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溝延の渡しの船頭

2012年10月30日 19:58

87 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/10/30(火) 07:00:14.84 ID:5zL6fSPa
天正十二年、最上義光は天童攻略にかかり、十月にはついに城が落ちた。
ちりぢりになった天童家臣のうち、藤の山大膳ら十六人は、慈恩寺をめざし落ち延びていくこととなる。
一行は溝延の渡しまで来て、船頭に話しかけた。
「おーい、向こうへ渡してくれんかあ」
「山形から落人は渡すなと命令されていますが、見ればあまりにお気の毒なことで。
小さな舟ですが乗せましょう」
この言葉に安堵した一行は我先にと舟へ乗り込む。ほどなく岸につこうとしたところ…
事件は起こった。
なんとあの船頭が舟のふちにあがり揺さぶり、次から次へと落人たちを水へと落としたのである!
落ちたほうはたちまち溺死してしまった。

船頭が義光配下であったのか、ただ単に恩賞にでも目がくらんだのかはわからないが、
地味ではあるが後味の悪い話である。
(『天童落城並仏向寺縁起』)




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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    なんで最上家の勢力下の寒河江方面へ逃げるの?
    六十里越を抜けて大宝寺の庄内に行くつもりだったのかな?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    「小さな船だが乗せましょう」という言葉と、「落人は渡すな」の命令を
    同時に果たす名案ですね(棒)

  3. 人間七七四年 | URL | -

    16人も乗れても小さい船なんだw

    でもこれ首どころか持ち物すら残らないのでは?恩賞たって
    どう証明するんだろう?とちょっと疑問が湧く話ですね。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ω・´)「だって船頭ぼくだもん」
    光安「と、殿ぉ?!」」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※3くらいのヲチが無いと無理はあるな
    (まあ逸話だから良いけど)
    恩賞目当てなら沈めちゃ引き上げが大変だし、
    部下にしても報告の為に検分役が必要になるし。
    こういう闇から闇的配慮が必要な大物でも無さそうだし。
    まあ逸話だけど

  6. 人間七七四年 | URL | -

    なんで主君の天童頼澄の逃亡先と違う方法へ逃げたんや?

  7. 人間七七四年 | URL | -

    追跡の裏をかこうとしたのかな?
    でもこれ無事に渡してたら船頭が切られてそうな気がする

  8. 人間七七四年 | URL | m.2.LkcQ

    渡してる途中で「向こう岸についたら口封じとして自分が殺される可能性がある」って気づいたのかも知れないよ。
    呉子胥「お礼にこの剣をあげよう。売れば数十万ぐらいになるよ」
    船頭「おまえ自分にいくら賞金かかってってか知ってる?」

  9. 人間七七四年 | URL | -

    投稿者です。補足します。
    この死体は、事件を聞きつけた天童家臣の蔵増安房守が回収し自分の領地にひきとったそうです。
    蔵増安房守は寝返って最上側についていますが、回収が寝返り前か、後であるかは不明です。

    方角がおかしいのは、周辺に天童家臣が残って再起をはかっていたそうなので合流をめざしたか、あるいは混乱していたのかもしれません。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    宇佐見定満「わしもだまされた」

  11. 人間七七四年 | URL | -

    船頭「ええ、ええ、渡して差し上げますよ。


    三途の川でよろしければ」
    で、みんな落とされたあとの"ボロボロの"船には、誰も乗ってなかった…

    みたいなホラーなオチとかだったら大好物!

  12. 人間七七四年 | URL | -

    >10さん
    あなた、騙した側でしょwww

    >11さん
    そう言う展開も逸話っぽいですね。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    溝延ってヤホーで調べたけど
    最上川と寒河江川の合流地点なんだね(河北町)

    昔、おしんがイカダに乗った所から下流の所か

    流れが早そうだけどよく死体が流されなかったね

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