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長束正家が秀吉家臣になった過程

2012年02月20日 21:56

30 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 17:19:56.53 ID:nLmDcz47
天正13年(1585)、越前の丹羽長重は家臣が佐々成政と内通したとの疑いにより、羽柴秀吉によって
改易された。丹羽家の家臣団は解体し皆流浪の身となったが、秀吉は、自分への謀反に関わっていない
忠孝の士は召し出すと伝え、中でも長束正家に対しては、別して自分に仕えるように要請した。

しかし長束正家はこれを固辞し、丹羽長重が転封された若狭に供奉し続けた。
この正家の態度に秀吉は激怒し、丹羽長重がこれをさせていると判断した。そして長重の元に

『お前は長束正家の事に関して、上意に背くつもりか!?』

と疑念を伝えた。これに驚いた丹羽長重は正家を説得し、秀吉のもとに上京させた。
秀吉は正家を召し出すと、以ての外の形相で叱りつける。しかし正家は少しも恐れず、こう、申し上げた

「仮に秀吉公に召しだされたのが、故越前守(丹羽長秀)の御在世の頃であったなら、わたしも有難き仰せであると、
すぐにこれをお受けいたしたでしょう。ですが今、我が主君長重は至って若輩であり、特にこの度、亡主長秀の
封国を召し上げられ、長秀の旧功ももはや効力を持ちません。

このような状況で年若の主を見捨てて、秀吉公の碌を拝領するなど出来る訳がありません!

この度長重が受けたお疑いに関しては、私が今説明したように、長重には全く身に覚えのないものであります。
もしこれで主人長重への疑いが解けないというのなら、私はたとえ、命を奪うとと言われても秀吉公の
御要請を受ける事はできません!」

これを聞くと秀吉はしばらく黙り込んだ。そして表情を和らげ

「お前の言ったこと、全て受け入れよう。長重に罪はない。ただし逃げ去った逆臣共を召し捕らえるまでは、
その旧領は預かり置く。
誓って長重に対して疎意は無い!」

そう懇切に語りかけた。この天下人の言葉に正家は平伏し、ここで秀吉に奉公することとなった。


長束正家が秀吉家臣になった過程である。

(丹羽歴代年譜付録・家臣伝)




31 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 17:23:12.36 ID:vI3rFB5f
全盛期の秀吉だな

32 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 17:25:52.76 ID:blQA/Yqh
預かったまま返さない所がラスボスだな。


33 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 18:28:35.55 ID:UWar5jKR
丹羽家の石高長秀亡くなったあたりの時代はたしか百万石超えてたよな
長重が相当な器量じゃないと秀吉じゃなくて家康だとしても召し上げだろうよ

34 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 20:41:14.76 ID:LpPsIjhQ
前田家も利家が秀吉より先に死んでいれば半分以下になってだろうね
かつ関ヶ原まで生きていれば取り潰されたかも
上手い時期に死んだよなあ

35 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 20:57:53.49 ID:Lb8o9tNP
家を考えると秀吉より先に死ぬわけにはいかん!と必死に養生してたんじゃないかと思ってしまうw

36 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 21:02:35.87 ID:bkyxPwdY
利家さんって、ラスボスの悪行に対してストッパーになったことあるのかしら?

37 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 21:32:03.20 ID:G8DkWrOh
長重が1571年生まれで長秀が死んだのは1585年
その時点での長重が相当な器量を見せてたらむしろ警戒されるよな

病床の親父の代わりに出陣したりしてるだけでも立派なもんなのに

38 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 22:14:00.81 ID:LX5lPerm
丹羽家が駄目だったのは、長秀に優秀な親戚が居なかったから。
堀家の堀直政や龍造寺の鍋島のように。
同じように蒲生ちゃん家もかわいそう。

39 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 22:45:14.72 ID:6vZ1ILT0
でも何とか大名に返り咲いてんだよな

40 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 23:02:25.26 ID:IQuINJMQ
>>39
長重は徳川秀忠と「深い仲」だったとかなんとか…

41 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 23:18:19.83 ID:G8DkWrOh
長重の母親は織田信広の娘、妻は信長の娘だからな
縁戚に頼るどころか逆に丹羽家が守らなきゃいけなくなってる

42 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/20(月) 23:20:03.85 ID:v4XNkNyx
親も息子も人並みの器量ならば、
跡継ぎは20代後半に作って60歳過ぎで死ぬのが最もいい世代交代だな。


43 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 09:24:37.09 ID:KWQMo+UP
>>38
森家の場合は末弟に跡継がすなと長可が言い残したのに
感激されながら継ぐことになったんだっけ

かがみん超優秀

44 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 10:05:00.20 ID:1OKi15MZ
>>34
利家は、秀頼の傳役を確保した時点で安全圏だろ。

それまでは、量産型中納言の中でも下位だったのが
大納言に任命されてランク急上昇だしな。

45 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 10:08:21.94 ID:3F2J2OTb
柴田から自分にひよったりしているのに、前田頼っちゃうのな

46 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 10:18:34.59 ID:Vi4JJYHc
若い頃からの友達だったからというのもあったかもな

47 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/02/21(火) 12:32:21.49 ID:WDpK0d5P
>>44
秀吉より先に死んでいた場合、傅役だからとか関係なくなるだろ
利家の子じゃ当てにならんし
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    池田輝政「このような義人と友になりたいものよな」

  2. 人間七七四年 | URL | -

    この時に正家の他にも長秀以来の重臣の上田重安、戸田勝成、徳山則秀、粟屋勝久、
    溝口秀勝、村上頼勝も全部召し上げられて丹羽家臣団はほぼ解体されちゃったんだよな。
    重臣の大半を失っても秀吉政権下で15万石まで復活して、関ヶ原で改易後も復活してるし
    長重ってなんだかんだで結構な器量人だったんじゃないかと思うわ。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    利家が生きていたら関ヶ原がそもそも発生したかどうか

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ヘッドハンター秀吉

  5. 人間七七四年 | URL | -

    >>36
    利家に秀吉のストッパーは無理な気がする…特に晩年の秀吉は
    秀長や半兵衛でも厳しそうだからなぁ…仲は良かっただろうけど、利家って頭脳派のイメージあまりないし(利家好きな方失礼)、少なくとも知恵を使って止めるとか、できる気がしない

    ただ、※3さんの言うとおり、あと数年長生きしてたら、豊臣と徳川の運命ももう少し違ったかも、とは思う

  6. 人間七七四年 | URL | -

    秀長が生き長らえていればあそこまでのラスボス化はなかったんじゃなかろうか

  7. 人間七七四年 | URL | -

    利長過小評価だなぁ
    母ちゃん質にいれても100万石守り切るよ

  8. 人間七七四年 | URL | Hble4PXk

    ※7
    ちょっと待て、利長の話は出てないよ。
    利家と秀長がフュージョンしてないか?

  9. 人間七七四年 | URL | -

    利長はやり手だよ、秀吉より利家が先に死んでも減封は無かっただろう

  10. 人間七七四年 | URL | -

    …なんで唐突に小一郎秀長が話に混ざり出してんだ?

  11. 人間七七四年 | URL | -

    よし。ややこしいから長政を絡めて話を整理してみようか。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    なんで丹羽家って関ヶ原で西軍になったの?

  13. 人間七七四年 | URL | A75NpKCQ

    >*11

    木沢・浅井・浅野・黒田・山田『呼びました?』

  14. 人間七七四年 | URL | -

    秀吉「というわけで、今後どうすればいいか、長政sの意見を聞きたい」
    浅野「ここは、北政所様の親族である我らにお任せください。やはり付き合いが長いですからなあ、信頼がおけますぞ。北政所様や尾張の武将を粗略に扱えば、いず反感を持ちますぞ」
    浅井「いやいや、我が娘は貴殿の子を生んでいるのですぞ。茶々を大事にしてくだされ。それから、我が故地の近江の侍を重用しなされ、石田とか、長束とか、増田とか」
    山田「というか、新天地に入植すればいいんじゃないっすか、要は、需要(戦争の減少)と供給(武士の余剰)の問題なんだから。とくにシャムとかに」
    黒田「それなら、それがしに新たな領土のため先陣をお申し付けください。それがしが渡海した暁には異国の兵などばったばったと倒してみせます」
    木澤「そういうことをいっとるから、貴殿は父上に怒られる。それより国内を固めることが肝要ですぞ。特に徳川内大臣は危険ですぞ、将来禍根になりますぞ。役に立つものでも邪魔になれば討たねばなりません」
    秀吉「なんか何やっても揉めそうじゅなあ…」

  15. 人間七七四年 | URL | -

    この逸話のやり取りを見ても、関ヶ原の島津家とのやり取りの逸話も含めて、
    やっぱり長束さんは人格者なんじゃないだろうか?
    流石、長秀の右筆になっただけは有ると思いたい。

  16. 人間七七四年 | URL | -

    初めて長束さんを知ったのが、のぼうだったからどんまいな人だと思ってたけど、なかなか

  17. 人間七七四年 | URL | -

    長重さんは苦労人だよね・・・
    大大名の嫡子で普通に考えれば順風満帆なのに・・・

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