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戸鹿野郷への強盗団

2011年01月12日 00:01

173 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/09(日) 03:56:37 ID:w1h1wjF6

全部網羅してるやる夫真田って、相当好き者が書いてるんだな・・・
真田系の逸話は悉く「やる夫で見た」になってるw



197 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 12:58:19 ID:aHs1UwMd

>>173
やる夫真田で紹介されてないエピだな!? 承知した!!
二話連投でいくよ~~~。


天正十二年正月、北条氏配下の白井長尾氏では、真田家に対しての夜襲を計画していた。
徳川家と和睦を結んで一年余り。沼田開城が和睦条件の一つだったにも係わらず、
未だに沼田城を明け渡そうとしない真田家に対する示威行動が目的だと思われる。

が、元々この攻撃の立案者は長尾家でも北条家でもなかった。
天正十年の戦争の際、真田家から寝返った上州国人衆、林太郎左衛門吉野太郎右衛門
井上金太夫の三人である。


三人曰く、
「沼田近くの戸鹿野郷には金持ちが多い。ここを夜討ちして、たんまりと金を頂こ
うじゃないか」
「戸鹿野は勇者と名高い高橋右馬允の領地だし、奴等に赤っ恥をかかせてやれるぜ」
との事で、家中の侍達を口説いて回った。

元々はこのように、家中の末端から出た、押し込み強盗のような計画だったのだが、
最終的に集まったのは実に百三十人と言うから、この時点では白井長尾氏を挙げて
の計画になっていたようである。


元真田家中で地理に詳しい三人を案内人として、百三十人の強盗団は闇に紛れて戸
鹿野郷に潜入する。
……彼等の渡った後、秘かに川にかかる橋を外してしまう人影の存在も知らずに。



198 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/11(火) 12:59:12 ID:aHs1UwMd


ひっそりと静まり返る戸鹿野郷。
流石に静か過ぎやしないかと不審に思う者が出始めた頃、建物の陰、木々の陰から
わらわらと現れる真田兵。
「待ち伏せ!?」
「計画が漏れていただと!?」
「見ろ!橋も外されているぞ!!」
混乱する白井勢百三十人……いや、百三十人の中でたった三人だけは平然とした顔
をしている。

「いや、漏れたって言うか、元々お前等を殺す為に計画した事だし」
「俺達、真田家に帰参する事にしたんだ。手土産になってくれない?」
「あ、村の外には高橋殿だけじゃなくて金子殿の手勢も控えてるから、逃げ道はな
いよ?」
そう言うのはこの計画の発起人、林、吉野、井上の三人であった。


そう、真田vs北条の戦いで、真田家に未来はないと見て、家名存続の為に北条家
に身を投じた三人であったが、真田家はこの難局を潜り抜けた。
こうなると真田家に帰参したいが、ただ帰りたいと言っても許してもらえないだろう。
沼田国人衆の中心人物である高橋右馬允、金子美濃守に秘かに相談したのである。

二人は真田昌幸に三名が帰参したがっている事、手土産の手柄を立てる為に計略を考えている事を報告。
昌幸から「金子、高橋と相談して良い様に計らえ」との許可を貰う。
高橋右馬允は予め戸鹿野郷に帰って、迎撃の準備を整えていたのである。


周到に準備された迎撃によって、あっと言う間に強盗団は壊滅。
橋を外された川を渡りきった、水練の達人が数人逃げ切ったのみで、残る百二十人
余りは全て討ち取られたのだという。


真冬の夜中に、群馬の山あいで水泳なんて、そりゃ死ぬわ。討たれた方が楽に死ね
るかも知れんぞ。(^^;
ちなみにこの功で三人は真田家帰参を認められ、高橋さんは加増されたという事で
す。……え?金子さん?さて、どなたでしたかな?




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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | IY7bLZJE

    なんというか・・・我々はいい悪スレの、新たな主役の誕生を眼にしているのではないのでしょうか?→美濃守

  2. 人間七七四年 | URL | -

    いやだから、

    金子はたまたま悪いシーンを抜粋されてるだけ。
    出番も、
    貧乏くじ的なことが多い。


    周りとの比較とか関係なしでね。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    金子勢が控えていると聞いて「そうか、そこからこいつら脱出するのか」と思ってしまったやつは大人しく手を上げろ!

  4. 名無しさん@ニュース2ちゃん | URL | 0Q3WCu86

    沼田(城址)公園行くと、看板でしっかり活躍を解説されてるんだよな美濃守。
    対して矢沢頼綱はほとんど名前が出てない。
    忘れられがちな戦国期の領主としては、結構扱いがいい方の気がする。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    金子さんは、良い時と悪い時の差が激しいのでは無いだろうか?
    だからこそ逆に、悪い時の話が目立つと「そこばかりが目に付く」
    様になってしまうと思う。
    本当に役立たずなら、さっさと殺されてたでしょ。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    失敗ばかりに見えるけど、なんだかんだで昌幸の信頼を失っていないみたい
    だから周辺の事情を良く知ってると、「仕方ない失敗」ばかりなのかもね

  7. 人間七七四年 | URL | sqLIY2mk

    >>194は牟田口

  8. 人間七七四年 | URL | -

    別にこの逸話では金子さんは何の失敗もしてないと思うんですが?www

    何か一連の逸話を読んでると、頭が良くて謀略家タイプの将だけど、突発的な出来事への対
    応力が欠けてる人ってイメージがあります。
    もしかすると情報伝達とか、そーゆー面で部下との意思疎通が上手く行ってなかったのかも
    しれませんね。

    「それを修復出来ないから無能なんだよ」と言われたら一言もありませんが。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    >>173
    関が原といい、真田といい歴史系の作者は細かいところまでぎっちり網羅してるからなw
    ああいうの見てると自分がにわかだと思い知らされるわw

  10. 人間七七四年 | URL | -

    金子さんは中小大名の家臣としては有能だったんだろうけど、
    直属の上司がアレで大将がアレだったのが運の尽きのような・・・・・。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    看板の件は、矢沢さんは松代に引っ越したけど金子さんの子孫はまだ沼田で頑張ってるからというのもあるような。

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