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吉晴はそのように深く感じ入った

2012年09月26日 20:29

639 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/26(水) 00:10:22.99 ID:wMkph5TO

山崎の戦いの際、堀尾吉晴の家臣・則武三太夫は首を取って
吉晴の前にやって来た。

「おお三太夫、思ったよりもやりおったな」

(思ったよりも…?)

吉晴の言葉に怒った三太夫は首を持って進み寄ると、

「こんな時には大将の目も暗くなるものですな!
則武三太夫が取りし首をもっとよく御覧になられよ!」と、吉晴を罵った。

三太夫の非難に吉晴も怒ってしまい「憎い奴め!」と言うままに
三太夫を斬りつけると、三太夫の兜の星が削れてしまった。

すると、三太夫は一直線に敵の中へと馳せて行き、またも首を取って
帰って来た。吉晴は「絶対に三太夫は討死しただろう」と悔やんでいたので、
三太夫の帰還を大いに喜んだ。

「とにかくお前を誉めようと思うあまり、つい『思ったよりも』
などと言ってしまった。剛の者にかけるべき言葉ではなかったよ。
私の過ちではあったが、お前の二度の先掛けは誰よりも大いに勝っているぞ」

吉晴はそのように深く感じ入ったという。

――『名将言行録』

なお元ネタは常山紀談の模様。




640 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/09/26(水) 00:56:56.70 ID:jWnoSq73
先の>>572堀尾吉晴が武勲を子どもに言わなかったのは、こういう失敗がいっぱいあったからなのかw?
間違いを認めて正すのは美徳だけどね。
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    織田信長「家来に乱暴な事をするなんてひどいやつだな」

  2. 人間七七四年 | URL | -

    豊臣秀吉「全くですな!」

  3. 人間七七四年 | URL | -

    徳川家康「家来が手に負えないのは当然至極」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    武田信虎「家臣は我が子と同じように大切にせねば」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    後藤基次「NGMS殿にしてはお出来になりましたな」

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