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筑紫家の身の守り方 二、「危なくなったら逃げろ」

2012年10月15日 20:12

933 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/15(月) 17:29:30.19 ID:XZBVDR98
二、「危なくなったら逃げろ」
筑紫家の居城・勝尾城の峠を挟んだ筑前国側の五箇山に一ノ岳城という城があった。
五箇山は非常に山深く天険の地であり、大軍が攻めても狭い道で少人数しか通れない。
そのため一ノ岳城は要害とされ、勝尾城が落ちた時の「逃げ込み城」の役割があった。
勝尾城から五箇山までは地元の人間しか分からない無数のけもの道があり、
さらに五箇山からは博多や唐津など海へ抜ける逃げ道までも確保されている。
筑紫家の家風としては「城を枕に討ち死」などありえない考えであり、
とにかく危なくなったら逃げて再起を計れという思いがこの城の存在から見てもわかる。

筑紫惟門が大友軍に敗れ毛利氏を頼って落ち延びた際もこの道を通り唐津から出航したらしい。
その後九州に再上陸した時は大友方の博多代官を殺害し、旧領に戻っている。
高橋鑑種と共に反乱を起こした際はさすがに逃げ切れなかったのか一族の助命を条件に自害。
このとき筑紫惟門が腹を切ったのも一ノ岳城だったそうだ。

筑紫広門が島津軍に降伏した後も、家人の園部財部が五箇山周辺に立て篭もり、
一ノ岳城自体は秋月軍に占領されていたものの、広門が幽閉先から脱出してくると
秋月勢を追い出しまず一ノ岳城を占領、そして翌日にはもう勝尾城を奪い返している。
『上井覚兼日記』によると島津義久は「なぜ早く広門を処刑していなかったのか、
それが叶わないにしてもなぜ早く八代に連れて来なかったのか、言語道断だ」と怒り、
「御恥辱此上ハなく、人の申さぬ所にてハ、御落涙なさるる計也」とかなり悔しんだという。


このように大きな勢力への集合離散を繰り返し、
「逃げ城」まで作って家系を残そうとした筑紫家。
およそ一般的な戦国武将の「義理」のイメージとは離れているためかあまり人気がなく
大友家に忠義を尽くした立花道雪・宗茂、高橋紹運らと常に比べられるが、
戦国時代の小勢力としての生き様に親近感を感じるのは私だけだろうか。




952 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/16(火) 01:18:27.24 ID:VDDbOaCm
義久、泣くほど悔しかったのかw
たしかこのあと捕まってた宋雲尼と娘まで奪還されたから
警戒が強まって立花統増夫妻は薩摩本国まで移送されちゃうもんな
本格的な島津攻めを前に折衝して取り戻したらしいけど
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    結果として家名を残したのと
    武士の畜生差をよく表した大名だと思います(誉め言葉)

  2. 人間七七四年 | URL | -

    大大名の周辺の弱小勢力は風見鶏
    生き残りの知恵だけど粛清の口実にもなるからなぁ

  3. 人間七七四年 | URL | -

    小田と筑紫、どうして差がついたのか…慢心、環境の違い

  4. ふぐ刺し | URL | -

    筑紫の懲りない反逆

    何かの本に書いてあったなぁ~当時私の中で無名に近い筑紫家を知るきっかけでしたがこれをこなすには相当の器量が必要かつ人望も必要で代々智謀の長けた家だったんでしょうね( ̄▽ ̄)ノ私の家系の中で確実な先祖の白井賢胤とレベル違い(笑)

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※3
    天庵さまを甘く見るでない 何度でも蘇るさ
    しかも滅亡寸前まで追い込まれてから復活すると戦闘力が上がる
    残念ながら伸びしろは小さかったようだが…

  6. 人間七七四年 | URL | -

    秀久「『危なくなったら逃げろ』、うむ、筑紫殿は真にいいことを仰ったものだ!」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    天庵さんは正直、近視眼的行動でしか無いと思う。良い所まで行っても
    結局自らの行動で全てを台無しにする。家臣領民の支えが無ければとっ
    くの昔に死んでても可笑しく無い武将。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    米7
    その支えがあったから歴史に残った。
    負けて家臣領民から見捨てられた領主なんて掃いて捨てるほどいる時代に
    負け続けても見捨てられずに戦い続けられたってのはすごい事だと思う。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    天庵殿に近いのは少弐氏の方だと思う。
    ここもやっぱり名家だから当主が討ち死にしても
    子孫が帰ってくると家臣たちがまた集まって復興させる。
    iiwarui.blog90.fc2.com/blog-category-685.html
    少弐氏が戦国早期に滅んだのはその家臣を大事にしなかったからだけどね。
    その辺は違うところだろう。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    >※8
    正直、だからどうした?って位でしか無いね。
    別にそんな立場の大名・武将だって掃いて捨
    てる程居るだろうに?

    しかもそれを生かしきれない能力の絶対の差がある。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    いやいや、名門名家の血ってのは、なかなか替えがきかないもんなんだよ。名門の同族の中でだったら、いっくらでも替わりがでてくるがなw
    天庵様はまあ、そりゃ鎌倉以来の名家なんだが、相手の佐竹氏は新羅三郎以来の超名門なんでなぁ……まぁ、あの人に限らず名門てのは合戦がからっきしだから、すぐ勢力が衰退するんであんまり意味ねーんだけど。

  12. 人間七七四年 | URL | Hble4PXk

    ※11
    名門かどうかと戦の強弱は関係無いような気が・・・。
    島津とか強いよね。

  13. ※11 | URL | -

    島津で強いのは伊作家だけで、それ以外は微妙だぜ?武田も信虎が出てくるまではな……ま、でも名門はみんな戦弱いってのは言いすぎだった。天庵様が弱いのは名門だからじゃなくて、本人の資質だしなw

  14. 8 | URL | -

    米10
    本拠地喪失という致命的失態を何度も繰り返した上で、家臣領民の支持を失わず負け続けた人は小田氏治ぐらいだろうw

    それと氏治が優秀だと誰も言ってるわけじゃない。
    本人が優秀でも評価されない武将もいるし、その逆が氏治だというだけ。

  15. 人間七七四年 | URL | -

    >>本拠地喪失という致命的失態を何度も繰り返した上で、家臣領民の支持を失わず負け続けた人は小田氏治ぐらいだろうw

    確かにそこまでいくと他にはちょっと名前が思いつかないな。少なくとも掃いて捨てる程はいなさそう
    さすが超絶低火力不死鳥は伊達じゃない・・・

    鬼義重「伊達じゃなくても大っ嫌いだ!!」

  16. 人間七七四年 | URL | -

    あの人望は謎だよね
    魅力と生存能力は劉備に匹敵するんじゃない?(ただし常陸限定)

  17. 人間七七四年 | URL | -

    小田城と 小田原城

    一文字違うだけで

    天と地ほどの防御力の差が(笑)

  18. 人間七七四年 | URL | -

    米16
    小田天庵「かの劉備に匹敵する我が人徳に
    今孔明の誉れ高き貴殿の智謀が加われば
    天下も夢ではあるまい。
    儂に仕えぬか?」
    竹中半兵衛「嫌です」

  19. 人間七七四年 | URL | -

    日根野「ならば某がお仕えしましょう!」

  20. 人間七七四年 | URL | -

    ※19
    天庵様&デス備中・・・・・・ゴクリ
    一体どんな御家大崩壊が繰り広げられるのか、オラ今からワクワクしてきたぞッ!

  21. 人間七七四年 | URL | -

    >19殿20殿
    菅谷さんたちの心労が物凄いことになるからやめたげてぇぇぇ

  22. 人間七七四年 | URL | -

    ファイアーエンブレム
    てーごわいシミュレーション♬

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