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世禰(よね)姫

2011年02月06日 00:00

世禰姫   
592 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:20:00 ID:aXJbtTz/
太田道真・道灌親子は、扇谷上杉氏から河越城の築城を命じられた。建設地は北に赤間川、南に遊女川が流れ、
加えて七ツ釜と呼ばれる底なしの湧き水が7箇所も湧いているドロ沼地帯だった。ぬかるんで土が盛れず、
道真は困った。

そんなある晩、道真の夢枕に龍神が現れた。

「道真、明朝一番に会った者を人身御供として差し出せ。そうすれば神の力で城はすぐに完成するだろう…」
「マジで!?わかりました!」

毎朝一番に自分に会いにくる愛犬を少し可哀想に思いつつ、龍神と約束をした。


翌朝。

「犬ジャネ━━━(゚д゚;)━━━!!」

愛娘の世禰(よね)姫が来た。

「夢に龍神様が現れてry…私が生贄になります!」

道真と同じ夢を見たというのだ。
しかし、可愛い娘にはそんな事させられない。龍神を怒らせてしまってもだ。

「ゆ、夢なんか気にしなくていいって!生贄とかなにそれこわい」

思いとどまらせようと道真は必死に説得するが、世禰の決意は固かった。世禰は館を抜け出し、城の完成を祈りつつ
七ツ釜に身を投じた。
まもなくして、城は完成したという。


あるとき、河越城が攻められた。
堀のあたりに敵兵がやってくると、どこからともなく霧が発生し、それは集まって雲になった。
風も吹いて辺り一面真っ暗になり、ついには洪水も発生した。敵はすっかり混乱し、退散したという。
これらの現象、太田道灌が城の堀に棲む主に起こさせたらしい。
河越城の危機を救った堀の主の名は「ヤナ」。


よねが(人として、怪物ヤナとして?)太田親子の危機を救ったいい話。




593 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:30:38 ID:DUf7I7Ag
旧約聖書にも似たような話が(士師記11章より)

エフタは主に誓いを立てて言った。「もしあなたがアンモン人をわたしの手に渡してくださるなら、
わたしがアンモンとの戦いから無事に帰るとき、わたしの家の戸口からわたしを迎えに出て来る者を
主のものといたします。わたしはその者を、焼き尽くす献げ物といたします。」
こうしてエフタは進んで行き、アンモン人と戦った。主は彼らをエフタの手にお渡しになった。

エフタがミツパにある自分の家に帰ったとき、自分の娘が鼓を打ち鳴らし、踊りながら迎えに出て来た。
彼女は一人娘で、彼にはほかに息子も娘もいなかった。
彼はその娘を見ると、衣を引き裂いて言った。「ああ、わたしの娘よ。お前がわたしを打ちのめし、
お前がわたしを苦しめる者になるとは。わたしは主の御前で口を開いてしまった。取り返しがつかない。」
彼女は言った。「父上。あなたは主の御前で口を開かれました。どうか、わたしを、その口でおっしゃったとおりに
してください。主はあなたに、あなたの敵アンモン人に対して復讐させてくださったのですから。」

二か月が過ぎ、彼女が父のもとに帰って来ると、エフタは立てた誓いどおりに娘をささげた。

594 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:37:04 ID:URXl6evD
>>593
しかし誰を想定してこんな願いを口にしたのかね?嫁?使用人?

595 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 14:47:31 ID:DUf7I7Ag
>>594
自分の知り合いのフロイスよりずっとましな宣教師は
「エフタはおそらく使用人を念頭に神に誓ったのでしょう。
同胞の命を軽んじた彼に対し神は罰を与えたのです。
アブラハムがイサクを神に捧げようとしたときの故事からもわかるように、
神は人身御供など求めてなかった、ただ彼が悔い改めることを望んでいた
しかし彼はおろかにも娘を捧げてしまった」
と旧約の神を新約っぽく解釈してた。
戦国時代の宣教師もこの人身御供をつかれたら痛かっただろう

596 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/02/05(土) 15:53:12 ID:mSJNP5TH
やはり野見宿禰は立派な人だな
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >毎朝一番に自分に会いにくる愛犬を少し可哀想に思いつつ、

    この文字を見て太田家が動物園と思えてしまったw

  2. 人間七七四年 | URL | -

    カルト信者うぜえ

  3. 人間七七四年 | URL | -

    中世ヨーロッパのお話だとこれの途中で終わるハッピーエンド(?)パターンがあるねw

    領主「川に橋をかけたいんだけど氾濫とか多くてなかなか出来ないよ……」
    悪魔「そこの人間。橋が完成した後最初に渡る者を生贄に差し出すなら俺が橋をかけてやるぜ」
    領主「え? マジっすか!? 是非お願いします!」

    で、橋完成。領主はその橋にまず犬を渡らせる。

    領主「別に「最初に渡る者」が「人間」である必要はないよねw つー訳で契約通りこの犬もってっちゃってw」
    悪魔「チクショーーーーー!!><」

    で、人間は一人も犠牲にならずにめでたしめでたしw これ読んだとき、子供心に「人間が悪魔を騙すなよ……」と思ったものだったw

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※3 スイスのゴッタルド峠だと、渡り初めは山羊になってる。思いついたのは村人に小馬鹿にされていた羊飼いの若造。
     で悪魔は山羊の角で尻をつつかれて涙目…
     頭に来た悪魔は造った橋を潰したろ、と、でかい岩を担いでやってきた。でも、途中で肩から下ろして一服してたら、通りがかった婆ちゃんがビックリして十字を切ってお祈り始めちゃう。
     慌てて担ぎ直そうと思ったら、十字を切られたせいで岩は根が生えたようになってびくともしない。で、またまた悪魔、涙目。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    道真の狼狽ぶりが痛々しい。竜神様の夢とはいい、気の毒だ。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    しかしここの人たちゃ博識だ・・・
    旧約聖書に古事記に中世ヨーロッパか。
    おもしろいからもっとやって!

  7. 人間七七四年 | URL | -

    犬派と猫派がいたんだな>太田家

  8. 人間七七四年 | URL | KpXSHMgo

    新田猫絵とかフェニックス小田の肖像画とか
    関東は昔から猫を飼うのが盛んだったのかにゃー

  9. 人間七七四年 | URL | t4BXKsVg

    新田猫は養蚕の鼠除けのまじないだね。
    京都御所清涼殿の衝立に猫の絵が描かれているのも鼠除け。猫は害獣駆除が目的の本分。上流階級で飼われ出した当初は、愛玩以上に書物や宝物の鼠除けだった。
    中国では陸游が書物を守ってくれる愛猫の詩を、愛情を込めて詠んでいる

  10. 人間七七四年 | URL | -

    世禰って健気よね。
    なんちて

  11. 人間七七四年 | URL | -

    管理人さん、*10を望み通り消してあげて下さいw

  12. 人間七七四年 | URL | -

    直家「※10の事は」
    弾正「わしらに」
    義光「おまかせあれ」

  13. 人間七七四年 | URL | -

    河越城下から来ました。
    地元では一応小学生向けの歴史マンガにもなってる話なんだけど、今までこの話投稿されてなかったんだな。

  14. 人間七七四年 | URL | -

    孔明「呼びましたか?」
    劉備「呼んじゃいねぇがおめーの出番だ!」

  15. 人間七七四年 | URL | -

    >14
    魏延「劉備様。その男、反骨の相があります。今のうちに殺しておくべきです」

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