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天晴れ、内府の御子

2012年10月05日 20:38

725 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 17:14:09.51 ID:f62JAsST

小山評定により今後の対応を決定した徳川家康上杉景勝の押さえとして
結城三河守秀康を残すこととし、松平玄蕃允家清を使いにしてその旨を伝えた。

しかし、秀康は「上方の戦を捨ててこの地に残るとは思いもよらなかった。
例え父君の仰せでもその儀には従い難い!」と憤慨し、梶原美濃守と原隼人を
家清に同伴させて、家康に上方への出陣を願った。

「三河守の若さではそのように思うのも無理はない。直接話したい故、急ぎ本陣に参れ」
家康が梶原らにそう伝えると、秀康は本陣にやって来て家康と対面した。

「此度の上方の敵は何十万騎いようとも烏合の衆にすぎない。一体何程のことがあろうか。
しかし、抑えなければならない上杉家は謙信入道以来、弓矢を取って天下に並ぶ者はいない。
また、景勝は幼弱より軍の中にあって、その武名はとても広く知られている。

今彼と容易く戦えるような者はいないだろう。それだけの者を相手取ることが、
おことの面目を著しく損なうようなことにはなるまい。それに上方へ向かう人々や
その家人らは人質を江戸に留めている。関東の守りが薄くては人々の心も堅くはならず、

勇気を振るうこともできないだろう。そうしたことを考えれば、景勝を抑えるためには
おことをこの地に残さなくてはならないのだ」

話を聞いて秀康も終いには残留を了承した。家康は殊の外嬉しい様子で涙を流し、
自ら着背長を一領取り出した。

「この鎧は儂がまだ若い頃より身に着けていた物だ。これを着ていると不覚を取ることは
一度も無かった。父の佳例になぞらえて奥方の大将となり、名を天下に揚げるのだ」

秀康は心も打ち解けて、心地よく鎧を受け取った。すると本多正信が秀康の側に進み寄り、

「よくぞ殿は御受けなさいましたな! 大殿が一統の功を立てなさるのも、この御一言によって
定まりました。天晴れ、内府の御子にございますぞ!」と、秀康の膝をしきりに叩いて喜んだ。

――『徳川実紀』




726 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 18:05:17.51 ID:MIIXgLVq
>>725
秀康を信用してたんだな実子だし99%無い話だけど家康が関が原に向かったあと秀康が謀反起こしたら
とんでもないことになるからなそうなったら伊達や最上も寝返る恐れが出てくるし
秀忠や忠吉じゃ対上杉戦には心もとないからな

727 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 18:06:43.32 ID:4wttK68v
運命の巡り合わせなのか、九州、小田原、朝鮮、関ヶ原と毎回大戦の中の動きの無い場所担当になるよねこの人は。

728 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 18:27:01.09 ID:juFqUsIZ
手柄たてると実父も養父も困ってしまう微妙な立場だもの

729 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 18:30:25.57 ID:Bx8jRiDT
抑えってなんもしないのが仕事だから簡単そうに見えて、実は難しいもんで
ちょっと違うけど、溺れてる人間はパニクらずもがかなきゃ自然に浮くのは頭で分かってても、なかなか出来ないようなもんで
駆けずり回るだけが働きじゃないんだなぁ

730 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 18:38:30.08 ID:uBKtLrES
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

柳生新陰流の極意なり

731 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 20:45:55.88 ID:aVbq8uSS
対上杉は家康は完全に秀康に一任してるよね。榊原、正信、大久保をつけた秀忠と違って配された重臣って平岩親吉ぐらいだし。
不仲なんてもってのほかだろうな。

732 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 20:59:52.44 ID:MNnGkwRU
>>731
でも養子に出たとか、いろいろあったにしても、跡継ぎにしてない時点で
どうしても不仲に見えてしまうけどなw

733 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 21:01:37.79 ID:7dNJWe3w
>>732
母親の身分が、他と比べても著しく低いからしゃーない。
秀忠の生母西郷氏は三河守護代家の家柄だし。

737 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/05(金) 22:41:38.53 ID:1PlcJx60
>>731
当初は秀忠も残してたけど、上杉が撤収しちゃって暇になったから
秀忠を真田討伐へ投入しただけだね。

738 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/06(土) 09:34:15.97 ID:Thi7JGJa
>>732
織田信広とか他の庶子で後継げなかった者はいっぱいいる。
その中で秀康は活躍できたほうじゃないか。

739 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/06(土) 13:11:03.45 ID:ojgsjiKr
・・・先生!まーくんは敵じゃないってだけで信用しちゃいけないと思いますw

740 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/06(土) 15:04:13.63 ID:Liro16MX
まーくんには鮭さんを傍に当てておけば勝手にいちゃいちゃして大事にならないから大丈夫だっ!
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    関ヶ原の論功行賞で最大の加増をしかも畿内に近い越前に受けたことを見ても
    秀康が不仲ってことはないだろうな

  2. 人間七七四年 | URL | aNn4.8kc

    >これを着ていると不覚を取ることは一度も無かった。
    たいてい、そういうジンクス物をあげちゃった時点で、
    死亡フラグが立つわけですが、
    他に何をやったから、この死亡フラグを潰せたのだろう家康は?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    >秀康の膝をしきりに叩いて喜んだ。

    正信が自分の膝を叩いて喜んだのかと思ったら、
    秀康の膝だった。

    どういう状況なのだろうか?

  4. 人間七七四年 | URL | -

    おこと?

  5. 人間七七四年 | URL | -

    梶原美濃って、あの三楽の息子か?
    その部分だけは、さすがに後世の筆だからかな?

  6. 人間七七四年 | URL | -

    不仲とかいうよりも、むしろ滅茶苦茶気を使っていたとしか・・・
    ぶっちゃけ小牧の戦のあとで於大の方がごねなければ、秀康が
    秀吉の人質になる可能性も少なかったわけだし。
    関ケ原前夜の前田失脚の後、その後釜に秀康を据えようとした点からしても
    充分に信頼していたんじゃない。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    家康が家臣集めて秀康と秀忠、どちらが後継者にふさわしいか聞いたって逸話もあるし、
    そこまで嫌われてたわけじゃないと思うんだよな。ただ、秀吉の養子だったという経歴や、
    性格的に後継者には向かないだろうって判断されただけで。

    ガチで嫌われたっぽいのは忠輝と思うわ。いくらなんでも実子で唯一臨終に呼ばれないとか…

  8. 人間七七四年 | URL | -

    梶原も原も秀康に仕えたのは越前転封後だよなあ

  9. | |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  10. 人間七七四年 | URL | -

    うわ間違えて管理人のみコメントになったw 秀康が後継になれなかったのは母親の奥での立場の弱さが原因かと。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    米3
    想像ですが、

    ・家康も秀康も椅子に座っている状況
    ・本多正信は、秀康の前に跪いて、秀康を見上げながらその膝を叩く

    こんな感じならそれほど失礼にならないかも。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    家康の次男で将才もある
    もしも母親の身分が高く、養子にも出されなかったとしたら…
    秀康に関してはついIFを考えてしまう

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※3
    家康と相対して胡座かいてる秀康の膝を、家康の右前なり左前なりに座る佐渡が、うれしさのあまりにじり寄って、ほたほたと軽くたたいたんじゃねーかな?

    ※4
    >おこと
    おまえ、あなた、っていう意味の古語だな。おぬしと一緒でよく時代劇で聞くよw

  14. 人間七七四年 | URL | -

    秀康が後継に慣れなかったのは梅毒だったからでね?

  15. 人間七七四年 | URL | -

    >>14
    うちも梅毒説をまず思い浮かべたが、関が原の進行具合ってどうだったんだろうね。

  16. 人間七七四年 | URL | -

    あれ、梶原美濃守って太田三楽齋の子の梶原政景だよね?
    最終的には越前結城秀康に仕えたけど、この当時は佐竹家臣のはず。
    どうも作り話っぽいなぁ。

  17. 人間七七四年 | URL | JalddpaA

    正信さんは家康さんに追いかけられたりとか
    逸話だとすげーはしゃいでるイメージww

  18. 人間七七四年 | URL | -

    しかし、結城秀康って人も、不思議な武将だねぇ。立場が立場なだけにしかたないことだけど、これといった武功も聞かないのに、なぜかみんな「将器がある」って誉めるんだよね。
    よっぽど凄いオーラの持ち主だったんかね。逸話ではその片鱗しか垣間見る事できないんだけど。
    なんてーか、可能性のカタマリみたいな武将なんだよね。「それでも、それでも秀康なら!」って感じ。若くして亡くなった人だからかねぇ?

  19. 人間七七四年 | URL | -

    737って何の事言ってるの?真田討伐なんて聞いた事有りません。
    何かの逸話ですか?それとも自分が知らないだけ?

  20. 人間七七四年 | URL | sSHoJftA

    わざわざ真田討ちにいく理由はないわな
    捨て置いて関ヶ原に急行すれば良かった
    なんて言われることの方が多いくらいだ

  21. 人間七七四年 | URL | -

    家康の書状で、秀忠には真田の押さえに向かわせるっていう内容のものがある>真田討伐

    位地的に真田は東北~関ヶ原までの中間あたりにいるから、変な動きされると厄介なのは確かだな
    相手は昌幸だし、捨てておくのは不安が残ると思う
    逆にいうと、あそこを抑えておけば、どちらの部隊も後ろを取られることはない
    なにげに重要だったと思うよ

  22. ※18 | URL | -

    前にチラッとコメしたけど、美濃表の戦況ははっきりいって、市松とか東軍豊家諸将がんばり過ぎだよな。
    家康がお前ら信用できないから、お前らだけで西軍攻めてみせろ、つったら、あれよあれよのうちに三成が大垣城に追い詰められてんだから、家康もびっくりだったろうよ。
    もし家康到着前に大垣が落城して、三成ほか西軍が美濃から叩き出されてたら、家康立場ないよなw
    江戸で準備の行き届いた家康ですらギリギリなのに、秀忠はいきなりの作戦変更だもの、そりゃ大変だろうよ。
    まあ、そこで「それでも、それでも秀康なら!」って話になるから、秀康秀忠兄弟は気の毒だなとは思うよ。どっちがより気の毒かは、俺には測りかねるが。

  23. 人間七七四年 | URL | -

    秀忠がどの時点から後継ぎ扱いされていたか、関ヶ原後の逸話のせいで誤解している人は多そうだ。
    あの時点で後継者をいきなり変えるなんておかしなことは家康はしないと思うよ。
    そんなことしたら家がみだれるし。

  24. ※18 | URL | -

    ※23
    「結城宰相」と「江戸中納言」だもんな、関ヶ原の時点で。官位で差つけられてる。それに秀忠は豊臣姓もらってるけど、秀康は「羽柴結城少将」で、豊家の中でも待遇に差つけられてて、弟の後塵を拝してる。第一、秀康は「結城」秀康なんだし、徳川家の相続は難しかったとみるべきだよね。

  25. 人間七七四年 | URL | -

    家康は信康の件で後継者選びには慎重になりすぎたきらいがあるからな。
    秀康秀忠の扱いもまた同じ事になったらってトラウマつらかったんじゃない

  26. 人間七七四年 | URL | -

    一番裏切る気が有ったのは秀忠だったりしてねw
    家康は「結城」秀康に半信半疑だったかもしれないけど、
    秀忠は兄を「松平」じゃなく、敢えて関東の大名跡の一つの「結城」を名乗らせたことの裏を勘ぐったのかもしれない。

    だから関ヶ原で家康が死んだら死んだで構わないくらいで真田とデキレースしたとかw

  27. 人間七七四年 | URL | -

    米20・21両氏
    あれは「討伐」では無いですよね?抑えると言う点では重要だけど。
    (討伐は戦を仕掛けて討ち取る事ですからね)
    街道の道すがら邪魔だてされない様にする必要があっただけで、何も
    戦する必要性は無かったと思うし。だからこその降伏勧告だったし。
    だから行き成り討伐になってて、変だな?と思ったのですよ。

  28. 人間七七四年 | URL | Hble4PXk

    ※27
    いや秀忠の目的は真田討伐だよ。

    秀忠が出馬前日に出した書状に「当表隙明候間、信州真田表仕置」とあるので
    上杉勢がいなくなって余裕ができたので、真田を始末してきます程度だった。

  29. 人間七七四年 | URL | -

    そこにいるだけで睨みを利かせることが出来る圧倒的な存在感。
    秀康にはロマンを感じまくるけど、秀忠からしたらこの上なく
    扱いづらく厄介な存在だったんだろうなあ

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