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臆病についてのこと

2013年03月29日 19:50

862 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/29(金) 14:14:52.59 ID:4Ot2OoDm
長宗我部元親家臣、立石正賀の著した長元物語より、臆病についてのことなど

『田中新右衛門と言う人が語ったことには、臆病という字を”むねの病”と書くのは
尤もだ、と言う。合戦で不利な状況になると、私も人も鑓を取るとき胃が逆流して
吐き出す事がある。これは持病であるからそう言う時に吐きそうになるのである。

桶山善兵衛という武勇の道の巧者の老人の話によると、臆病者というものは、船に酔うような
ものである、例えば、船酔いをする人は、船に乗る時に酔わないよう、胸に灸をすえたり、
あるいは蜜柑の皮を鼻に差し込んだりして予防をし、小浪の時は大丈夫なのだが、
いざ大浪になると胸の内がどうしようもなくなり吐瀉してしまう。

武の道もそういうものである。誰であっても普段は嗜みがあって人並みよりも良く見えるが、
いざ敵との強烈な競り合いになった時には、呼吸が苦しくなり思考は混乱し、
義も理も外聞も忘れてしまうのだ。こういう時は無理をセず、能く能く養生を専らにするのが
第一である。

右の桶山氏がまた言うことには、逃げる時、殊の外急に追われると、腰の抜けるものがある。
しかしそれが臆病だと一概に言うことは出来ない。何故かといえば、いろいろな戦場で
様々な勇者と呼ばれている人の中にも、こういう時腰が立たなくなる者が多かったからである。

また桶山氏の言うことに、敗軍の時、遠くまで逃げるという状況で急に追われると、
先ず兜を捨て、次には具足を捨て、その次には刀脇差を捨て、最後には丸裸になって逃げる
ものである。

このような事について兼ねてから思うのは、人と心を変えることは出来ないので、逃げているその人の
身にならなければ、その気持ちを知ることは出来ない。
合戦で不利な状況になった時に、自分と我が身がどうなるか、実際に試さなければ、
他人の行為について考えても言及しても、必ず真実とかけ離れたものに成るだろう。

ある老人が云うには、具足震い(武者震い)の事について、敵を見てそれに攻め進む心で
震える事もあり、また恐れて震える事もある。その震えがどういうものかは、自身の身の内に
見知るものなのである。』
(長元物語)




863 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/29(金) 15:09:59.20 ID:ovQA0ppI
雷神男塾『臆病者は当家に来い!剛の者に生まれ変わらせてやる』

864 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/29(金) 21:27:54.51 ID:Q4f9yYZJ
逃げるときはフルチンで逃げよ

865 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/29(金) 22:24:13.76 ID:H15/4sm3
>このような事について兼ねてから思うのは、人と心を変えることは出来ないので、逃げているその人の
>身にならなければ、その気持ちを知ることは出来ない。
>合戦で不利な状況になった時に、自分と我が身がどうなるか、実際に試さなければ、
>他人の行為について考えても言及しても、必ず真実とかけ離れたものに成るだろう。

色々と考えさせられるねぇ。

人間なんて、知識や科学技術の面で進歩はしても、
根本的な部分はそんなに簡単には変わらないってことだろうな。

>>864
「ヤバいと思ったらすぐ逃げろ」ってのは普遍かつ不変の教訓だと思うw

866 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/29(金) 23:38:20.49 ID:1gbpsi9F
逃げる時は茶店のババアに気を付けろ

867 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/30(土) 00:12:36.65 ID:pie1/wct
ヤバいと思ったらすぐ逃げろは個人単位だと間違いない原則だけど、
集団戦で個人判断で逃げるとそこから崩れる場合もあるんだろうな
大将って凄い大変だろうな
兵の士気たもつのとか

868 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/30(土) 08:35:46.81 ID:586Bs28J
気分はけっこう伝染するから、リーダーは大変だよね

869 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/30(土) 08:38:43.34 ID:u9opqUn7
臆病者には臆病者の、暴虎馮河の無謀者には無謀者の、平凡な者には平凡な者なりの働き場を与えよう
が出来る堀、蒲生、黒田も世代変わると仕え勝手激変だしなぁ。

>>867
この大将なら、と思わせる信頼感保つのは大変だろうなぁ。
何度討ち死にの報が飛んでもどうせまた量産型信龍だろ、と思わせて士気が落ちない、なんてのはちょっと異形だけどw

870 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/03/30(土) 10:18:33.71 ID:Ggjwg6L2
「あの一条さんが死ぬわけないじゃん、どーせ下賜されたモン身に着けたヤツを敵が見間違えたんだろ」
と共通した見解が出されるってことだからなw
なかなかねーわ

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    863
    秀吉「あの~、そちらに某権兵衛なる者を送りますので宜しくご指導の程を」

  2. 人間七七四年 | URL | -

    近代だと胸の病というと勲章ほしいほしい病のことで、無謀、蛮勇の意味になる不思議。
    勲章かざるところが胸だから。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    よく時代劇の合戦シーンで足軽同士が槍を打ち合うシーンあるけど、意外に集団戦でも初手でくたばる兵が多かったというし、どこかの祭りのように上から棒で叩き合うような戦は逆に映像にされると異質に感じる。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    その人は一人で更生してるじゃないか

  5. 人間七七四年 | URL | -

    稲富某「※1の某権兵衛殿とやら、臆病者のようだが、何と情けない話であろうか!」

  6. 人間七七四年 | URL | -

    蜜柑の皮が目潰し以外に
    船酔いに効くとは知らなんだ。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    みかんの皮はポピュラーな漢方薬のはず

  8. 人間七七四年 | URL | MRq70T9U

    >合戦で不利な状況になった時に、自分と我が身がどうなるか、実際に試さなければ、
    他人の行為について考えても言及しても、必ず真実とかけ離れたものに成るだろう

    そうだね、合戦じゃないけど、津波から逃げた時の恐怖の感情以外の身体的な感覚は、人伝てに聞いた戦争の話だとか、今までに見たパニック映画とかで感じた感情や感覚では説明できないものがあった。総毛立つとか、腰が砕けるとか、武者震いとかのすごい酷いやつ、とプラス言い表せない何か。で、且つ死なないためにはそれを無理矢理抑え込んで走らなきゃいけない。
    逃げるだけでそうなんだから、これから殺し殺されする場所に自分の足で歩いていかなくちゃいけなくて、それで総崩れになって死に物狂いでどこかも分からない安全な場所を探して逃げなきゃいけないなんて、どんな感覚だったのか、想像しようとするだけで苦しい。現代に生まれて良かった。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    現代の恩恵もいつまで続くかわかったもんじゃないけどな

  10. 人間七七四年 | URL | -

    >4
    家康「更生に手を貸したんですけど?」

  11. 人間七七四年 | URL | -

    貸したのは陣でござる

  12. 人間七七四年 | URL | -

    某「騎馬隊の突撃におののいて漏らしちゃうのは臆病じゃないよね、ね?」

  13. 人間七七四年 | URL | -

    もう武者震いの文字を見ただけで
    庵原之政が頭の中で騒ぎだすから困る

  14. 人間七七四年 | URL | -

    13殿が居る事に、ますます身震いがするのぉ!!
    (もれも同じ事考えてた)

  15. 人間七七四年 | URL | -

    市松「臆病者どものなんと情けない事か。ワシを見ろ、恐れるものなど何一つないぞ!」

  16. 人間七七四年 | URL | -

    >15
    昌泉院「・・・」

  17. 人間七七四年 | URL | -

    天庵「儂の辞書に臆病の文字は無い」

  18. 人間七七四年 | URL | -

    菅谷「臆病というより蛮勇・・・」

  19. 人間七七四年 | URL | -

    ※17-18
    天庵様のところは戦のたびに金ヶ崎や三方ヶ原状態になるから、ビビッた瞬間に死にそう

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