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羽柴秀吉、雑賀太田郷水攻め

2012年04月10日 21:30

600 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/04/10(火) 18:55:21.92 ID:yeqPT1NN
天正13年(1585)3月、雑賀は羽柴秀吉の武威に屈したが、北雑賀は太田郷の郷民達は抵抗を続け、またそこに
反秀吉の武士たちも集まり、羽柴軍の輜重部隊を襲うなどゲリラ活動を続けた。
これに怒った秀吉は、彼らを滅ぼさんと決意したが、太田は要害の地であり、また郷民たちは弓鉄砲の術に
長けているものが多く、自分たちの士卒が彼ら一揆によって損耗することを恐れた。
そこで秀吉が考えたのは、彼のお得意、水攻めである。
「水攻めで尽く溺死させるのだ!」

秀吉は太田郷の家屋よりも五尺ほど高い堤防の建設を計画し、諸将に命じ、数万の人夫を所々より集め、
太田郷を囲んで周囲十八町(約2キロ)、高さ6間(約10メートル)の堤防を築かせた。
堤防は地際で18間(約20メートル)、天井の馬踏は5間(約8メートル)であったという。

秀吉は毎日、この工事を巡検した。明石与四郎則實が担当した場所は工事の進捗が大変早く、そのことに感じいった
秀吉は即座に、明石に1万石を加増した。
一方近江は甲賀より集めた人夫が、工事規則に違反し大変怠惰だったのを見つけると、その人夫を使っていた
主人だけでなく、主人の親族まで流刑とした。
秀吉の賞罰はこのように尽く迅速なものだったので、人々はみな戦慄し、見な奮起して工事を進めた。

この時増田長盛は秀吉の命を受けて、須磨・明石・兵庫・西宮・尼崎・界津などの船を集め、糧米を紀ノ湊へ運送し、
毎日米千俵、大豆百俵を以って堤を築く人夫に与えた。

さて、この堤防工事がほぼ終わろう、という時である。突然の豪雨に紀伊川が溢れ、建設中の堤防のうち
150間ほどが流されてしまった。
これでは水を貯めるどころではない。しかし秀吉はあきらめなかった。

「前謀を改める時は、味方は術を失うに似たり」

秀吉は再び号令を発した。津々浦々に船を遣わし、俵6・70万をかき集めた。
それら尽くに土を詰め、堤防の流された場所に投げ入れる。これを何日も続けた結果、堤防はついに完成した。

太田郷の家屋には浸り、また羽柴軍は盲船(船上の総矢倉の周囲を厚い盾板で囲った軍船)によって
攻撃を仕掛けたため、大田郷はついに降伏を申し出た。
秀吉は郷の棟梁50人を捕えて磔とし、残党は許した。
しかし船によって太田郷から逃亡した郷士は、松木刑部、同雅楽助など3000人余りに及んだという。

秀吉による、雑賀太田郷水攻めの逸話である。
(武徳編年集成)





601 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/04/10(火) 19:30:34.53 ID:BIE4xDI6
さすが秀吉、スケールがでかいな
太田郷に篭もってたのが何人いたかわからないけど
3,000人ほど逃げられちゃってるし
ちょっと(コストパフォーマンスの)悪い話?

602 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/04/10(火) 19:42:48.70 ID:EtvosWfs
けどここまでやられたら反乱とか起こす気に慣れんな
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コメント

  1. 流石ラスボス、格が違うな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    迅速な信賞必罰が上司には必要なんだなぁ。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ちなみにこの壊れた部分の担当者は宇喜多秀家
    宇喜多家の奉行は自らその場で切腹し、秀家は「少勢で切り込んで討ち死にする」と言い出したものの、秀吉が止めたそうです
    フロイス日本史より

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※3
    へー、そうなのか。秀吉も、猶子でその妻は自分の養女である秀家には気にかけてたというか、大事にしてたのかな?
    それとも状況的に少数で切り込むのはまずい策だったのか…
    にしても寛大な処置にするか、厳しく処罰するかの判断は本当難しいよなぁ…

  5. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    ゲームの盤に手を入れて優位にするようなもの なるほどラスボスだ

  6. 人間七七四年 | URL | -

    終盤のノブヤボのようだ

  7. 人間七七四年 | URL | -

    味方への信賞必罰、
    反乱起こす心を折るための敵の首謀者勢のみへの厳罰

    全盛期の秀吉はさすがだ

  8. 人間七七四年 | URL | -

    殲滅企てて織田一族にダメージ食らった長島の戦訓が活かされるてたね、全盛期には

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    文脈からして「討ち死にして恥をそそぐ」っていう意味のようだから、大事にしてたんだと思うよ。

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