607 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 22:56:33 ID:Lz/Itk3h
蜂須賀家政が阿波の国で孫の後見をしていた頃、
寺町のある寺の僧侶たちの間でもめ事が起こり、訴訟にまで発展した。
家政はこれを聞いて、その件はそのまま放置しておくよう指示していたが、
その後ふと駕籠で寺町まで赴き、寺に上がり込むと当事者である僧侶たちを呼び出した。
家政は、双方の言い分を聞いた後、こう言い渡した。
「そもそも、お前たち出家は自分たちが人のもめ事を仲裁する立場だろう
そのお前たちが訴訟を起こしたなんて話になったら聞こえがよくない
とにかく今回はやめておけ」
そして硯と紙を借りると、さらさらと歌を書きつけて僧侶たちに差し出し
さっさと帰ってしまったそうだ。
山寺の春の夕公事来て聞けば 入相の鐘にわけも聞へず
…新古今和歌集に能因法師の「山里の春の夕暮来てみれば 入相の鐘に花ぞ散りける」と
いうのがあるが、これを引き合いに出して
「全く能因法師の言うとおり、私なんか公事を聞きに来たけど、花が散るように鐘の音で
坊主の言い分も聞こえなかったよ、なかったことにしてもいいよね?」と言いたかった…
と、取ればいいのかな。
家政のユーモアを感じて面白かったが、僧侶たちは煙に巻かれた気分だろうなと思って
こっちに投下。
蜂須賀家政が阿波の国で孫の後見をしていた頃、
寺町のある寺の僧侶たちの間でもめ事が起こり、訴訟にまで発展した。
家政はこれを聞いて、その件はそのまま放置しておくよう指示していたが、
その後ふと駕籠で寺町まで赴き、寺に上がり込むと当事者である僧侶たちを呼び出した。
家政は、双方の言い分を聞いた後、こう言い渡した。
「そもそも、お前たち出家は自分たちが人のもめ事を仲裁する立場だろう
そのお前たちが訴訟を起こしたなんて話になったら聞こえがよくない
とにかく今回はやめておけ」
そして硯と紙を借りると、さらさらと歌を書きつけて僧侶たちに差し出し
さっさと帰ってしまったそうだ。
山寺の春の夕公事来て聞けば 入相の鐘にわけも聞へず
…新古今和歌集に能因法師の「山里の春の夕暮来てみれば 入相の鐘に花ぞ散りける」と
いうのがあるが、これを引き合いに出して
「全く能因法師の言うとおり、私なんか公事を聞きに来たけど、花が散るように鐘の音で
坊主の言い分も聞こえなかったよ、なかったことにしてもいいよね?」と言いたかった…
と、取ればいいのかな。
家政のユーモアを感じて面白かったが、僧侶たちは煙に巻かれた気分だろうなと思って
こっちに投下。
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コメント
人間七七四年 | URL | -
で、その訴訟事とは何なのですか?
( 2011年02月02日 06:16 )
人間七七四年 | URL | -
何も解決していない…
( 2011年02月02日 09:01 )
人間七七四年 | URL | -
これ下手すると余計に拗れません?燻り続けると思うのだけどw
( 2011年02月02日 10:01 )
人間七七四年 | URL | -
どや顔家政「ぐふふ俺カコイイことしちゃったしちゃった!後世に語り継がれるなコレ絶対」
僧侶「…誰ウマ、と」
( 2011年02月02日 11:35 )
人間七七四年 | URL | -
米1
正信「……それをお前が知って、何になる?」
( 2011年02月02日 13:05 )
人間七七四年 | URL | -
せっかく言い分を聞いたんだし、おそらく後から「このようにしたらどうか」という助言くらいは行くんじゃないですかね
公の場で白黒つけようと騒ぐなと言いたいんでしょう
口にした通りの意味か、または邪推すれば、内容がそれだけ
檀家の信頼を失いそうに下世話だったりくだらなかったりしたのかも
( 2011年02月02日 18:29 )
人間七七四年 | URL | -
※5
細かい事が気になって何が悪い
( 2011年02月02日 21:10 )
人間七七四年 | URL | mQop/nM.
>※8 お前は次に「(本多)上野介殿乙」といわれる…
( 2011年02月04日 20:58 [Edit] )
人間七七四年 | URL | -
※7
(本多)上野介殿乙…ハッ!?
( 2017年01月29日 22:40 )
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