕃と声を掛け合いながら
柴折垣を斬り倒し、両人共に即座に敵の首を取った。
さて、このとき前田利家は、信長の居る本陣にいた。
又兵衛が利家に首を見せるとその姿が信長の目に止まり
「兼ね兼ねからの事だが又兵衛、手柄を立ておったな!」
と、陣所に置いてあった吊し柿を手ずから又兵衛に下し、また「並々ならぬ働きの験だ」と
南蛮からの献上物も又兵衛に与えたそうだ。
ところで同時に首をとった佐久間玄蕃。
彼は信長の本陣から離れた場所にいた、柴田勝家に首を見せに行っていたため、その首を
信長のお目にかけたのはかなり遅くになってからだったという。
村井又兵衛長頼、夢のお告げで手柄を立てる、と言うお話。
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コメント
人間七七四年 | URL | -
しつこい愛宕権現にふいたwww
( 2011年01月07日 06:15 )
人間七七四年 | URL | -
おつげを「しつこい」とかwwwそのお陰で手柄立てたのに。
( 2011年01月07日 10:15 )
人間七七四年 | URL | -
何かと言うと甘いものが出てくるなぁ、織田さんは。
( 2011年01月07日 11:42 )
人間七七四年 | URL | -
以前にも信長が柿を与えてた話をみたような…。
実際のところ褒美に柿もらうってのは嬉しいもんなのか?w
( 2011年01月07日 15:30 )
人間七七四年 | URL | -
確か信長本人が干し柿好きだったんじゃなかったっけ?。
信長ってあんまり酒飲めなくて、寧ろやや甘党で、
それで干し柿好きだった…とか、どっかで読んだ記憶が…。
記憶違いだったらすまぬ。
( 2011年01月07日 16:06 )
人間七七四年 | URL | -
だがそれがいい のモデルの人?
( 2011年01月07日 18:16 )
名無しさん@ニュース2ちゃん | URL | -
こういうご褒美って、貰えるものの価値も当然だけど、それより偉い人が直接くれるってこと自体が名誉なのかもね。
( 2011年01月07日 19:25 )
人間七七四年 | URL | -
※6さん
『花の慶次』の村井若水のことですよね?
名前だけかもしれませんが、一応モデルかと。
大河では的場浩司がやってたはず。
( 2011年01月07日 19:30 )
人間七七四年 | URL | -
確か、信長は甘党だから虫歯に悩まされてたって逸話が有ったと思う。
中には、だからヒステリーなのだって説もあって結構笑える。
( 2011年01月08日 02:55 )
人間七七四年 | URL | -
信長は虫歯が痛む事によって 癇癪というか雷を落とすって推測
12チャンのテレ東系の番組でみた気がしますね~
以外と馬鹿にできないで、本能寺はお蝶のジェラシー説とかなかなか説得力ありまつたよw
( 2011年04月10日 12:53 )
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