FC2ブログ

「三ヶ条の要求」と豊臣秀頼

2011年12月26日 22:02

498 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18:02:11.44 ID:LdVEqifJ
慶長19年(1614)9月18日、方広寺鐘銘事件などで緊張した徳川・豊臣家の問題を駿府の家康と協議した
片桐且元は帰阪。秀頼に家康からの要求、

『秀頼が人質として江戸に下る、もしくは淀殿が人質として江戸に下る、もしくは国替えを受け入れる』

という三ヶ条を伝えた。

これを聞いた豊臣秀頼は、片桐且元を、休息を取れと私邸へ帰らせ。その上で、当時大阪にあった
織田常真(信雄)のもとに、大野治長、木村長門守、渡辺内蔵助を遣わして、この件に対して相談をさせた。

三人は信雄にこう主張する

「市正(且元)は今度の使いにおいて、いくら家康公の御指図だといっても、先ずは一応も二応もお断りを
申し上げ、その上ではじめて家康側の申し出を聞き届け帰国しこれを秀頼公に申し上げるべきなのに、
彼は秀頼公を差し置いて、この三ヶ条へ異見が無いと家康に申し入れ、自分一人の判断で、まるで自分が
家康の使いであるかにように、秀頼公に申し上げた。
これは我が君を見下げるような行為であり、その不正は軽くない!

この上は最早市正を踏み殺し、我々の方針をはっきりさせるべきと考える!」

信雄はこれを聞いて仰天した

「今、両御所を敵に受けて盾をつくなど、考えも出来ない事だ!
今回のことは全て、市正に任せて然るべきである!」

三人は秀頼に元に帰り、両者の意見を申し上げた。
しかし秀頼はこれを聞くと、いずれの意見を取るべきか解らず、ただ悩んだままであった。

大野ら三人はこの秀頼の姿を見て、「秀頼公には知らせず密かに且元を城に呼び出し、そこで
刺殺して方針をはっきりさせよう!」と示し合わせた。

しかしその動きをを察知した信雄がこれを且元に知らせ、且元は大阪城を退去。
これが大阪冬の陣勃発の直接の理由となる。

和平派もそうだが主戦派も、秀頼本人の意志を重視してはいない、片桐且元大阪退去に至るまでの、顛末である。
(秀頼事記)






499 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 21:39:58.07 ID:Gb1JJCFD
何かで読んだのか戦国もののドラマか忘れたけど
且元はその時淀殿を江戸に送ることを承知しておいて
江戸屋敷の造営で一年二年と引き延ばしその後は淀殿病気といいさらに一年二年引き延ばし
家康が死んだ後挙兵すれば少しは勝ち味が見えてくると献策したとか言う話があったな
多分史実じゃないとは思うけど

500 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 21:42:56.60 ID:W9TthKzI
葵徳川だね

501 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 21:50:58.98 ID:gHUua3Pj
実際家康相手にそんな小細工無理だとは思う

502 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 23:47:39.70 ID:HTcBDCI7
>>498

これじゃ、まるで開戦にいたるまでの先帝陛下のお立場ではないか?

503 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/27(火) 00:05:13.68 ID:AGDGBLr/
こう見ると信雄さんは現実派だなぁと思うけど
やはり残り二人からは「このヘタレが!」って思われたんだろうな

504 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/27(火) 08:15:30.85 ID:zgeD+M20
福島正則「だから!遅すぎたと言っているんだッ!!」

505 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/27(火) 08:54:59.49 ID:3dub6oDn
信雄が優秀だったってのもあながち間違いじゃないよな。

506 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/27(火) 09:04:44.29 ID:2Phlz4nt
お坊ちゃまだった若い頃は失策しまくりだったけど、
もう世間慣れしてるお爺さんだから保身感覚が身に付いてるよな

507 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/27(火) 10:15:59.08 ID:quNlbzpG
若いころから保身感覚抜群の連中がいたりするから見劣りしたりするんだよな

森家の連中とか池田家の連中とか…

508 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2011/12/27(火) 11:45:49.54 ID:rWPzNMBy
>>507 信雄様のおかげで早くに親父や兄がなくなったもので、若くして保身感覚を身に付けました。
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    国替えするとしたら、
    何処に飛ばすつもりだったんだろうか?

    西か東かわからないが、
    大減封は難しくないだろうか?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    国替えは伊勢か大和じゃ無かったっけ?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    この時期になると信雄が意外と常識的なんだよな。
    怒りだけで秀吉と戦争やらかした人物には見えん。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※3
    その戦で、自分の限界や価値観や現実を思い知ったとも言えるかも
    信雄のこういう人生を眺めるのは実に面白い

  5. 人間七七四年 | URL | -

    秀吉がいろいろといらんことをせねば豊臣の世も磐石だったかもしれんのに...

  6. 人間七七四年 | URL | -

    小牧長久手の信雄の挙兵は、対抗できる限界もあったのかなあと思う。
    戦争って、これ以上戦力に差ができたらボロクソになるという状況で起きることがある(太平洋戦争の日本など)。
    当時、秀吉は、畿内一円の領主だったけど、信雄も伊勢、尾張などを領有し、家康の後援を得られれば、ぎりぎり対抗できるところだったんじゃないかなあ(実際、小牧長久手では、五分五分のところまでもっていったんだし)。秀吉の後背には、長宗我部や雑賀がいたし、毛利も動向によってはわからんかったろうし。
    あれ以降だと、各個撃破され、戦力的に差がつきすぎてしまうと恐れたんではなかろうか。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    争いは同レベルの間でしか発生しないってAA見るたびに
    すぐ決着つくだけで普通に争い起きるよなあと思ってしまう

  8. 人間七七四年 | URL | -

    まぁあのAAは煽り用だから

    国替え先、近江だったら案外受け入れたかも?とか思っちゃうんだよね。京に近いし、長浜は秀吉が作ってるし、淀の故郷で秀頼の祖父の血筋である浅井家の縁故だし、琵琶湖の水運もあるし。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    >>8
    そういうところに国替したら余計な力をつけてよからぬことをたくらむ家臣が続出しそうだがw

    やるなら小谷周辺のみ4.5万石のみで待遇だけ国主格
    目付を幕府から家老職として数年ごとに交代派遣
    彦根と長浜と大垣には譜代・親藩をいれる

    それぐらいしないといけないだろうなぁ

  10. 人間七七四年 | URL | -

    >国替え
    場所はともかくとして。本人達が万が一にも納得行ったとしても、家臣団
    はごねる可能性も。少なくても数万石~数千石の家臣も居た筈ですし。
    それが、行き成り領地替えとなると、今度は豊臣家臣団が黙って無いかも?
    個人的には、当時の豊臣家は外も内も捨てれ無い爆弾抱えてたと思います。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    そういう意味では、秀頼と武田勝頼は本当似てると思うよなぁ
    親父の負の遺産を背負わされたというか、親父の立ち回りが色々アレすぎて、自身のみならず家まで滅亡したというか……
    (武田は一応子孫いるけど、豊臣は……)

  12. 人間七七四年 | URL | -

    若い2代目の悲哀だよね。
    本人が一代で築いた身代で自分の意志に従う子飼いの家臣が大勢いたら、あるいは秀頼がもっと壮年で家中をしっかり掌握していれば、涙を飲んで隠忍自重して徳川の意向に従い、老齢の家康の死後を待つ、という選択を採る事も不可能ではなかったかも知れない。
    なまじっか親が天下人だった豊臣家の誇りが、交渉の柔軟さを失わせてしまった。

    日本人のメンタリティーとして、逆上しやすくて幼稚だったり、楽観的だったり、理想主義的だったり、強かさに欠ける部分がかなりあるよね。
    「深謀遠慮」の考えよりも単純で明快な「当たって砕けろ」が尊ばれたりする。
    福島原発の事故なんかもそうだけど、リスクを看過しないで備える事が「不吉」だったり「悪」だったり「不穏当」って雰囲気がある。
    ノモンハン事件然り、盧溝橋事件然り。
    いつの時代も「慎重」な意見は「臆病」だと言われ、無思慮で「無謀」な意見の方が「勇ましく」て声が大きい

  13. 人間七七四年 | URL | -

    国替えだと大減易は避けられないよな。
    豊臣60万石って蔵入分だけで関ヶ原に参戦していない家臣団(旗本?)は別に領地を持っていたと言うし。
    仮に他大名並みの蔵入り比率(約4割)とすると150万石を超えちゃう。まあ、あんまり直属の家臣団がいなかったんで蔵入り比率を高くしても、100万石近辺になる。
    徳川幕府がどれだけの石高を用意していたかは知らないけど、100万石の空地があるわけでなし。上※にあった様に大和・伊勢なら50万石辺りかな?最終的にこの提案を飲むにしても、家中の意見を抑えるために一戦は必要だよね。

  14. 人間七七四年 | URL | -

    渡辺内蔵助が誰かわからなくてWiki見たけど槍の名手だけど戦場で笑い物って稲富さんみたいな人やなぁ。
    悪口をあの又兵衛さんに言われてるし。笑

  15. 人間七七四年 | URL | -

    天下の官僚にまでなった者たちは辺境へ下れないからね。

    今までの生活と利権を捨てろってことだもの。

    しかも秀頼はスルーするスキルが無かった。
    これは、過干渉で育った子どもと同じ。

    今でもスルーする才能より、スルーできない人間が多いからね。

    年収1000万で正社員と結婚したいって、どんだけの話を総合した結果なんだよ?ってね。

  16. 人間七七四年 | URL | -

    そういう状況になるように徳川側が深慮遠謀めぐらせたんだろう
    で、若く経験の少ない豊臣側がまんまとそれに引っかかったと
    規模が大きいだけで、割とよくある話だと思うな。

  17. 人間七七四年 | URL | IY7bLZJE

    勝頼の場合は債務超過の上に粉飾決済やらかした会社を継いだようなもので、誰がやっても倒産=滅亡は逃れられなかったと思いますが、秀頼の場合は三か条の何れかさえ呑めば家だけは残せた可能性もあったわけで
    もっともその後の改易フラグから逃れられなかった可能性も高いのですが・・・どっち転んでも厳しい道のりですね
    それ考えると真田家の強かさが際立って見えてしまいます

  18. 人間七七四年 | URL | -

    国替え先は大和郡山じゃなかったか
    この時点で豊臣家の蔵入地はほぼ解体されてて実質石高は60万くらいのはずだから、ほぼ同等ではある

    よく家康が死んだら云々言われるけど、この時もう将軍秀忠は10年そこそこ経験積んでるわけで
    秀忠はむしろ政治に関しては情を排除して規律を重んじるタイプだから、家康みたく国替えや人質では許して貰えなくなってただろう
    実際冬の陣でもギリギリまで戦闘回避しようとしてた家康に対して、秀忠は予定より早く着陣して講話の目を潰している
    どちらにしろ生き残るには、ここで臣従するしかなかったんだよな

  19. 人間七七四年 | URL | -

    大和郡山いったあと、もう1回くらい転封されそう(京や大阪に近いし)。
    で、石高も20-30万石位になって、家格も親藩並とかにされそう(千姫の婿だからという理由で)。官位は高そうだけど、名字も羽柴に戻りそう。
    織田秀信の境遇(岐阜13万石)を見ていると、この辺までやられても文句言えないと思う。
    まあ、ここまで割り切ってしまえば、家は残せたかなあ。

  20. 人間七七四年 | URL | -

    >18
    今年の大河ドラマでは現代感覚の薄っぺらい戦争反対の思想を主人公に当てはめたものだから、家康が主戦派で秀忠が戦争回避しようとしたことになってる

    そしてそれを史実だと信じちゃう人も多いんだろうと推察するw

    最近の大河の主人公ってみんな戦争したくない!って言うよなぁ・・・

  21. 人間七七四年 | URL | -

    と、いうことはだ

    「大河 武蔵 鬼と呼ばれた男」
    心優しい森家の二男坊で争い事や人を騙すことが嫌いな男が鬼と呼ばれ散っていくさまを365日1時間放送(拡大枠あり)で描く超大作になるということだなw

  22. 人間七七四年 | URL | -

    >片重視してはいない、桐且元大阪退去に至るまでの

    崇伝「片桐の字を切ったものであり、これは片桐且元を呪うものである」

  23. 人間七七四年 | URL | -

    ※18
    大阪の陣での秀忠の存在感て本当に薄いよね…
    豊臣側は家康じゃなくて秀忠を狙うべきだよなぁ

  24. まとめ管理人 | URL | wZ.hFnaU

    ※22
    直しておきましたw

  25. 人間七七四年 | URL | -

    米19
    豊臣は氏で苗字じゃないよ
    苗字は羽柴のままじゃない?
    氏と苗字はややこしいけど別物

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/6090-ad7057bf
この記事へのトラックバック