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我兵法の道である。

2012年11月30日 19:51

630 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2012/11/30(金) 17:22:35.00 ID:pUBJW8Va
宮本武蔵
「武士の兵法に関していろいろな論が世にあるけれど、
何を初心者の技とし、何を武士道の奥義と区別しているのだろうか。
あらゆる芸事には、これが極意である、
これこそが秘伝であるなどと言う奥義が伝わっているものだが、
いざ敵と斬り合うときには、
初心者の技で斬るとか、この場合は奥義を使うなどの区別はない。
我が流派では、初心者にはまず合理的に勝つための技術を教え、
論理で伝えられないところは、
その者の心のわだかまりや執着が薄れる頃合いを見計らって、
次第次第に深いところの理を体得してもらえるよう心がけている。
とは言っても、兵法とは突き詰めれば斬り合いの場での術を学ぶこと。
それ以上でも以下でもないのだから、もともと奥義なんてものはない。
例えば、山奥に行こうとして辿りつき、
そこからさらに奥を目指せばまた入口に出てくるようなもの。
それは兵法に限らず、なんの道でも、
深いところの技が効果を発揮する場もあれば、
初心者の技こそが効果を発揮する場面もあるということだ。
他流派にはこれは奥義だからまだオマエには教えられない。
と、言って奥義なる技を隠す流派もあるようだが、
そもそも斬り合いに勝つということにおいて、
何を隠すことがあり、何を顕すことがあると言うのだろうか。
以上の理由から、拙者宮本武蔵は誓紙や罰文などで、
弟子を型にはめ育てる方法を好まない。
兵法を学ぶ人のそれぞれ生まれもった気質才能を大事にし、
その本来の心へ直に至る道こそを教え、
それまでの人生で後天的に身につけた悪いところを捨てさせる。
そして自らの力で誠の武士の道に入るよう教えるのが我兵法の道である。

よくよく鍛練あるべし」【五輪書】




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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    捨てた悪いところの中に、投石の避け方が混じってたんですね。わかります

  2. 人間七七四年 | URL | -

    武蔵いい事言ってるなぁ
    でもこれ実社会じゃウケなさそうだ

  3. 人間七七四年 | URL | -

    これ、もし幽斎さんだったらどう教えたんだろうな…。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    いやまあその外国におけるニンジャみたいな神秘性も門人を集めるには必要ですから……

  5. 人間七七四年 | URL | -

    常々思う。宮本武蔵って人物は戦人(いくさびと)としての武士として含んでいいのかどうか。

    その他の同時代の剣豪・剣客を称される人物やらと比べても妙に違和感を感じるのはなぜか。

    個人的には極めて技術が突出していた足軽・軽装兵くらいにしか思えないのですがね。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    言ってる事は正しいけど、天才の理屈やね。
    何も教えないと言ってるのに近しいわけだし、流派として発展できなかったのも頷ける。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    言っている事は分からないでも無いのですが、万人がそれを
    実行できるかと言う点では疑問かな?

    オタク的思考で申し訳ないけど。
    要は豪華初回特典付きと通常版のゲームは結局中身が
    同じなんだから、最初から全部付けろよって事か!w

  8. 人間七七四年 | URL | -

    米5
    剣豪・剣客ってこの時代だと前線指揮官か門人率いた小規模傭兵集団でしょ。
    あるいは伝授で小遣い稼ぐ技術コンサルタント。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    千日の行を鍛とし、万日の行を錬とす。

    鍛錬とは日々の研鑚なり。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    まあ、確かに、技に頼みに仕掛ける隙を伺ってたら、なんでもない上段切りにバッサリやられたりねぇ。
    結局、間合いと呼吸が必須技術であり、奥義なんだと思ってますけど。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    >例えば、山奥に行こうとして辿りつき、
    >そこからさらに奥を目指せばまた入口に出てくるようなもの。
    >それは兵法に限らず、なんの道でも、
    >深いところの技が効果を発揮する場もあれば、
    >初心者の技こそが効果を発揮する場面もあるということだ。

    この辺りは色んな学問やスポーツでも当てはまりそうだな
    大勢を均一に育てる今の日本の教育は間違っている。各人の才能を伸ばそうとするアメリカの教育こそ正しい
    と言ってるような気がした

  12. 人間七七四年 | URL | 3/VKSDZ2

    独学、一代で名を上げた人の教えって感じだなあ
    悪いわけじゃないし良いこと言ってると思うけど
    教える側に才能が必要だと思う

    そこらへんが歴史を積んだ流派との違いだよね
    (歴史を積んだ流派ならダメな師範を抱えた経験もあるわけで
    そんなダメ師範でもある程度の結果を残せるような教えになっているはず)

  13. 人間七七四年 | URL | -

    結語「よくよく鍛錬あるべし」ってのが渋いなあ。

  14. 人間七七四年 | URL | -

    李書文も似たような事言ってるじゃん。
    細かい「技」云々よりも、圧倒的な身体能力と身体制御術と「どう動くのが正解か」を判断する能力、つまり基本の部分を絶対的なレベルまで鍛え上げろって事でしょ。

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