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加藤光泰が甲斐国主だったころの話

2012年08月30日 20:50

272 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/29(水) 23:54:31.34 ID:dnSZQFUN
加藤光泰が甲斐国主だったころの話

ある日、光泰は領内の寺に立ち寄った。
そこでは勘太郎という少年が養育されており、彼が茶などを給仕した。
彼はこれを機に加藤家に仕官したいと考え、森五郎兵衛という光泰の家臣に斡旋を依頼した。
五郎兵衛は早速報告した。しかし光泰は、
「そうか」
と、言ったきりさっぱり音沙汰をよこさない。
五郎兵衛は非常に気の短い人物であった。
日数が経つにつれ、焦れて耐えられなくなってきた。

ある夜更け。
五郎兵衛は光泰が眠りについたのを見計らい、その寝所を急襲した。
眠っていた光泰だが、突然の闖入者に驚いて飛び起きた。
「一体どうした! どこで何が起こったというのだ!」
何らかの緊急事態が発生したと考え、急ぎ脇指を差し褥の上に座って問いただした光泰に、五郎兵衛は答えた。
「別に何も起きていません!」
「は?」
「勘太郎のことは一体どうなっているのでしょうか? 是非召抱えるべきです! そうするべきです!」
真夜中にいきなり叩き起こされて吃驚したのに、それが物凄くどうでもいい要件のせいだと知った光泰。
キレた。
相婿同士で付き合いの長い五郎兵衛にとって逆上した主君が殺してくることなど最初から予想の範囲内だったので、
光泰が脇指を抜ききるのを目視する前に一目散に外へ逃げた。

五郎兵衛が去って、暫く。
冷静さを取り戻した光泰は再び眠りにつこうとしていた。
「殿」
そんなところに人影が。
「先刻申し上げた勘太郎のこと勿論ちゃんと考えましたよね? どうなさるおつもりですか? 召抱えますよね?」
五郎兵衛は全く諦めていなかった。
真っ直ぐにひたすら催促しまくる五郎兵衛のあまりの熱心さに、
光泰は心を打たれたのか眠かったのか、とにかく先程とは打って変わって、
「義兄上がそこまで言うなら召抱える」
と言い、勘太郎を召抱えることに決めたという。

こうして勘太郎は無事に家臣になることができ、五郎兵衛は彼を光泰に紹介しながら礼を言ったそうだ。

(温故集)

ちょっと迷ったけど、オチはいい話風味なのでとりあえずこっちで。




273 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/30(木) 00:09:58.94 ID:6txyMceY
志村けんのバカ殿コントみたいだな

274 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/30(木) 01:54:15.90 ID:RwWMsq13
珍しく光泰の話しが来たと思ったら増々訳わからん
甲斐を収めるにはこれくらいの性格の方がいいということか?

275 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/08/30(木) 09:04:46.38 ID:DmL2IuCl
勘太郎はそのあとちゃんと役に立つ家臣になったのか心配だ
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | 1Nt04ABk

    逆上した主君に殺されるのなんて間抜けだよ(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
    と思ってる奴らもいたんだろうか

    逆上して刀を抜く人だってわかってれば
    間合いをとって諫言すればいいのかな?
    刀を抜いた後は熱が冷めてるから言う事聞いてくれそうだよね

  2. 人間七七四年 | URL | -

    主君の操縦方法を心得た家臣の(いい)話だな

  3. 人間七七四年 | URL | -

    戻ってくるのかよ

    戻ってきてまたキレたらまた逃げるんだろうな
    はたから見ればマジでコントだ

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ???「どのタイミングでキレるかわからないので36人楽勝でした」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    バカ殿で田代まさしが志村けんに女を紹介するシーンのようだ

  6. 人間七七四年 | URL | -

    工藤虎豊「最終的に家臣の話を聞いてくれればまだいいのです。甲斐には逆上すると危険な人が昔からいましてな」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    久々ワロタw

  8. 人間七七四年 | URL | -

    いくら相婿とはいえ、寝所の警護はクビ飛びそうな話だな…

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