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部下は隆房に有無を言わせず

2011年10月01日 22:06

145 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 02:20:18.05 ID:ifv7643A
上の方で株が下がった陶さんの話でも。旧暦だけど10月1日は命日らしいしね。

というわけで厳島合戦のときの陶さん。このときには剃髪して、名を晴賢から全薑(ぜんきょう)に改めていた。
毛利軍の朝駆け(夜討ち?)に虚を衝かれ、混乱し総崩れとなる陶の大軍。
一部は踏みとどまって奮戦防衛するが、
狭すぎて大軍の利が発揮できないどころか、大人数があだになって槍が振るえない。

(#゚д゚)「あんな小人数相手に、何押し負けてんの! 返せ! 戻せ!」
部下A「無理ですよ。狭いんで動けませんて。俺らは逃げます」
(;゚д゚)「大将を、捨てていく・・・だと・・・?」

(#゚д゚)「フ、フン、臆病風に吹かれた者など足手まといよ。三千の精鋭ども、集え!」
部下「えーと、だいたい五百人ぐらいしか残ってませんが」
(;゚д゚)「えっ」
部下「ここでは地の利が悪うございます、一旦引き、陣を立て直してください!
   我らはそれまでの時間稼ぎに引き返して防戦いたしますので」
(#゚д゚)「ヤダもん! わしもここで討ち死にするもん!」
部下「お早く! 敵軍の鬨の声がすぐそこまで迫っております!」
(#゚д゚)「でも」
部下「御免!」
( ゚д゚)「・・・・・・!」

部下は隆房に有無を言わせず、肘をつかんで引き立てた。
反対側の肘も捕らえられ、ズルズルと引き摺られてゆく大将でした。

この先は切なすぎて、笑い話にできないんだよな。





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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    陶は短気短慮らしいけど、辞世の句といい、義隆に反旗を翻した事を含め、それらをずっと後悔していたようで痛々しくて嫌いになれないわ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    ホントになぁ…。
    なんで厳島なんかに大軍を集結させたのか…。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    戦歴見る限りは、一軍の将としては優秀な武将だったのでしょうね。
    家中の掌握を見ても、家人達の殆どは陶氏が掌握していたので、情報
    が直ぐ伝わったとか。にしては、毛利の情報戦にあっさり引っ掛かったなw

    若い頃から武功重ねてるので決して無能じゃないとは思いますが、個人の度
    量の限界なのか?はたまた慢心してしまったのかもしれませんね。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    >コメ3
    武功とか武名とかが通用しない、得体のしれない勢いに負けたんじゃないかな?
    そういう得体のしれない何かに、大内も尼子も負けたんじゃないかと思う

  5. | |

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  6. 人間七七四年 | URL | -

    別に無理に笑い話にせんでも

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