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松浦久信大軍を切り抜ける

2013年03月02日 19:52

586 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/01(金) 22:18:14.00 ID:13Bk368R
松浦鎮信 (法印)の嫡男、肥前守久信は、文禄元年4月の松浦家の朝鮮への渡海の時には病に伏せっており、
病から回復して同年6月8日朝鮮に渡り、父・鎮信の陣営に向かう途中、にわかに多勢の敵軍が現れ、
久信の行く手を妨げた。

久信は少勢であったが敢えて屈せず、父への土産として持ってきていた酒肴を出させ、刀の石突で樽を破り
馬柄杓でこれを汲み、自ら呑んだ後、日高甲斐守、鮎川民部入道、南大和守兄弟を始めとした家臣たちに

「見よ、あの大軍を切り抜けるのは非常に困難なことである!
しかれば、この世の名残の酒である!各々、これを呑んで一戦致されよ!」

そう言って酒を与えると、皆も酒を汲み、そうして共に進んだ。

すると、敵が一面に備を展開している中、大将と見える者が、一騎でまっ先に進んで下知しているのが見えた。
ここに久信も備の前に出て身を伏せ、膝を台にして鉄砲を放つと、かの敵の将は馬から真っ逆さまに落ちた。

松浦勢はこれに乗じて一気に攻め立てる。これに敵は混乱し、引き退いた。
そこで松浦久信も人馬の息を継がせようと一旦休止しようとした所、南入道が深入りして、敵に捕らえられてしまっていた。
そこで弟の南蔵人も兄を取り返そうと的に突っ込む。これを見た松浦勢も、兄弟を救うべしと、久信を始めとして
一斉に切り込み、これによって敵陣は終に破れ、松浦勢は敵兵を追い散らかした。

しかし南兄弟は討死。その他負傷者61名が出た。討ち取った敵は130人余り。
翌日、この久信の勢は父鎮信の人に到着した。
(松浦法印征韓日記抄)

松浦久信、朝鮮に渡って早々少勢で大敵を破る、というお話である。






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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    兄を取り返そうと「的」にってなってしまってます

  2. 人間七七四年 | URL | -

    日本では火縄銃の運用は狙撃重視だったって言われるけど、
    指揮官自ら狙撃してるあたりこの逸話からもそれが伺えるね。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    そして例によって敵将も最前線…やっぱりあれか、目一杯目立つ金ピカな鎧でも着てたのか?

  4. 人間七七四年 | URL | -

    本当に当時の朝鮮は鉄砲に弱いですね。何だか元寇での鎌倉武士が元軍が投げ込んだ爆弾(てつはう?)にビビって落馬しまくった頃から見ると隔世の感があります。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    やっぱり大将が前線に~ってのは死亡フラグか。
    小勢と侮って貼り切っちゃったのかな?

  6. 人間七七四年 | URL | 4SZw2tfw

    たしか松浦久信さん早死にしてるんだよね。
    長生きしたら、大坂とかで武功をあげたかもと思わせる逸話ですね。

  7. 人間七七四年 | URL | aNn4.8kc

    大将先頭でまっさきに殺られて大敗北な確率と、
    大将先頭ゆえに大勝できた確率
    後者のほうが低いんだろうな(華々しい例外なので目立っている)
    「司令部に引きこもって命令だけするのが現代の英雄byチャーチル」という
    方向にいくさが進化したのだから

  8. 人間七七四年 | URL | -

    何故に逸話関連で近代軍隊を持ち出すのだろう?
    戦国時代と明らかに形態が違うのに。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※8
    そりゃ区別がつかない馬鹿者だからでしょ
    判っててやってるなら本物の荒らしだし

  10. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    その鎌倉武士のくだりなんだけど、その話は『八幡愚童訓』っていう、宗教書まがいの史料にしかないんだよね。
    この『八幡愚童訓』またはその派生の『八幡ノ蒙古記』は、当時の戦闘の詳細が書かれてるってんで中世史学の大先生が絶賛したんだけど、作者の出自や成立背景とか考えると、意図的に武士をおとしめた記述してるんじゃないかって疑いのあるかな~り胡散臭い、もっと史料批判を加えにゃならん史料なんよ。
    てつはうがその後の日本の合戦でほとんど使用されてないところをみると、鎌倉武士にはさほど効きめなかったんじゃねーか、って俺は思ってる。
    てつはう自体は遺物を見ると、中に火薬のほかに鉄片混ぜこんだりしてて、蒙古の革鎧や高麗の綿襖甲に対しては殺傷能力は充分あると思うけど、日本の大鎧みたいな重装備には威力不足だったのかもね。
    舟戦には、その後焼き焙烙とかに発展してる訳だから、軽装の敵には効果抜群ぽいけどね。

  11. 人間七七四年 | URL | -

    >鉄砲に弱い
    これは「見た事・聞いた事が無い」物に対しての対応、と同じではないだろうか?
    経験から学ぶか専門家を招いて学ぶしかない。
    行き成り旧来からの考えや行動を変える事は、とても難しいのだから。

    >近代軍隊の話
    全ての近代軍隊系の話を振った人が悪い人ばかりでは無いのは理解している。
    だが、全く関係の無い場所で無理やり関連付けても意味が無いと思う。
    今迄ここに出入りして来た軍オタの態度や発言が悪いから余計に印象が悪い。

    インフラ・リストラの概念が欠け、国家の区別も分からない奴が「日本は機関銃大国」
    だと喚き散らし、否定する人を反日扱い。最近の逸話でも、撤退して空の城の置き土産
    の地雷に対して、電気工学も確立されて居ない時代に「エレキテルで電気を起こして地
    雷を発火させている」だとかw
    自論に拘った挙句に論破されると荒らしに回る。そりゃ嫌われるでしょ。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    この前、講談社学術文庫の信長の戦争を読んだけど、結構太平洋戦争とか日露戦争からの逸話をひいて話をしているの多かったよ。
    最近の戦争の方が記録が多いので、戦訓引きやすいからだそうだけど。
    技術や技術によった戦術の変更以外の部分なら共通する部分はあるんじゃないかねえ。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    その手のトンデモ本を信用するのはどうかと思う。

  14. 人間七七四年 | URL | -

    吉川弘文館で本書いてる人が書いた講談社学術文庫の本に対して、トンデモという評価はどうか?
    講談社学術文庫、昔から立ち位置微妙といわれてるけど(専門書でもなく、一般書でもない)、内容的に無茶苦茶というのはないと思うが。

  15. 人間七七四年 | URL | -

    ※11
    朝鮮軍にも鉄砲普及した慶長の役のときですら、朝鮮軍の現状調査で、
    1万人中、50%が脱走しているって報告書があるからなぁ。

    唐武陣 文禄・慶長の役の偏り 慶長の役で秀吉方についた朝鮮の地域
    town.zaq.ne.jp/u/es1772329/i5eiffcgggz3w9

    あと、あんまり変な軍オタは実は在日が書いてたって、
    過去に解析されたり節穴に引っかかったりで、暴かれたことあるよ。
    目的は街宣右翼のネット版と思われる。

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