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三好長治の治世は混乱を極め

2011年11月07日 22:00

862 名前:人間七七四年[] 投稿日:2011/11/06(日) 21:46:02.01 ID:CmBgDe5Y
 細川管領体制の領国経営が戦国期に入っても生き残っていた畿内、及び東四国では、
領内の諸豪族が代々受け継ぐ所領が当然の権利として継承される傾向にあった。
 例えば讃岐国の場合、東讃は安富氏が守護代を司り、香西氏や寒川氏、植田氏らを傘下とする。
 一方の西讃は守護代香川氏のもと、奈良氏らを傘下に置く。

 この体制は時に大内や毛利の干渉を受けつつも不変であり、
諸家は互いに争いつつも概ねの所領は父祖代々の範囲を維持しつつ戦国後期を迎えつつあった。

 さて、先に上げた讃岐諸氏の内、東讃守護代たる安富氏は些か不本意な立場にある。
 というのも守護代の地位にありながら安富氏の本領は雨滝城を中心とした三木郡一郡のみであり、
西讃守護代香川氏の三郡支配に及ばないどころか、東讃内で四郡を支配する香西氏にも大きく水を空けられていた。
 この為、安富盛方は細川家の混乱が募るとはじめ大内義隆に属して寒川氏と争うが、
これは阿波守護細川持隆の命を受けた三好義賢・十河一存兄弟の援兵もあって失敗、再び細川家に帰参する。
 しかしその持隆が義賢に殺害されると盛方は三好家に接近、特にその重臣篠原長房の娘を嫡子盛定の妻に迎え、
元亀元年に三好長治の後ろ盾を得て寒川元隣を恫喝、大内郡を接収することに成功した。
 これは三好氏に忠実であった安富氏を中心に讃岐支配を立て直すことと、特に篠原長房の所領と安富氏の領地を
直接連結するために大内郡が必要であったからだともされている。

          === ここまで前史 ===

 さて、こうした三好氏の慣例を無視した動きを、当然讃岐の諸氏は快くは思わなかった。
 特に激しく反発したのが、もともと細川京兆家の与党であり三好一門とは度々干戈を交えた香川元景である。
 さらに十河一存、存保に忠実であった香西佳清も呼応した。
 ちょうどこの頃、三好長治の治世は混乱を極めている。
 http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-5441.htmlのような事件を讃岐国内で発生させたばかりか、
元亀四年(天正元年)には良くも悪くも三好氏の柱石であった篠原長房が長治の不興を買って故なく誅殺された。
 この前後には反信長包囲網の一翼として摂津や備後の織田方への攻撃と敗北が重なるなど、軍事的失敗も重なった。
 方向性定まらず、暴虐の度を深める長治の治世に讃岐の人心はますます三好氏から離れて行き、
 ついに元景、佳清両名は同二年に長治の実弟十河存保に最後通告を叩き付けるのである。

863 名前:人間七七四年[] 投稿日:2011/11/06(日) 21:46:49.62 ID:CmBgDe5Y
「存保くんへ。
 阿波と讃岐は細川公の支配からずっとなんだかんだいってみんな仲良く共存してきたよね?
 でも去年、こないだくたばった篠原の野郎が安富のボケと吊るんで寒川くんから伝来の領土奪ったじゃん。馬鹿なの?死ぬの?
 あのね、そんなことやってると阿讃の諸将は三好さんから離れてくよ? 篠原ぬっ殺したなら大内郡は寒川くんに返してあげてよ。
 別に僕らは三好さんに異心はないけど、今後を思って忠告だけはしておくから。忠告だけは、ね」

 この書状を受け取った存保は事態の深刻化を大いに憂え、すぐさま使者を立てて長治の非道な振る舞いを諌めようとした。
 それを受けての長治の反応。

長治「そうか、よし、殺す」

 ごらんの有様だよ!
 長治は早速六千の兵を仕立て、三好越後守に香西氏を、矢野駿河守に香川氏をそれぞれ攻めさせた。
 存保や彼の配下の讃岐諸将の名前がこの攻撃に一切出てこないあたり、どうやら長治の単独行動だったようである。
 そして派手に負けた。割とどうしょうもない。
 かくしてこの時より讃岐の西半分が三好方より離反し(東讃の香西佳清はのち十河氏に帰参)、三好家の軍事力は激減した。
 十河存保は讃岐での巻き返しに躍起となりつつ、長治の暴政に諫言を続けていくのだが、
その甲斐もなく分国領民へ法華宗への改宗を強要するなど迷走の末に異母兄細川真之に長治が討たれるのはこの四年後のことである。

うっかりageちまったすまん




864 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/11/07(月) 00:03:51.72 ID:peYfAzZ2
もうなんつーか…。
これは酷いとしか言い様が無いな。
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