fc2ブログ

武田信玄の西上州侵攻と見銘寺

2011年01月31日 00:00

580 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 02:38:25 ID:J/yx0Jcz

武田信玄が西上州に攻め込んだ時の事。
ある山城を囲んだ信玄は、この城には井戸がなく、どこかから水を汲み上げなくてはならない事を見抜いた。

早速周囲を調べてみると、城の西側にある見銘寺という寺の付近に水汲み場があり、
城で働く使用人達は毎日そこから城まで、水を運んでいるのだと判った。

それが判ってしまうと話は簡単。武田軍は見銘寺に軍勢を入れ、山から下りてくる
使用人達を片っ端から撃ち殺してしまう。
水汲みに行った使用人が一人も帰らぬ事で、城方も水源が武田軍に抑えられた事を
悟った。

何度か決死隊を組んで水汲みを強行するも、すべて失敗に終わった城方では、最後の策を立てる。
大力の侍三十人で、山の上の城内から、大石を次々に見銘寺へと落し始めたのである。

大石の一つは見事に見銘寺を直撃。
武田軍は大きな被害を出して兵を退いた……と、ここまでは作戦通り、大成功である。問題はこの後。
大石に押しつぶされた寺から出た炎が周辺を焼き、山の上の城にまで飛び火してしまったのである。

火が漸く治まった時、後に残っていたのは焼け崩れた城の跡……廃墟だけであった。


武田軍では被害は出たものの、戦う事なく城が落ちたのは目出度い事だ。と喜び、
城方では寺を潰した仏罰があたったのだ。と嘆いたのだという。




581 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 02:58:44 ID:ltGxFPzO
正に「どうしてこうなった」状態

582 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 03:06:31 ID:k48A3xtF
これ最初から火攻めしてりゃ落ちたんじゃね?

583 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 06:05:53 ID:NRL28KJb
孔明「だからアレほど・・・」

585 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 12:47:39 ID:BG8yuVhZ
まさに「戦わずして勝つ」だな
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    馬謖「おかしいなあ…」

  2. 人間七七四年 | URL | -

    最初から火攻めしたら、
    勝敗決着後にその城使えないでしょう?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    もうね、ギャグかと…

  4. 西上州 | URL | -

    どこの城なんだろう?

  5. 人間七七四年 | URL | -

    登山家はどこの時代にもいるなぁ…あ、「そこに山があるから」か!

  6. 人間七七四年 | URL | -

    そんな重要な寺に兵も置かない時点で駄目でしょwww

  7. 人間七七四年 | URL | -

    水源のない山城って定番だよね
    実際多かったのかしら

  8. 人間七七四年 | URL | -

    >6
    兵を置いといたら、水源がそこにあると敵にばれてしまうので、置けないのでは?

  9. 投稿主 | URL | -

    >>*4さん
    出典の『簑輪軍記』には「一郷の城」「一郷山の城」と出ています。
    現在の高崎市(元・吉井町)にあった一郷山城がこの城に当たるようです。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    >一郷山城
    このお城は、そもそも城と呼ぶのも微妙な規模でして。本来ならば武田家本命であろう「新堀城」の出城なんですね。

    で、現地を見る限りかなり遺構は無くなって且つ、登山道整備で昔程苦では無いのですが、標高491m(比高200m)は当時としては大変厳しい環境だった事でしょう。
    そして、確かに水源らしい物も見つかりません。見渡す限り山林と急な尾根。
    城自体も、本丸に対して「馬出が一箇所」と「堀切と段々の小郭」位な簡素な作り。

    で、有ればこそ考えられるのは。水源地へ回す程の兵力自体が確保できない規模、だったのだと思います。また、火攻めにした場合は山火事の恐れもあるかと?

  11. 人間七七四年 | URL | -

    ちょっと違うかも知れないけど、お馬鹿な攻め合いで両者あじゃじゃ~、なんてのは「忍たま乱太郎」に出てきそう。ドクタケ城あたりだと、調子に乗りすぎてやっちまいそうだ。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    戦ってるじゃんッ

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/5082-507185c6
この記事へのトラックバック