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刺客 業阿弥

2011年08月13日 23:02

78 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/13(土) 00:03:59.78 ID:Hiaz1mgo
紀州守護、畠山尚順が野辺氏を改易しようとしたところ、野辺氏はこれに反抗し自らの紀州平須山城に立て篭もった。
畠山尚順はこれを討伐せんと河内に居た息子の稙長に使いを出し、守護代遊佐長教を派遣させ自らも出陣した。
一方の平須山城方にも日高地方に勢力を誇った湯河直光一党が応援に入った。
この湯河氏の一族に業阿弥という法師が居たのだが、この男が一策を献ずる。

業阿弥「私が河内からの使者と偽り、本陣に入り込み畠山尚順を討ち取りましょう。」

かくして、業阿弥は使者に化けて、易々と本陣に入り込むことが出来たのだが、問題が一つあった。

業阿弥「いずれが畠山尚順か・・・」

業阿弥は畠山尚順の面体を知らなかったのである。
しかしながら、業阿弥は床机に腰をかけ兵に指示を与えている者に目をつけた。

業阿弥「(この者が尚順に違いなかろう)こちらが河内からの書状にございます。」

と、書状を渡すが、その者は尚順ではなく遊佐長教であった。
そうとは知らず、業阿弥は長教が書状を開いた隙を狙い、二の太刀まで斬りつけたものの、
頭を丸め、鎧の上に僧服を着ていた尚順に後ろから斬られ、その場で絶命した。
業阿弥は倒れても目を見開き長教を睨み続けており、陣中の者もなんと名誉な勇士かと感嘆し
業阿弥の血を指につけ嘗める者まで居たという。

尚順は無傷であったが、実際に采配を取り仕切っていた長教が重傷を負った畠山方の動揺は相当なものであった。
さらに、そこに城方が夜襲をかけて来た為、尚順も長教もそれぞれの本拠に撤退せざるを得なくなったのである。




79 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/08/13(土) 20:45:54.68 ID:rqi45c4P
>>78
最後まで使命を果たそうとするとはあっぱれ。
写真やらがないこの時代、人の識別とかは苦労したんだろうなぁ。
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    顔だけでわかってくれる将軍様とか
    印籠ださないと駄目な副将軍とか
    刺青までみせないとだめなお奉行様とかな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    畠山尚順の話とは珍しい。何に載ってた話でしょうか?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    普通暗殺に向かわせるなら、周りも特徴や背格好位教えるものだが。
    それとも、他の連中も良く知らなかったのかな?



  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※4 暗殺ではなく相手側に何かしら動揺を与えることが目的かも。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    江戸時代の人相書きというのも、特徴が箇条書きになっているだけで、似顔絵とかではない(時代劇に出てくる似顔絵は、わかりやすくするためのもの)。それを考えると、暗殺の際の宇喜多直家の手際の良さはやはり瞠目すべきだと思う。

  6. _ | URL | -

    紀元前ローマの「左利きのムキウス」と似ているな
    キュージの王ポルセンナがローマを包囲していた頃の話。

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