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天正三年宗論と怪異

2013年03月28日 19:51

99 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/28(木) 03:08:08.64 ID:x4m0oFo5
この宗論の話はもう出てますが、少し趣が違うので

天正3年の事である。
阿波の三好長治は、阿波に生まれたものは全て子に至るまで、法華経を抱かせて
日蓮宗に成るよう命じた。
これにより阿波の禅宗や真言宗の寺は檀家を取られ、経済的にも大変な苦境に立たされた。

これに真言宗の大滝山持明院は訴訟を起こした。その内容は
『これは仏法の事である以上、阿波一国を日蓮宗にしようとするのなら、その優劣を見るためにも
我等と日蓮宗との宗論を仰せ付けられるよう申し上げる!』

この訴訟は受け入れられ、三好長治は宗論を申し付けた。

この時、持明院には阿波国の真言坊主3千人が集まり、根来のえんじょうという僧を呼び、
彼は日蓮宗に対して質問状を書き、これを日蓮宗本行寺へ遣わした。

本行寺には堺妙国寺、経王寺などが下っていた。
堯伝坊が使いに参り、書状への返答を求めたが、彼らはそれに返答することが出来なかった。

これにより「宗論は負けた方を討ち潰す法度である!」と3千人の真言山臥達、事の他に騒いだ。
阿波三好家の重心、篠原実長(自遁)は真言宗をなだめ、堺妙国寺、経王寺を堺まで逃した。

こうして暫くは、真言宗の勝利のように受け取られたが、しかし三好長治は日蓮宗を後援することを
止めようとしなかった。

そのような中、三好長治の周りに様々な恐ろしいことが起こるようになった。

三好実休は既に亡くなっていたが、彼の屋敷や数寄屋はそのまま残っており、数寄屋には二人の
練達の武人が、番人として詰めていた。

ある夜、山伏が現れ戸を押し倒し中にあった二人の番衆を押さえつけた。
また長治の屋敷の中にも日が暮れると山伏が走り回り、さらに屋敷の上に、
身の丈5間(約9メートル)もあろうかという人形で様々な姿をした物が出現した。

この様な恐ろしい現象が起こったことについて、岡本卜也は
『長治の親も家も禅宗であったのに、阿波国を皆日蓮宗にしてしまえば、
親も家も皆破れて無くなる。これほど報いのかかる事は無いであろう。
これこそ、三好の家が滅びようとする前兆である。』
と、仰ったそうである。
(三好記)

天正三年の宗論と、その後の怪異についての逸話である





102 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/28(木) 09:10:21.79 ID:MTnq9wtA
>>99
業を煮やした真言宗らの脅迫か。
まあ二年後本当に長治敗死してるしな

103 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/28(木) 09:52:35.76 ID:gXP8Q1o+
鬼武蔵と幽斎様、他所のお家でなにしてはりますのん

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    真言宗は呪詛使えるからな
    ルーズベルトでさえぬっころされてるから(怯え)

  2. 人間七七四年 | URL | -

    半将軍様があの世から蘇って来たんだな。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    崇徳院「阿波は怖いな。うどん県で良かった」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    宗教が絡むと何時もの「天狗の仕業」じゃ無くなるんだw

  5. 人間七七四年 | URL | -

    仏罰、というより大師様の罰ですな
    それか>>103の言うように幽鬼のしわざ

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