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金沢城にて、両名のわざのほど

2012年07月25日 20:51

596 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/07/25(水) 00:37:13.42 ID:fw9TA9L3
金沢。前田家お抱えの甲冑師が作る鎧は堅剛無比と評判だったそうです。
ときに、ある刀鍛冶が金沢にやってきて評判になりました。
その鍛える刀は鉄石といえども泥のごとく両断せりと、言われたそうです。

ある人いわく「子の矛をもって、子の盾を突かば、いかに」

違うよ! 韓非子は『矛盾』の話じゃありません。
でも結局は似たようなことがあったんでしょう。甲冑師と刀鍛冶は互いに意識し、やがて公然とした不仲になりました。

さて、噂を聞いた加賀公…3代目前田利常ということですが…
( @π@)y─┛~~「「余が裁定してつかわす」

金沢城にて、両名のわざのほど、その対決を披露することになりました。
甲冑師、台の上に最高の出来の兜をすえ、刀鍛冶は同じく最高の出来の刀をもってそれに臨みます。

刀(;`д´)「ぬぅぅぅぅぅ……」
大上段に構え、一撃に全てを叩きつける思いで、気迫を込めてゆく刀鍛冶。

冑( ;゚Д゚)。。。(すげえ気迫だ。これは…負ける?)

刀(;;`д´)「てぇぇー」

冑( ;゚Д゚)「あいや! 兜が曲がっており申す。すえなおすので暫時お待ちを!」


刀(;;`д´)「えっ…?」

一時中断…兜をすえなおして…

刀( `д´)「てやー!」 ペチーン

渾身の気迫を削がれた刀鍛冶、とても兜を割ることはできず、弾かれてしまいました。

刀( `д´)「ふ、不覚…………ンヤーッ!」
憤りのままに、もう一度振り下ろした刀は、なんと、たまたまそばにあった青銅の大水盤を真っ二つに切り裂いてしまいました。

( @π@)y─┛~~「うむ。両名とも、見事である」

戦い暮れて…

冑(  ゚Д゚)「戦いには勝ったが・・・勝負には負けた!」

甲冑師はその夜逐電してしまったそうです。

やがて甲冑師は刀鍛冶に転身、修行を積みなおし、近江は長曽根村で
その名を後世に伝えることになる長曽根虎徹として再登場したということです。




597 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/07/25(水) 01:07:25.43 ID:dsY+zEn4
Simple is best

600 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/07/25(水) 04:13:51.97 ID:8GRbEXv0
平和になると甲冑師は失業するんだっけ
五月人形やフィギュア制作なんかでは生活に困るんだろうな

601 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/07/25(水) 05:36:31.34 ID:dytNYmpf
利常がとんち利かせる話かと思ったら普通に真剣勝負だったでござる

602 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/07/25(水) 07:40:39.84 ID:v3ikj57y
近藤勇の虎徹は偽物だったらしいね…
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    後日談がハッピーエンドでいいね。
    韓非子の方は商人が絶句した所までしか知らないけど続きとか後日談ってあるのかな?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    矛盾エピソードは韓非さんの作り話(寓話)だから…

  3. 人間七七四年 | URL | -

    江戸時代と戦国時代だと、甲冑の作りがかなり違うそうな。
    たとえば、クサズリの数が、戦国時代のものは、奇数枚あるのに、江戸時代のものは、偶数枚あったりするそうな。戦国時代に、奇数枚になったのは、金的の防御をすることを考えていたからだそう。
    あと、江戸時代の甲冑には、変なギミック(腹の部分が外れる。着用中に蒸れるから。もちろん、防御力という点では難)があったり、鎧の合わせ方が甘かったり(脇から刃物が入るような構造、ただし、こっちの方が作りやすいらしい)して、あんまり実践的でないという話を甲冑作りが趣味の人に聞いたことがある。

  4. 名無し | URL | -

    別の人の主張なら矛盾ではないぞ。
    当社比での話だから。
    某テレビ番組でも同じ印象受けるけど、同じ人物が言うからこそ諺どうり矛盾だからな。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    近藤勇の虎鉄は偽物だったかもしれないけど
    実践で刃こぼれせず、名刀ぶりを発揮してたね。
    近藤勇の刀は近藤勇の手によって名刀になった。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    少なくとも近藤が池田屋で使った(手紙に出てくる)「虎徹」は偽者だったというのが主流みたい
    羽振りが良くなってから本物を手に入れた可能性はある
    本物でも折れた可能性はあるし、ときに真贋よりも業物かどうかのほうが生死を分ける
    という話だと俺は思うことにしている
    そういう意味では局長の目利きも馬鹿にならん
    戦国時代でも(だからこそ?)結構あったんじゃないかこのケースの事は

  7. 人間七七四年 | URL | -


    ( ◆Д゚)「まあ、名刀とか、おふくろの手料理とかが出てきたら、
    疑ってかかったほうがいいな」

  8. 人間七七四年 | URL | -

    池田屋の時のブツは偽物は偽物だけど、虎徹とはまた別の名刀だったって聞いた>近藤勇の刀
    それもまた逸話の一つなのかな
    確か会津藩から貰った虎徹は今でも残ってたような・・・記憶が曖昧だな

  9. 人間七七四年 | URL | -

    新選組血風録だったか司馬遼太郎の何かの本だと思ったが
    近藤の自称虎徹は実は村正で徳川に仇成すとの噂から公にするのが憚られが、
    刀そのものは業物なので虎徹と言い通したとか読んだような覚えがあったりなかったり。

    記憶が曖昧過ぎ&司馬本が出典ですまんね。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    たしか、近藤が虎徹を買った店が虎徹の偽物を売買してたとかで「じゃあ局長に売ったのも偽物か、なめやがって」とお礼参りに行こうとする隊士達を近藤が「虎徹を買ったんじゃなくて虎徹っぽい作風の良く斬れてとにかく頑丈な刀を買ったと思えば安い買い物だった」と隊士を引き止めたんじゃなかったっけか

  11. 人間七七四年 | URL | -

    初代虎徹は現存してれば無銘でも何千万~の名刀製造機だよな

  12. 人間七七四年 | URL | -

    司馬遼の近藤の虎徹は
    近藤が虎徹だと見せびらかしているのを
    贋物だって誰も突っ込んであげない笑い話じゃなかったっけ?

    しかし、刀は美術品価値がさっぱり分からんわ。
    祢々切丸とかはデカイと思ったけど
    実用が一番じゃね?

  13. 人間七七四年 | URL | -

    今宵の虎徹は血に飢えておる
    がまだ出てないとは

  14. 名無しの日本人 | URL | -

    近藤の虎徹は、清麿の打ったものを細工したもの、って説があったな。
    だとしたら名刀だな。

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