fc2ブログ

小貫五左衛門とその娘のこと

2012年03月24日 21:33

399 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/03/24(土) 10:57:08.36 ID:sbmYM6C0
秋田藩二代藩主、佐竹義隆公の時代のことである。
そこに小貫五左衛門という、微禄の藩士がいた。
五左衛門は妻が幼い娘を残して死んだ。しかし貧乏な上に頼れるような親族もおらず、
一人で娘を育てていた。
城詰めの宿直などがあるときは、娘を葛籠に隠して城中に連れ入った。同僚たちはこの事を知っていたが、
彼に同情して見て見ぬ振りをしていたという。

ところがある時、宿直の夜、まだ4歳であった娘が夜泣きをし、こともあろうかその鳴き声が、藩主義隆公の
耳に入ってしまった。

すぐさま事情は究明された。無断で城中に娘を連れ入れてしまっていたのだ。小貫五左衛門はじめ同僚たちも、
定めし重い処罰がなされるだろうと、皆戦々恐々としていた。
そのうちに義隆よりのお達しがくだされた。そこには、こうあった。


『娘が成長するまで、小貫五左衛門の宿直は免除する』


そして小貫五左衛門や同僚たちへのお咎めは一切なかったそうだ。
(黒甜瑣語)




400 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/03/24(土) 11:01:54.98 ID:DHT0bOLs
いい話だけど現代ならまちがいなく出世コースからは外れるだろうね。
仕事任せたくとも任せられないし。

401 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/03/24(土) 11:13:16.58 ID:NlMSR2gr
後の子連れ狼である

402 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/03/24(土) 11:34:44.71 ID:osEZtxOS
クレイマークレイマーのダスティン・ホフマンを思い出した
ホフマンは育児に傾倒して離婚裁判中にクビになったっけな

403 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/03/24(土) 11:36:50.68 ID:5f7HNkWT
>>399->>400
明治以前は金の支払いは年末だけだったらしいからな。
ゆったりした社会だったんだよ。
幕末に越後屋(今の三井財閥の祖)が店頭売りを始めた。
ここから瞬時瞬時町なかで金が飛び交うようになっていったそうだ。

ここからは陰謀論だが、三井は古代ユダヤ系渡来人らしいぞ(笑)
宇野正美が言うにはさ

405 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/03/24(土) 14:25:42.81 ID:a15XJm0g
宇野正美w
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    義重さんにも同じようなエピソードがあるね、どちらが元になったんだろう

  2. 人間七七四年 | URL | -

    宇喜多直家「ふーん、へぇー、ほぉー、て話じゃな」

    宇喜多一族(女性)「・・・」

  3. 人間七七四年 | URL | -

    子連れに優しいのは佐竹の血筋w

  4. 人間七七四年 | URL | -

    これがホントの箱入り娘か

    たそがれ清兵衛みたいだな
    あれは嫁の介護に帰るんだが


  5. 人間七七四年 | URL | m.2.LkcQ

    なぁ、佐竹の殿様ぁ、「娘が成長するまで」とか言わず、イイ嫁紹介してやれよぉ

  6. 人間七七四年 | URL | -

    ※5
    家康「全くだ。わしにとられるのが癪だからと常陸の美人を根こそぎ連れてったんだからよい女子などいくらでもおるだろうに…」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    一方後家には優しい家康であった

  8. 人間七七四年 | URL | -

    小貫氏は佐竹譜代の臣だね。
    本流じゃないんだろうけど。いい話だ。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    義隆には飾り気のない逸話が多いね。
    幼少時の貧乏暮らしで庶民感覚が身に着いてるからかな。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/6279-39f16a26
この記事へのトラックバック