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横田甚右衛門尉尹松の嘘と正直

2011年03月14日 00:01

255 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/12(土) 22:44:25.94 ID:vMZuxmwz
大阪夏の陣のこと。

徳川家の軍監、横田甚右衛門尉尹松(ただとし)はある日眠りが深くつい寝坊し、
軍監の職務である陣営巡検の時刻を過ごしてしまった。
大急ぎでその場に行くが、当然、もう巡検は終わっている。
同僚のものは「横田殿、どうして今日はあんなに遅参されたのか?」と問うたが、横田

「い、いやいや、拙者今朝は浜辺のほうが気になって、そちらの方を
巡検したのです。そのためこちらに来るのがこのように遅れてしまいました。」

と、つい嘘をついて誤魔化してしまった。
しかし同僚たちもその説明に納得し、疑うものも居なかった。

さて、大坂の陣が終わる。

徳川家康のもと旗本たちの武功の論考をする会議が開かれ、その場には軍監である
横田甚右衛門も当然呼ばれた。

ところが、この席で思いつめたような顔をしていた横田は、突然その場の皆に向かって
叫んだ

「せ、拙者は!大坂の役の過日、寝坊し巡検の時刻に遅れました!
しかしその場で本当のことを言うことが出来ず、浜辺の方に巡検に行ったため
遅刻したと、誤魔化してしまいました。
そんな卑怯な私が今この、重要な会議である論功の場にいること大いに恥じております。」

そして家康の方に向かって土下座し

「どうか、どうか拙者を、軍監のお役目から解任してください!!」

その席、会議を前に静まりかえる。

これを聞いた家康、声をかけた。

「甚右衛門よ、わしはな、お前がそんなふうに正直であることを知っているから、
この席に呼んだのだ。

さあ、堂々と会議に加わるが良い。」


この言葉に甚右衛門は咽び泣いた。
そして会議の席に加わった、と言う。


横田甚右衛門尉尹松の嘘と正直、と言うお話。





259 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 00:00:15.94 ID:8j2hlrZ6
>>255
普通にいい話で心が安らいだ

262 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 01:58:11.87 ID:6Umt1AUR
>>255
愚直者が男泣きする話って好きだ

263 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 07:01:04.31 ID:PnSCZBDU
>>255
横田尹松って高天神城のときからずっと現役なんだから息が長いね。

家康にとっても若き日の好敵手だったんだろうから大事にしたのかも。

264 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 09:37:56.33 ID:f4ALFCPq
家康と甲州武士って良エピソードの宝庫だな

265 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 09:45:21.72 ID:u3hUxyr2
その代わり嫉妬に狂った三河武士からは突き刺さるような視線が・・・。

266 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 12:42:35.13 ID:SjhqW754
家康が天下を治めた後だから余裕だな

267 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 13:19:47.58 ID:BJwR9Ocy
>>263
玉砕覚悟で外様たる信濃衆駿河衆が戦ってんのに
甲斐本国人が逃げ帰ってんだぜw

269 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 14:11:05.13 ID:u3hUxyr2
>>267
信濃衆は勝頼から見れば譜代だとおもう。
それに長篠で名立たる甲斐出身の老臣はやられちゃったからね
将も兵も小粒になってしまったんだろう。

274 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/13(日) 14:55:13.40 ID:ZNDXKsc0
>>269
そもそも甲斐衆自体、信虎が強引にまとめたのを信玄個人のカリスマで繋ぎ止めてただけで
もともと地侍の連合体にしかすぎなかったからな
個々の戦闘力はともかく、集団としての本質はどうしようもない鳥合の衆
団結力は三河衆や土佐の一領具足に遠く及ばない
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >この言葉に甚右衛門は咽び泣いた。そして会議の席に加わった、と言う。
    会議中咽び泣く男、スパイダーマ。

    自分の失敗を恥じる事が出来る率直さと、こう言う風に正直
    に物を言う勇気がある良いお話ですね。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    「命令とは言え逃げ帰った自分が恩賞に与る訳にはいかない」
    と勝頼にきっぱり言った若い頃から性根は変わってないんだな

  3. 人間七七四年 | URL | -

    こういう実直な話は好きだなあ

  4. 人間七七四年 | URL | -

    嘘をつかない人が正直者じゃなくて、嘘をついてもシラを切り通せない人が正直者だと思う

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※1 コッペパーンとジャム! コロッケパーン

    横田は山県昌景の女婿だったな。それもあって家康は目にかけてたんかもなあ
    三枝といい、好感のもてる婿に恵まれて、あのおチビさんも幸せものだ

  6. 人間七七四年 | URL | -

    >玉砕覚悟で外様たる信濃衆駿河衆が戦ってんのに
    >甲斐本国人が逃げ帰ってんだぜw

    軍目付の尹松まで死んだら本気で勝頼の開城命令がなかったことになるからな
    優先順位として一番高かっただけで、決して安全に逃げ延びた訳でもないし

    とはいえ信濃衆(伊那衆)に「甲斐本国人だけ……!」という意識が植えられたのはあるかもな
    当の甲斐衆の有力層が勝頼と反目してるから、翌年の悲劇もむべなるかな

  7. 人間七七四年 | URL | LmMdU2V.

    大久保のじいさんが歯ぎしりしてこっち見てます

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