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血気の勇であった

2012年11月11日 18:59

301 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/11(日) 13:33:40.62 ID:bj8WhPIj
桶狭間の戦いの折、遠州二股の城主・松井五郎八郎
義元の討死によって呆然として落ちて行ったところで井伊信濃守と出くわした。

「信濃殿、大将は討死された。本陣は崩れてしまったから見届けずともよい」

松井が声をかけると井伊はにっこりと笑って…

「兄の肥後守の申し付けで本陣へ見廻りに参るところでした。
味方が崩れたからとこのまま立ち帰るのはそれがしの本意ではありません。
兄に敗軍を見物して帰りましたとは申し難いのです」

「そうか…そうだな、いざ共に参ろうか」

松井は井伊の言葉に励まされて取って返し、両人とも討死した。

井伊は弟であって家督ではないから義による本意の討死である。
しかし松井が討死したのは軽率であった。この人には父がいたが子はいない。
終いには跡目は断絶し、七十余の父は武田に生け捕られて老後の恥辱を受けた。
これは五郎八郎の不孝である。

初め大将討死の場にて松井が共に死ぬのは士の道であったが、墓場とすべきところ
でもないのに井伊の言葉に従って父のことを思わず引き返したのは血気の勇であった。

――『良将言行録』

参照
「武士道とは死ぬことなり」という武士道の鉄則は


302 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/11(日) 13:48:46.76 ID:/GWsp2jW
政宗「いろは郎とは変わった名だな」
井伊直盛「娘に男子名をつけるな」

ところで桶狭間で死んだのって、井伊家当主の信濃守直盛じゃなかったっけ

303 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/11(日) 15:49:09.12 ID:Z+QhB4y6
井伊肥後守は井伊信濃守直盛の兄ではなく
娘である直虎の婚約者の井伊直親だよね?

304 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/11(日) 16:23:37.77 ID:kV/M+FxC
>>301
葉隠マンが聞いたらよくやったと褒めてくれるよ
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | LMs.iqQA

    >>302
    カズナンガ「古来より名前というものはだな、長文略。
    というわけで真剣に考えて付けるものだぞ、特にそこのDQN眼竜殿」

    織田家適当な命名被害者兄弟姉妹の会「オマエモナー」

  2.   | URL | -

    >>302
    井伊次郎法師直虎「父上・・・」

  3. 人間七七四年 | URL | iHsPI8ow

    生存者のいない怪談話みたいだな。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    権現「そうさな。名前は単純明快に限る」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    >松井五郎八郎
    ごろはちろう?ごろうはちろう?どっちなんだよー(困惑)

  6. 人間七七四年 | URL | -

    松平次郎三郎元信「五郎八郎とかややこしい名前は困る」
    茶屋四郎次郎「まったくですな、権現様」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    こういうのって元々は次郎三郎=次男の三男、みたいな意味だったはず。
    松平氏は松平信光が親氏の次男で、その子親忠が三男だから、次郎三郎になったのかな。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    次郎さんトコの三男坊か

  9. 人間七七四年 | URL | -

    松井五郎八郎は宗信の事だろうけども子に宗恒がいるのにどういう事なんだ

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