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逆手弓

2011年04月18日 00:00

33 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/04/17(日) 20:08:47.79 ID:DrzFzizQ
綱吉のころというから、寛永よりもっと後のことだろう。
主君・真田信之のお出ましというので、若侍達は慌てて弓場へ駆け、我先に弓を競った。
信之、その様子をにこやかに眺めていたが、ふと「そういえば、残念なことをしたのう」と呟いた。

近侍の某、何事ですかと問うと信之、
「儂がまだ童髪のころだったが、加賀美四郎という弓の名人がいてな、なんと騎上から逆手で
右方にも弓を放つことが出来たのだ。
そのお父上の信濃殿のころには、まだ甲斐では時に騎射で勝負することがあったといって、信濃殿は
相手と同じ方向に駆けながら
逆手に打って射落としたり、上(上手?右側?)に走っていくから安心と思わせて不意に射かけ
斬り入ったりと自在だったそうだ。

儂は子の四郎殿のなされるのをただ一度見たことがあるが、あれは精妙で珍しいと思ったものだった。
無口で不細巧な方で、あまり人前で誇ったこともなさらなかったから、亡くなったあと絶えてしまっただろうか。
あの時はあんなに感心したというのに、今では?(ゆがけ)をどうしていたのか、入り(?)や出(?)を
どうしていたのかも思い出せない」

ところが、綱重に付属され書院番であった田澤又兵衛昌長(まさたけ)が、寛文四年に逆手弓で的を射てものを賜い、
のち先手弓頭になったという。
お兄ちゃんが絶滅を惜しんだ逆手弓の技術は、ちゃんと保存されていたといういい話。


ところで不細巧って不細工じゃないよね?口が下手とか、付き合いが悪いとかそんな感じ?
不細工だったから女にもてず子もおらず、亡くなった後血が絶えたってことじゃないよね?ww




34 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/04/17(日) 20:10:14.14 ID:DrzFzizQ
あと入りとか出とかも分からないのでエロい方教えて下せえ。

36 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/04/17(日) 21:05:55.99 ID:9XYSFgZq
逆手に持ち替えて右側を射たら
弓が出木になってしまって非常に射にくいはず。


40 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/04/18(月) 00:44:36.31 ID:R96WzBLI
>>33
弓道経験者です。超簡単に説明しますね。

弓の弦ってのは弓の中心線を通ってるんじゃなくて、右側を通るようにするものです。弓は左手、矢は右手で持ちます。
矢は弓の右側に通すから、弦も中心線より右側を通るように、弓自体に癖を付けておくわけです。これが入木です。
逆は出木といって、故障です。想像してみれば分かると思いますが、弓の左に来ている弦に右から矢をつがえれば、
右へ飛びますよね。

そうでなくても、弓というものは打った直後に左手を外側に捻るというか返すというかして、弓を逃がしてやらないと
まっすぐ飛ばないのです。
いくら弦が弓の右側にあっても、矢が弓の右側を擦ってしまうからです。これが余程うまくなければ、
原始的な弦が中心線を通る弓は射れません。
それこそ、完全な出木では的を狙うどころではありません。ひねりの効果がなくなってしまうので。というか、
普通そんな弓は使いません。

だから右手で弓を持ち、左手で矢をつがえて放つなどというのは、普通は絵空事です。水平に倒して
構えていたとかですかねえ。
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    董卓さんがどや顔でこっちをみています。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    「不器用ですから……」みたいな人ってことじゃね、文脈的に。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    幾らなんでも、弓を褒めてる最中に「酷い顔だった」とか言わないでしょw

  4. 化け猫 | URL | -

    >綱吉のころというから、寛永よりもっと後のことだろう。
    主君・真田信之のお出まし

    ちょっと待って下さい。何かおかしくないですか?

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※4殿
    「いいの、殿は長命なんだから…(ハァト)」by K○MATSU

  6. 人間七七四年 | URL | -

    弓を逆さにして右手で持てばいいんじゃなイカ?

  7. 人間七七四年 | URL | -

    >6
    日本の長弓は天地のバランスが偏っているので逆さにしたら飛ばすことすら難しい

  8. 名無し | URL | SFo5/nok

    確かに、綱吉の頃は変だね。
    信之が最後に仕えた将軍は、四代家綱だった。
    松代藩の、真田氏史書編纂は、享保年代以降だから、こう言うミスは仕方ないだろう。
    不細功は、左利きの隠語だと思う。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    右手に弓、左手に矢を持って頭の後ろで引けばいけるような気が。

  10. 人間七七四年 | URL | b5.M5V.g

    そんな絵空事みたいな技ができるから凄いし
    その技術が失われたのは実に惜しいって話なのに…
    この>>40書いたのって本当に頭が悪いよね

  11. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    まあ弓道の常識は経験者でないとわからんから、説明自体はありがたいけども。
    弓自体、構造違うのかね。
    弦をそれこそ中心線で張って、左右対称に作ってたとか。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    まず現代でも逆に持った悪い奴はいました。
    弓道は左利き有利なんです。
    で、右手用のかけを作り、弓を改造し、一人逆向きに立って引いた奴がいたそうです。
    これで右利きでも左利きと同じことになるんですね。
    大学の弓道リーグでそれをやった結果、方々から文句をつけられ、
    上座に背を向けて引いてはいけない、というルールが出来たとかなんとか……
    現代の弓道では逆に引くのはそんなに難しいことではありません。

    そして>>40の知識はだいぶ怪しい。
    弓返りを自分の手でするもの、と思ってる時点で相当な初心者……
    しかも手首って……最悪の間違いだな。せめて手の内緩めて落とせ。それも出来なきゃ胸でも顔でも払っとけ。
    あ、実際は正しく持っていれば弓そのものにねじりが入って、弦を離した瞬間に弓がねじりを戻す力で回るようになっています。

    最後に、今の弓道は江戸時代になって、通し矢(三十三間堂のあれ)競争の中で成立したので、
    戦国時代のものとはかなり違います。
    引き方はもちろん弓自体も段違いです。正直比較するだけ無駄です。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    あ、左手用のかけ、の間違いです。
    かけは右手につけて、左手で弓を持つのが普通。

  14. 名無しさん@ニュース2ch | URL | -

    つか、騎射用のと弓道用の弓は違うのでは?

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