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ある時、ある所で、ある男が釣りを楽しんでいた。

2011年02月05日 00:00

625 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 03:10:09 ID:XjoJIjqI

ある時、ある所で、ある男が釣りを楽しんでいた。
静かな水面に糸を垂らし、魚の目の前でチョンチョンと針を揺らしてみせる。
と、
「フィッシュオ~~~ン!!」
澄んだ水の中で、大きな魚が針を口にするのが見えた瞬間、男は勢い良く糸を引い
た……引き過ぎた。

ビタン!!
背後で大きな音がする。魚が何かにぶつかった音だ。

釣りとは言っても、縫い針を曲げた物に糸をつけただけの、簡単な仕掛けである。
勿論、現代の釣り針のように『かえし』などという物が付いている訳ではない。
つまり、勢い良く引っぱった為、魚は針から外れ、男の背後へとすっ飛んで行って
しまったのである。


ここで少々時間を遡ってみよう。
佐賀藩の藩主・鍋島勝茂の屋敷で、勝茂は小姓である中野数馬に腰を揉ませていた。
余程疲れていたのか、数馬のマッサージが心地よかったのか、勝茂はいつしかうつ
らうつらと寝入ってしまう。

と、
ビタン!!
大きな音と共に、顔面に何やら水に濡れた物がぶつかって目が覚めた。

勝茂が目を開けるとそこには、大きな鮒が一匹、ビチビチと跳ね回っている。
「屋敷で居眠りしてたら顔の上に魚が降って来た。何を言ってるのか(ry」
まさしくポルナレフ状態の勝茂、ふと数馬の姿を探すのだが、それが見当たらない。

ここで漸く、状況が勝茂にも飲み込めた。
自分が寝入ったのを良い事に、数馬が屋敷の庭にある池で、釣りを楽しんでいたの
である。

「数馬ぁ!!隠れとらんで出て来んかぁ~~っ!!」
悪戯がバレた数馬は、すごすごと縁の下から這い出すと、
「……ワン!」
と一声鳴いて逃げ去ったのだという。

「あぁ、何だ、野良犬の仕業か……………なんて言うと思うか、バカタレ!!」


中野数馬ってこの人……後には家老に就く、佐賀藩期待の俊英だった筈なんだけど
なぁ。
楽しそうだなぁ、お前等(笑)




626 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 03:16:30 ID:HPsaP5Mj
>>625
釣り、で早くも鍋島ネタだと気がついたw
死ぬことと見つけたりのいくさ人が、こんな愛嬌ある人たちだったとはw

627 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 03:18:47 ID:Iz5P9JgD
死に物狂いで生きた結果がこれだよ!!!

629 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 07:16:52 ID:K9kSf8vt
>>625
屋敷の庭の池で釣りなんてしていいのかよw

630 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/04(金) 09:42:12 ID:p5RWxu9q
勝茂はさんざん世話になった弟の子を家督を奪って追い出したからなあ
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    いやぁ、これは殿の大好物である鮒を
    新鮮なうちに届けた、いい話なんだよ!



    それにしても中野数馬も若い頃はヤンチャしていたんだな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    三河の山猿どもとはまた違った狂戦士ぶり、天晴れ。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    とても楽しい逸話でしたね。でも、屋敷の池に鮒なんだ。
    鯉じゃないのですね?時代が違うのかな。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    日本でニシキゴイの養殖が始まったのは19世紀になってからだったようです。
    今ググッたらそう書いてあるページがヒットしました(笑)

    米1さんが書いているように、フナは勝茂さんの大好物だったそうなので、食用と
    して飼われてたのかな?

  5. 人間七七四年 | URL | -

    或いは縦横無尽に引かれたクリークの一部だったりとか?

  6. 人間七七四年 | URL | KoMHmL3Y

    ※5
    勝茂「諸君 私は鮒が好きだ 諸君 私は鮒が好きだ 諸君 私は鮒が大好きだ」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    義光「諸君 私は鮭が好きだ 諸君 私は」
    義康「父上、帰りますよ」

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