FC2ブログ

相馬家伝来の家系図

2011年03月28日 00:00

567 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 14:28:12.48 ID:jGGWVMQY

基本的にはいい話だと思うんですが、少々グロい表現があります。
ですので、この話を投下する事が空気を読めているのかどうか、ちょっと自信あり
ません。
不快に感じた方がおられたら申し訳ない。


岩城国を治める相馬家の家中に、一人の男が仕えていた。
気が利かず、何の特技もない男であったが、高い忠義が主君に認められ、側用人と
して雑用を言いつけられていた。

ある時、相馬家の屋敷が火事で全焼してしまう。
火の勢いは強かったが、誰もが身一つで逃げ出して来た為、意外と犠牲者は少なく
て済んだという。

しかし、
「屋敷や家財道具は別に惜しくもないが、先祖伝来の家系図だけは何とか助けたか
ったものだ」
相馬家と言えば平将門の末裔として名高い、東北の名門である。
その出自を記した家系図は、家宝として代々受け継がれていたのだった。

主君が残念そうに漏らした言葉を聞いた雑用係の男は、
「それでは、私が今から取って参ります」
と言って走り出してしまう。

屋敷は今も絶賛延焼中。
「お、おい! 何考えてんだ!」
「無理だよ、戻れ!」
引き止める同僚や主君を振り切って、男は燃え盛る炎の中に飛び込み、二度と戻っ
てはこなかった。

鎮火後、せめて男の遺体だけでも拾ってやろうと捜索を始めた相馬家の主従であっ
たが、彼らが見つけた男の遺体は、少々様子がおかしかった。

焼死の筈なのに、腹から大量の出血がある。そう、男は焼け落ちる屋敷の中で切腹
していたのである。

「焼死が避けられぬとみて、切腹して果てたのであろうか……」
「だから無理だと言ったのに……」
最後まで愚直ではあったが、気が回らず、役に立てなかった男を悼んだ一同が、遺
体を運び出そうとした時、体を動かしたのが悪かったのか、焼け焦げた男の腹の『中
身』が外に溢れ出してしまう。

現代の我々は勿論、戦国が終わって暫く経つ当時の侍であっても、眼を背けたくな
るようなグロテスクな光景だっただろう。
しかし、彼らは男の腸に混じって、『ある物』が男の腹の中から転げ落ちた事に気
がついた。

「……これは」
「先祖伝来の家系図ではないか!!」

間一髪、家系図を助け出した男は死の間際、自分の腹の中に家系図を押し込む事で、
炎から守り抜いたのである。


以来相馬家では、この血染めの家系図を『血系図』と呼び、将門以来の血筋を誇る
よりも、命を捨ててこの家系図を守ってくれた忠臣がいた事を誇るようになったと
言う。





568 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 14:49:54.31 ID:KdZYUSkC
これほどの忠臣を火事では失いたくなかっただろうな。
まあ江戸時代の話とすればその後はでかい戦争もないだろうし、
絶好の死に場所だったのかもしれんけど。

569 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 15:03:04.68 ID:WhWig7fJ
相馬って平将門の末裔末裔と称しているけど、家系図上ですら将門の従兄弟の 平忠頼の末裔なんだよなぁ

571 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 17:19:51.68 ID:WTYtA827
>>567の話を読んで細川の血だるまの話を思い出したのは俺だけじゃないはずだ
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-736.html
この時代、火事の中大切なものを守る最後の手段は自分の腹の中ってのが流行りだったのかな

572 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 17:33:13.86 ID:bpgdehDE
>>571
体内なら焼け残るからでしょ
惨いけれども、重用してくれた主君のために何が何でも残さなければって思ったんだろうな

相馬って、実質的に千葉一門だっけか?

573 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 19:38:44.97 ID:c632fA3K
藤原秀郷の子孫:佐野、小山、結城etc

平貞盛の子孫:平家主流、北条etc

平将門の子孫:相馬

逆賊の子孫を名乗るのはなかなか勇気があるな

574 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 19:44:59.80 ID:nl7jDLQN
中国でも死ぬ間際に大切なものを呑み込んで隠すような話はあるし、
腹の中は一番安全な場所ってイメージがけっこうあったんじゃないの?

576 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 20:42:56.87 ID:uwaCxJlF
>>573
将門は一部地域をのぞいて板東じゃ神だろ

577 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/27(日) 20:46:53.21 ID:C9GR5vE8
創作界隈でも人気だしね、将門さん。

583 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/28(月) 00:26:55.12 ID:zxJkOLDw
>>573
でも、相馬って系図上は平将門の従兄弟が祖先でそ

584 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/28(月) 00:33:16.52 ID:lGzUW2XQ
>>583
平将門の従兄弟の子孫が将門の子孫の養嗣子…という話じゃなかたっけ?>相馬

596 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/03/28(月) 16:14:04.50 ID:zxJkOLDw
>>584
wikpediaに「伝承によると師常は平将門の子孫である篠田師国の養子で、
将門に縁の深い相馬御厨を継承させたとする」とあるのか。なるほどというか、
こじつけというか…
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    焦げたくらいで動けないなんて、忠義が足りなくね?


    と、大野道犬さんが

  2. 人間七七四年 | URL | -

    藤原秀郷の子孫と聞いて、

    上泉秀綱と佐野天徳寺

    の二人の思い出した。

    藤原秀郷の子孫と平将門の子孫か…


    蒲生氏郷とかもそうだけど。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    愚直で立派なのかもしれませんが、何か釈然としないなぁ。
    江戸時代なのだから、蔵位あったろうに。

    >1氏
    忠義も何も、あの「橙犬」は最初から最後まで殆ど役に立って無いでしょうwww

  4. 人間七七四年 | URL | -

    その家系図、今もちゃんとあるんだろうな?

  5. 人間七七四年 | URL | -

    >3

    道犬の話はこれのことかと。
    ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-4615.html

    細川家の血だるまは創作だと聞いた記憶があるけど、相馬のほうはどうなのかな。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    えぇ、もちろんDODを連想しましたとも

  7. 人間七七四年 | URL | -

    >5さん
    勿論、存じてますよ~。
    そう言えば助かった家系図自体の話は聞きませんね?
    その後、失われたとかだったら悲しいのですが・・・。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    うちの先祖そんな事あったんやなぁ

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/5258-718cba3e
この記事へのトラックバック