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長野業正は和歌や連歌が上手だった

2013年05月16日 19:51

291 名前:人間七七四年[] 投稿日:2013/05/15(水) 21:47:30.50 ID:N/jQmoYI
長野業正は和歌や連歌が上手だった。

ある時、家臣の男が百姓の家から妻を娶った。
ある日のこと、この妻が髪を結んでいると庭を5,6尺ほどの蛇が這っている。
妻は夫である男を呼び、「見て、オウコ(肥桶を荷う棒)みたいな蛇よ」と叫んだ。
それを聞いた男は、このような下品な言葉を使う田舎者な妻と一緒にいると笑いものにされると、この妻を親元に帰した。
妻は去り際に「万葉の 歌の言の葉 なかりせば 思いのほかの 別れせまじ」(万葉集の歌の言葉さえ無ければ、
このような別れはなかっただろうに的な)と和歌を1首残していった。

男はそのわけがわからず、いろいろな人にそのことを話した。
それが業正の耳に入り、早速男は業正に呼ばれた。
そして男がその経緯を業正に説明したところ、業正はこう言った。。

「これは恥ずかしいことだ。『陸奥(みちのく)の 千引の石と わが恋を になわばオウコ 中や耐えなん』
と万葉集にも出ているように、オウコという言葉はけして下品な言葉ではない。それなのに下品な言葉を使ったとして
離縁したとあれば末代までの恥だ。早く仲人に頼んで呼び返すべきだ。」

そして男は業正の言葉通り妻を呼び戻して、復縁しましたとさ。

『名将言行録』より




292 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/05/15(水) 21:50:26.19 ID:HGl43v6v
>>291
流石は 在原業平の子孫

293 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/05/15(水) 22:53:11.86 ID:1GA0Oylg
百姓の出と言っても、いいとこのお嬢さんだったのかな

294 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2013/05/15(水) 23:43:22.62 ID:pXdybTPZ
金上盛備「メゴイと言ったら都の連中に嘲笑われましたが
     古の歌にも使われている言葉です」


太田道灌「雨が降ってきたので蓑を借りに民家に立ち寄ったら
     雨に濡れるよりも恥ずかしさで汗塗れでした」

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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    太田爺さんは294が原因で和歌を猛勉強したようだけど、
    長野爺さんは若い頃から和歌も嗜んでいたんだろうか…

  2. 人間七七四年 | URL | -

    上の和歌は万葉集にはなくて、坂上田村麻呂伝説に
    みちのくの千引の石と我恋はかなわずをりに中や絶えなむ
    と、オウコは出てこないけど似たような歌が出てくるそうで。

    ただ、オウコ自体は「あふご」という音を「逢ふ期(会うとき)」にかけて、恋という重荷を担ぐ道具として和歌に詠んだ例が沢山あります。
    「人恋ふる事を重荷と担ひても あふこなきこそわびしかりけれ」(古今集巻十九俳諧歌)
    「などてかくあふごかたみになりにけむ 水もらさじとむすびしものを」(伊勢物語28段)
    とか。

  3. 人間七七四年 | URL | sSHoJftA

    ※2さんスゲー!
    解説有り難いです。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    >※2
    「をりに」と「をうこ」って崩して一筆で書くと似てるから
    写本した人が書き間違えたか読み間違えたのかも。
    現代でも「インド人を右に」みたいな例があるし。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    猛将のイメージしか無かったけどすげーなこの爺さん

  6. 人間七七四年 | URL | -

    まさに智勇兼備の名将
    そりゃ信玄も負けるはずだわな
    このサイトにもあるけど、真田幸隆が長野さんのところから黙って去ろうとしても、全てを悟った上で見送ったエピソードが好き

  7. 人間七七四年 | URL | -

    業正…幸隆…箕輪城。
    箕輪城行ったけど…往時の面影は流石に無かったが、結構広く高低差のある城趾だった。
    でもいざそこに立つと、何も無くても感動してしまった。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    思えば、背負子(しょいこ)というのは、荷物担ぐ道具だなあ。
    負子という呼び名があっても変ではないなあ。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※8
    検索したら、「負子」自体で”背負うことで使用する運搬具”とのこと。
    「木負子」で木を運ぶことに特化、運搬容器を筒状にしたものを「巻負子」などと。

  10. 人間七七四年 | URL | -

     愛知県美浜町内に名古屋鉄道河和線の「富貴駅」があるんだけど、
    町史によると、もともと負亀(おぶかめ)と言う地名だったのが、字面が
    悪いので、無理矢理「ふき」と読み替え、「富貴」という地名にしたとか・・・
     ただこのあたりの海岸には浦島伝説があり、知多電鉄時代の
    停留所には「四海波」なんていうしゃれた名前がついていて、負亀と
    行っても、浦島太郎を背負って竜宮城を往復したカメさんのことらしい。
    ・・・蛇足、ご無礼しました。

  11. 人間七七四年 | URL | mQop/nM.

    4さん;インド人を右にの意味が分かりません;

  12. 人間七七四年 | URL | -

    >インド人を右に
    ゲーメストという雑誌のレース記事の誤植。
    手書きで下書きされた文字がかなり醜かったらしく、
    編集が「ハンドル」を「インド人」と見間違えて清書してしまったのが原因。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※11さん
    「誤植」「ゲーメスト」で検索すると分かります

  14. 人間七七四年 | URL | -

    歌にしろ何にしろ紙に書いたものは写本して後世まで伝えるから
    写本した人が誤植すると後世に誤ったものが伝えられてしまう
    詠われてから長野さんの時代まで8世紀も経っているから、
    もしかすると長野さんはその誤植の被害者の可能性がある…と。

  15. 11 | URL | mQop/nM.

    12さん13さんありがとうございますm(_ _)mハンドル!(笑)なるほど( ~つ~)

  16. 人間七七四年 | URL | -

    誤植か否かはこの際どうでもよくて、ある程度風流を持っていた女房を無粋な旦那が追い出したのを主君が諭したいい話、なのでは?

  17. 人間七七四年 | URL | -

    そもそも上司がアレだったから諫めるときに苦労するうちに身についた可能性が

  18. 人間七七四年 | URL | -

    これは在原業平ですわ。

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